溶けていく時間
ままならないな、と思う。
ここ最近ずっとそうだ。
貴重な週末、心地よい気温、晴れ予報
ひっきりなしに流れてくる友人たちの美味しそうなご飯やら美しい景色やらの写真
それらが全て、部屋でうずくまる私を責め立てる。
「こんなに天気が良いのに外に出ないなんて」
「やらなきゃいけないことはたくさんあるのに」
「また今日も何もせずに終えるのか」
自分の中から湧き上がる声に追い立てられるように、パソコンや読みかけの小説を鞄に放り込んであてもなく外に出る。
午前中は何もできなかったから、せめて午後の時間は有意義に使わないと。
行きつけの喫茶店に入ってパソコンを開き、作業を始めて少し経った頃。
あぁ、やっぱり。
頭が働かなくなってきた。
お腹の具合も悪い。寒気もする。脈が速くなる。
結局、1時間程度で店を出てしまった。
家に戻り、毛布を引っ張り出して床にうずくまる。
また、何もできなかった。
時間は限られているとわかっているのに身体が追いつかない。
本当は休日だっていつも通りの時間に起きて朝ごはんを食べて、平日やり残した洗濯やら掃除やらを午前中に片付けて、午後からはやりたかったことや趣味に時間を費やして、夜はゆっくりと過ごしたい。過ごしたいのに。
身体のエネルギーがパタリと切れてしまったように活動できなくなってしまうのが歯痒い。
昔はこんなんじゃなかったんだけどな。
あぁ、また今日も、
ままならない一日が終わろうとしている。
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