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朝ドラ初心者が怒り狂って共感した話

2024年4月。流れと勢いにのり、わたしはフリーランスデビューを果たした。時同じくしてデビューしたものがもう一つ。それが朝ドラだ。
   *朝ドラとは…NHKが平日8:00に15分間テレビ放映している帯ドラマのこと


怒り狂った理由 その1

今回の朝ドラ「虎に翼」は日本人初の女性弁護士&女性裁判官になった佐田寅子(ともこ)さんの話である。昭和21年11月に日本国憲法が公布され、翌22年5月に施行されたという事実は、おそらく公民かなんかの授業で習っていて、多くの人が知っていると思う。そう昭和21年。今から78年前。「だいぶ前」と思うか「たった78年前」と思うかは人それぞれ。わたしは前者。

わたしが怒り狂っているワケ。それは78年経ってもジェンダーギャップが埋まってねぇ!ってこと。おっと、早くも言葉が乱れた。。失敬。
家父長制は廃止されたんですよね?夫婦同姓とか。嫁とかさ。最近やっと日本でも夫婦別姓って話題がニュースで流れたりしたけど、78年経ってコレか、と。わたしが短気すぎる?女性の社会進出にしても憲法第14条「すべての国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」とあるのだが?

5/30(木)の第44話で憲法の基本的人権を優三さん(寅子の夫でのちに戦死してしまう)のセリフで意訳しているものがあった。
「トラちゃんができることは、トラちゃんの好きに生きることです。
 また弁護士をしてもいい。別の仕事を始めてもいい。優未(ゆみ、寅子と優三の娘)のいいお母さんでいてもいい。
 僕の大好きな何かに無我夢中になっている時のトラちゃんの顔をして何かを頑張ってくれること…いや、やっぱり頑張んなくてもいい。
 トラちゃんが後悔せず心から人生をやり切ってくれること
 それが僕の望みです」

こんなん夫に言われたら愛情過多につき溺れる危険性あり。けど我が家の夫はこんなこと言わない。その理由は下記の通り↓

昨晩のこと。夫に朝ドラの話をしていて、つい熱がこもってわたしはこんな発言をした。「78年経ったのにジェンダーギャップは埋まらないよね。未だに女性が活躍できない社会ってなんなの」「社会で活躍しようとしている女性を男性が抑えつけているように感じる」と。それに対する夫の回答がこちら→
「そんなことないでしょ(半笑い)。活躍しようと思っている人がいないだけでしょ(半笑い)。」です。以上。終了、色んな意味で。
デジハリの主婦ママクラスのパワーどうにかして可視化できないかな?夫に見せてあげたい。すぐにでも活躍できる人材がゴロゴロいるんだよ、本当に。
「家事や育児が女の仕事だと思っている男性が未だに多いせいだよ。仕事以前にやる事が多すぎ。」という内容を極めて冷静に丁寧に伝えたら、それ以降は口をつぐんだ夫なのでした。
悔しいなー。この悔しさをエネルギーに変換して社会に還元しようと誓った夜でした。

怒り狂った理由 その2

遡ってわたしの前職時代。
会社を起業したばかりの社長にスカウトされ、最初の数年、全くの二人きりで会社を創ってきた。とにかくガムシャラに全国を飛び回り、夜間作業だってこなした。後にわたしが結婚、出産といわゆる女性のキャリア問題にぶち当たった時もできる範囲の仕事にシフトさせてくれ、数々のワガママを聞いてもらい、社長には感謝している。

が。しかし。

今日7/4(木)第69話を観て、ツーっと涙が流れた。寅子の穂高先生への怒りは、わたしの、社長に対する怒りと同じだったから。
わたしは子育てと仕事を両立すべく試行錯誤して、その度に社長に提案と説得を繰り返してきた。プラスにはならなかったかもしれないけど、マイナスにもしていない。その程度には会社に貢献してきた。なのに。給与は他の社員(全員男性、女性はわたしのみ)よりだいぶ少ない額しか貰えなかった。理由は「現場(夜間作業)にでれないから」「在宅勤務だから(コロナ前の話)」「君だけを特別扱いすることができないくらいに会社の規模が大きくなったから」とのこと。
社長の気持ちも分かる。社長としての立場も理解できる。だけど。。

社長の奥さんへの態度で薄々気づいてはいたけれど、結局世間で騒がれてる"ワーママ"を雇っている自分に酔っていたのではないでしょうか。
その後コロナがあって、業界的にも最悪の状況になり、給料やボーナスは当然カット。2〜3年はコロナ禍で職を失うのが怖くて保留してたけど、2023年諸々の不満(ここでは割愛、他にも色々あったんです。。。)が爆発し、わたしは退職することを決めた。何度か引き止めてもらったのだけど、一瞬もわたしの気持ちは揺るがなかった。

結局社長も朝ドラの穂高先生よろしく「世の中そういうもの団」(ネーミングセンス…)の一味だったのだな。わたしは寅子の如く許さないし、"「世の中そういうもの」と流される辛さを知る、それでも周りの人を納得させる、踏ん張る側"にいてやるーーーー!
「世の中そういうものだ」に流されない、それでいい、と声を大にして言ってやるーーーーーー!

うわぁ〜〜〜〜〜〜(壊れてないよ、寅子のマネだよ)

念の為最後にもう一度言うが、社長には感謝している。今でも。きっとこれからも。

そういえば。4月にデビューしたものがもう一つある。それは大河ドラマ。
(またNHK?!)
その話はまた今度。

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