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第2講:けつを捲くった後処理

さあ、払えなくなった。そして、債権者のみなさんにも「払えません!」と宣言もした。あとは、合法的に借金を踏み倒すために知恵を絞らねばならん。
と、いうわけで。負債整理編。


「ヤケド」具合別処方箋一覧

  • 負債額/処理/記事

  • 300万以下/300万ぐらいで不遜な奴だ!/はたらけ!はたらけ!

  • 400万程度/難しいですね。弁護士に相談を/長期低利で分割って所かね

  • 500万超/破産!/信用と財産失うけど、しかたない

破産

破産とは英語でbreakというのですが、借りすぎちゃって財政もブレイクしちゃった状態です^^;。
とにかく、手元にある財産の範囲内で借金を清算しようという制度なので、持ち家は当然手放すことになります。家を手放さずに破産するというのは無理ですから、そういう場合はあきらめて銀行から追加融資でも受けて、最後は生命保険に質権を設定して生命と引き換えに払うよりほかないでしょう。

さて、破産は自分の住所を管轄する地方裁判所へ申し立てをします。破産宣告が出たら、ただちに免責の申し立てをします。これをしないと借金はチャラになりません。免責を受けられるのは「まともな借金」であって詐欺・バクチの借金・飲み代のツケ・ローンを組んで海外旅行した場合などは免責を受けられませんので念のため。さらには、免責の基準というのが「10年以内に返済可能か」ということにあるので、年収1000万を越すような人が1億の負債で免責を申し立てしてもアウトです。


一発で破産できるかどうかわからない場合

というような、ビミョーな場合はまず弁護士に相談しましょう。多少カネを払えば、弁護士がカネ貸しと話をつけてくれて、結構安くしてくれる場合があります。特に「カタカナの名前の会社」だとか「~商事」「~ファイナンス」(除く、近畿信金ファイナンス)の場合は年40.004%という出資法ギリギリの金利から、年18%という利息制限法の上限金利へ半強制的に引きなおしを求めることができておとくです。104へ電話して「弁護士会を」といえば最寄の弁護士会の番号を教えてくれるので、そこで話をしましょう。


働いて返せないことはないのだが、現実に支払いがくるしい

そーゆー中途半端なのが一番困るんですが、差押とかを食らうのがいやなら調停の申立をしましょう。これすなわち「契約どおり払えんから、月額をさげてくれ」という申立てを裁判所にするんですが、こういう場には「おらおらおら~」というような担当者は来ません。安心して話もできましょう^^;


ところで、こういった負債整理をしてくれるのはまだいい方で、カネは払えないわ債務整理をする気もないわで、ハシにも棒にもかかんない人たちが多い。そういう人に対する債権を「不良債権」というのですが、私はそういうのばっかし担当してますんで次回からはそういう関係のお話を展開してまいります。

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