後手やばボーズ流は成立しない(自信あり、完全無料)
最近ネットでこの形がよく指されているので、自分の対策というか決定版を紹介。
この戦法が成立しない理由
こういう感じの奇襲戦法は必ず穴がある。とがめるために必要なのは、どこが普通の将棋と違くなっているかを見つける事。①違くなった瞬間に攻め切る、②違いを悪形のまま放置する、のどちらかで奇襲戦法は対応できる。
この場合は、①の方である。
初手より、▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △8八角成 ▲同 銀 △3二金▲2五歩 △4二銀
普通の将棋とは違くなった瞬間に仕掛けるのが大事。
ここで、△33桂、△33銀、△41王の3つある。
△33桂
△36飛に対して、△45角、△27角(それ以外は▲26飛として相当こちらが良い)がある。
まず、△27角に対しては
▲38銀△36角成▲同歩でどうやっても後手は桂頭攻めが受からないので、先手有利。
△45角に対しては、▲6六飛 △2七角成▲7七銀 △4四歩
▲3六角 △同馬 ▲同飛 △4五角▲6八玉 △3六角▲同歩△27飛
▲6五角
△2二金▲4六歩 △2五飛成 ▲4七角 △5五龍 ▲4八銀 △4六龍
▲6六銀 △4五龍 ▲3七桂 △3四龍 ▲5五銀。
これは竜が働かないので、優勢。従って△33桂馬は成立しない。
△33銀
▲36飛に対して、ここでも△45角と△27角がある。
まず、△45角に対しては、△4五角 ▲6六飛 △2七角成 ▲3八金
△4五馬 ▲3六角 △同馬 ▲同飛 △8四歩 ▲7八金で、ただの横歩取りに比べて、相当得をしているため、有利。
次に△27角。
▲38銀△36角成▲同歩。ここで、選択肢は多いが、△52飛以外は▲77銀~68王~37桂のよ記事桂を活用させれば勝てる。(+400)以下△52飛▲96歩△94歩として、
ここからの指し方が今回の記事の中では、一番大事。
▲35歩が大事な手。ほかにも、▲77桂が有力だが、玉が薄くなりがちで勝ちにくい。
ここで考えられるのは、△54歩、△62王か、▲34歩~▲56角を防ぐ△72銀、△88銀など。全部は書ききれないが、方針2つに分かれるので、△54歩と△72銀を書いていく
まず、△54歩。
△5二飛 ▲9六歩△9四歩 ▲3五歩 △5四歩 ▲3四歩 △4四銀 ▲6八玉△6二玉 ▲7八玉 △7二玉 ▲4六歩
この瞬間に後手は指す手がない。例えば、△55歩は、▲65角で、次の▲22歩と▲41角の両狙いが受からないし、△62銀は端が薄くなるため、端攻めが成立する。ソフトの最有力は△51金だが、これでは後手勝てない(+350)
次に、△72銀
△7二銀 ▲6八玉 △6二玉 ▲7七桂 △7一玉 ▲7九金
ここでも、後手の指す手がない。△54歩には、▲41角△42飛▲53角があるし、▲82王、▲44銀には端攻めが成立する。よってソフト的にも(+350)人間的にも、有利なことがわかる。
従って△33銀も先手が全て良くなる。
△41王
最後に△41王を見ていく。結論からいうと、これも先手がはっきり良い。
▲36飛に対して、ここでも△45角か、△27角。
まず、△45角に対しては、
▲3六飛 △4五角 ▲6八玉 △3六角 ▲同歩△2七飛 ▲3八銀 △2四飛成 ▲7七銀。
竜を作っても全く働いていないので先手よし(+400)。これから、▲37桂+▲46歩に形にして、▲25歩とすれば、先手優勢。
次に、△27角。
△2七角 ▲3八銀 △3六角成 ▲同 歩 △3三銀 ▲6八玉
△8四歩 ▲3七桂
前述した変化と似ている。ここから▲46歩+▲45桂の狙いが強力なので、勝ちやすい。
よって△41王は成立しない。
従って、この局面になったら評価値的にも、人間的にもよいので、勝率換算すると8割ぐらいあるだろう。
後手やばボーズ流はすぐに仕掛ければ簡単に勝つことが出来る。
また、先手番やばボーズ流に対しては、△64歩突かないでひたすら待機すれば千日手にすることが出来る(長いので詳しくは書かないが、、)
まとめ
いかがだっただろうか。すぐに仕掛ければこの形は崩壊するので先手指しやすい。プロが指していない戦法には、必ず穴があるので、頑張って探すことが大事。
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