ステップオンを改造した話
とても快適なステップオンだが、ひとつだけ気になる点があった。
滑り終わる→足元のリリースレバーを引く→ヒールクリートが外れる→バインディングから足を外す という流れなんだけど、足をうまく外せなくて「おっとっと」とよろけるとヒールクリートがハマってしまいまたレバーを操作するハメになるのだ。
私がヘタクソなだけかもしれないけど、要因のひとつに「レバーを引くためにかがみ込んだ体勢のままクリートを外すのは力が入らなくて難しい」のでは?と思った。
色々検索してみると海外の方でリリースレバーを延長する改造をしている人を発見、構造を見る限り自分でもできそうだったので早速ホームセンターへ材料を探しに行ってみた。
必要な材料は
・リリースレバーを引っ張るためのワイヤー
・ワイヤーのカバーになるようなチューブ
・結束バンド
ほぼこれだけ。
とりあえず試作品⬇️
構造は簡単で、レバーにワイヤーを括り付けてそれをハイバックに沿わせて結束バンドで留めるだけ。
ワイヤーのカバーになるチューブは配線などをまとめるためのスパイラルチューブの細いものを使用。
一番悩んだのがワイヤーで、引っ張る部分を加工するのは難しいため元々両端が丸になっている全長60cmのワイヤーをチョイス(「玉掛けワイヤー」と呼ばれるものらしい)。
ワイヤーを真ん中でカットすれば左右2本分が作れる✂️
ただそうするとカットした部分を何かしら加工せねばならないため、ペンチで潰して留めるためのパーツを購入。
このパーツが適当な物が無くて大きくなってしまった… そして選んだワイヤーが太くて先端をぐるっと曲げるのに苦労した。
レバーに括り付ける時は何かしらアンカーになるものがあると引っ掛かりがよいので、結果的にはこの先端処理パーツはこれはこれでよかったのかなと思っている。
実際ゲレンデで使ってみたところかがみ込む量が少なくなり体勢が楽になったことで足をリリースするのもスムーズになった。
ただ要改善な部分もあり、
・レバーに括り付けた結束バンドがずれてくる
・ハイバックの結束バンドもずれてくる
・ハイバックの樹脂が結束バンドで削れてガタガタになる
・結束バンドがデカすぎて留め部分が目立つ
ということでVer.2を制作。
結束バンドがずれる問題を解決するため、車のドアモールのような形状のゴムを購入。それをレバーとハイバックの固定部分に巻き付けてから結束バンドで留めてみた。こうすることで滑り止めにもなるしある程度傷付きも防止できる。
バンドも細いものに変えて留め部分を目立たなくした。
ここまでの材料費は2000円かからないぐらいだったはず。
他の人の制作を見ていると自転車のブレーキワイヤー?などを利用している方もいましたね。
持ち手部分がビョーンとなっており奇異な見た目なのでリフト待ちとかチラチラ見られる👀私は全く気にせず堂々とビョーンとさせとります。
レバー下の方でもOKな体力も筋力もある若者はいいけど、アラフォーにもなるととにかくちょっとでも楽したい。
バラバラにしたりカットしたりというような魔改造ではないものの やる場合はあくまで自己責任でお願いします。
また、ワイヤーや金具でレバーやハイバックが傷付くので将来売りに出すことを考えてる人は傷付かないようにガードしてから取り付けるか、やらない方がよいかと思います。