【2.5次元小説#2】バ先のカフェで私はあなたに惚れました。
AM11:05
その日も私はいつものように店長に言われた通りシルバー拭きに徹していた。
同じスプーンを何回磨いたかなんて分からないでもいい。
だって、“私はシルバー拭きが好きだから”…。
いや、違う。
私はシルバーが嫌いだ。
磨いても磨いても、
私を嘲笑うかのように毎日毎日付く指紋。
自分で言うのもなんだが、私の指は細くしなやかで美しいとよく褒められる自慢の指だ。
いつの間にか、その細くしなやかな指はシルバーを磨きすぎて腱鞘炎になっていた。
でも、磨かないといけないという使命感に駆られ私は毎日シルバーを“好き”で磨いている。
AM11:50
往来の多くなった河川敷を眺めながら黙々とシルバーを磨いていると、その瞬間は予告無しに突如やってきた。
私の出番がやってきた。
AM12:00
更衣室で毎日練習している笑顔を、磨きに磨きをかけたシルバーで確認し、接客の番がやってきた。
つづく
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第3話はこちらです↓
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