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侍女怪人だった自分

自分のルーツとか言ってるけど、実際何から書こうか、書き始めってどんな入り口にしたらいいんだろう?なんてずっと考えていたら、昨日びっくりすることがあった。
そこに少し触れてみようと思う。

わたしがいままで経験して影響を受けてきたことのざっくりスタートが芸能。

学生の時、世の中は超アイドルブーム!
歌番組もたくさんあったし観覧募集のテレビ番組もたくさんあった。
目の前で歌番組やバラエティ番組の収録、年末の賞レースなど客席から生で観ていた。
今思えば生のライブ感を無料で体感できる有難い環境だったと思う。
デビュー雑誌にはオーディションの掲載もたくさんあったし、原宿を歩いていれば小さな事務所のスカウト的な大人もたくさんいた。

わたしは歌をうたうことが好きだったので、歌手になりたかった。
決してアイドルになりたいなんて1ミリも思ってなくて、子どもの頃見ていたアニメの主題歌みたいな、美しい歌声に単純に憧れていたのだと思う。

当時、アイドル雑誌に歌本が付いていて、紙面の裏の方に有名な作曲家さんが歌の通信教育をやっているという記事を見た。

今思えば何だそれ?!って話だけど、歌の赤ペン先生的な、録音した声を送って先生に添削して貰い送り返されてくるというシステム。
当時は学生だったし、歌を習う手段を知らなかったから親に頼んでその通信教育の申込みをした。

機材が届き、さあ!やってみよう♪なんて思っていた矢先に、その通信教育事務所から一通のオーディションのハガキが届いた。
まだ満足に歌唱の勉強や添削もして貰ってないのになー、と思いながらも、歌声を録音したカセットテープを撮りオーディションにエントリーした。

書類は通過し、次は会場で歌唱のオーディションを受けることになった。
人前で歌をうたう審査なんて初めて!
ドキドキしながらカラオケだけが入ったカセットテープを友達から借りて会場に向かった。

楽曲は中森明菜さんのサザンウインドウ
書類審査の時はスローモーション
友達が明菜さんのファンだったので選択肢は明菜さんだけ。

実際会場で緊張はしたけど、マイクから反響する自分の声がすごく気持ちよくて、うたうってこんなに気持ちいいんだ!!!って思った記憶を鮮明に覚えている。
よーし、歌を練習するゾ!!なんて思っていたら、オーデションの結果が届き「歌唱はまだまだですが声に張りがあるので今後期待出来ます」という回答で、それと同時に、歌唱オーディションの会場だったプロダクションへ推薦が出来ますが如何ですかという内容だった。
歌も習いたいけど全般芸能への興味も湧いていたこともあり、演技のレッスンも受ける流れとなった。

学生だったので学校に通いながら平日の夜と休日の二日間演技のレッスンに通った。

学生生活が終わる頃に事務所全体の舞台公演に出演、その後仮面ライダーBLACKの侍女怪人カーラ役のお仕事をいただいた。
ただ、世の中はアイドルブームでとてもキラキラした時代。
他の子たちは女子高生役で参加してるのに、わたし怪人か、、
でも初めての準レギュラーのお仕事。
若干葛藤はあったけど、やってみよう!とやらせていただいた。

実際の特撮モノの現場は職人気質の技術さんが多く、当時経験が足りないわたしには恐怖でしか無かった。
周りはアクション経験豊富なJACの方たちばかりで、わたしのコスチュームの着脱の介助もJACの方々にお世話になった。
勿論アクションなんて習ったことも無し、
そんな立場で現場に居る自分は怒られてばかり。でも萎縮してられないからNG散々出したけど、なんとか頑張った。

映像画面には仮面付けているので、顔は目ん玉と胴体しか確認できません!
そんな当時の映像が昨日突然、YouTubeの東映特撮Officialチャンネルで流れているのを発見!!
たまたま関連動画でポンと浮上してきてびっくり!!

昨今は平成仮面ライダーなど、ヒーロ役の役者さんの人気が続いていたので、昭和仮面ライダーはレンタルビデオで!と思っておりましたが、もう第14話まで放送されていた。

今までテレビの再放送でも見たことが無かったので、昨夜は当時を思い出し少し動揺していた
今日改めて数十年振りに番組第1話、第2話を見てみたら、凄いアクション、リアルな特撮映像に引き込まれました!

当時のわたしはとても未熟で、プロの特撮技術の緊張感を自分事に悲観的に思い、勝手に落ち込んでたんだなって。

当たり前の様に流れている爆破シーンやアクション、セット、特撮技術と緊張感。
その凄さを思い出し、そしてその映像に世のちびっ子たちが夢中になる気持ちを今更ながら痛感し、感動しました!

これから第35話からシャドームーン様が登場。
第38話からわたくし侍女怪人カーラが登場します!まだまだ先ですが最終話の第51話までゴルゴム神殿(アジト)でシャドームーン様に仕えております。

セリフも派手なアクションも無いですが、悪役側のスーツアクターだったわたしも、これから一緒に作品を楽しみたいと思います!!
また放送後に当時の感想を思い出しながここnoteで書かせていただきます!

そして侍女怪人カーラの素敵なイラストや画像が以前より増えていてびっくりしました!
ありがとうございます。とても嬉しいです♪ 
(イラスト : みつぐかめら)

こんな感じで自分のルーツを辿っていこうと思います!

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