2022シーズン北海道コンサドーレ札幌新戦力を語る【ガブリエル・シャビエル編】
新年会にて背番号も発表され、チャナティップが抜けた穴もそのままに今季を戦うものだと思われた。
しかし、1月17日18時。
札幌は名古屋グランパスを退団したガブリエル・シャビエル選手の加入を発表。突如発表された大型補強にコンサポは狂喜乱舞。一瞬にしてTLがガブリエル・シャビエルに埋め尽くされた。
今回は、札幌に新たに加入したガブリエル・シャビエル(以下GX)について考察していく。
基本プロフィール
選手名 ガブリエル・シャビエル(Gabriel Xavier)
生年月日 1983年7月15日(28歳)
出身 ブラジル
身長 169cm
体重 68kg
利き足 左足
ポジション シャドー
背番号 18
クラブ
2013-2015 ポルトゥゲーザ
2015-2018 クルゼイロ
2016 →スポルチ
2017 →ヴィトーリア
2017-2018 →名古屋グランパス
2019-2021 名古屋グランパス
2022ー 北海道コンサドーレ札幌
プレースタイル
スピード・テクニック・アイデアの三拍子揃ったファンタジスタ。その力を存分に活かしたプレーを見たサポーターからは、"魔法使い"とも例えられる。しかし、GXはただのファンタジスタではない。相手を背負いながらのボールキープもお手の物で、守備にも献身的でスタミナもある。正にしなやかさと力強さを兼ね備えたプレイヤーなのだ。
求められる役割
GXに求められることはただ一つ。
それは、チャナティップが抜けた穴を埋めることだ。
札幌において、チャナティップ(以下チャナ)は2つの重要な役割を担っていた。
一つはゲームメイク。
チャナのボールキープと前を向く力は、ビルドアップにて存分に生かされた。ボールキープで時間を作り、味方にリポジショニングを促しながら、相手選手を引きつけてスペースを作る。そしてそこから前を向き、中盤から攻撃を展開していた。
もう一つはチャンスメイク。
俊敏性のあるドリブルと裏を取るスルーパスで相手DFを脅威に与え続け、札幌に名を残す数々のFWとホットラインを築き、アシストを量産してきた。
この二つの役割を担うチャナがいなくなると、ボールを収めてスペースと時間を作れる選手がいなくなり、ロングボールが増え、ひたすらに縦を目指す攻撃が先鋭化してしまい、チャンスを作り辛くなってしまう。
そうならないためにも、GXにはチャナが抜けた穴を埋めてほしい。GXにはそれだけの能力がある。
相手を背負いながらのボールキープと前を向くボールコントロール、キレのあるドリブルにサイドチェンジもできる展開力とパス精度、そしてJ1トップクラスのアシスト力。これだけの能力があれば、チャナの穴は十分に埋めることができるはずだ
懸念点
懸念点を挙げるとすれば、守備だ。
フィッカデンティ監督の守備的な戦術に適応できなかったGXが札幌のマンツーマンディフェンスに適応するのは容易ではないだろう。マンツーマンディフェンスには高い強度だけでなく、ボール奪取力や素早い攻守の切り替えなど様々なものが求められる。いくら攻撃に秀でた能力を持っていても、守備ができなければミシャは使わない。マンツーマンディフェンスに適応しようとする姿勢を見せ続け、ミシャの信頼を勝ち取ってもらいたい。
まとめ
チャナの代役ということもあり、相当大きな期待を寄せられているだろうが、GXならばその期待に答えうるだけの結果を出してくれるだろう。今季、GXからどれだけの得点が生まれるのか今から楽しみだ