第73講:厄介ばらい
取立人からのおねがいです。いいですか? 結婚するときは、必ず相手の与信をしましょう^^;
いつもながら
突然に、電話。けっこうなおトシの、おじさんの声。「●●って者の件ですが」と、しぶい声がきこえてまいります(^^)「ああ、はいはい(^^)」
その名は、何年か前に逃亡しちゃったので家へ仮差押をぶっこんで、以後担保取消もすんでほったらかしておる男の名前でありました(^^ゞ
とってもお金持ちそうな声に、にゅるにゅるとあたくしの首がのびてまいります(^^ゞ
数日後
やはり、しぶいおとうさん+α来社(^^)もう、なんか背後に日本銀行の絵でもかきたくなるようなおカネのにおい^^;
と、伸びちゃった首をあわててしまいながら、ごあいさつ^^;
なんかこの人達、逆です。渋い人のかばん持ちみたいな若い人が、弁護士^^;で、かばん持ち先生が来訪の用件を話だしました。
用件
つと、おとうさんがしゃべり出します。
そこでまあ、戸籍だ免許証だと見せられ「確かに、義理のお父さんですなあ(^^ゞ」と、納得^^;
ヘンな人に債権譲渡しちゃ、マズいですからね~(^^ゞそれにしても意外すぎる展開にあたくしも度肝を抜かれております^^;
愛
要するに、債務者をたたき出した後も仮差押だ何だと家に残っているとおちおち寝てもいられないので、後顧の憂いをなくすため、お父さんが債権を買って歩いているのだそうです^^;岩にしみいるセミの声。心にしみいる父の愛(^^ゞしかし、話をふってしまったので、延々1時間も債務者への文句をきかされたあたくし^^;
やがて、弁護士の先生が合意書をとりだしました^^;
先生が、お父さんの方を向いております。お父さんは「うむ(-_-)」と、頷いております^^;
で、お父さんが紙袋を出したなあと思った次の瞬間
目の前に、おカネ^^;
あたくし、カネ貸しでありながらカネ勘定がへたなので
とにかく、死にそうになってお札を勘定いたしまして、ご完済(^^ゞ
父帰る
お父さんは
と、まあすべてに
と、あたくしに書かせた紙を次から次へと注文なさいます(^^)
異様な沈黙^^;
あたくし、債権償却のための不毛な差押もしますので、なんかとってもよくわかります。この気持ち(^^ゞ
かくして。お父様はおかえりあそばしました(^^)やっぱり、結婚するときゃあしっかり相手を与信しようとかた~く心に誓ったあたくし(^^ゞ
叩き出した結婚相手の残した借金の後顧の憂いをなくすため、カネを払う。これぞまさに厄介ばらいと言わずして何て言います?(^^ゞ