第63講:知らぬが仏^^;
世の中、何でも知ってりゃいいかというとそうでもなく、たまには知らない方がシアワセだったりすることがあります^^;
実調
したのは正月あけの頃なんですが、単に訴状が届かないだけなので「さあ、何をくってこようか(^^)」と、債務者のお宅へ97.75%ぐらいの純度であそびに行っております(^^ゞ
まっぴるまに行っております。普通なら勤めに行っている時間ですが、あたくしが相手をする奴は無職とか開店休業とか、そんなサミシイ人達ばっかりなので、たまに
なんてこともありますが、みなさん逃げているので呼鈴を押しても当然だあれも出ちゃきません^^;
近隣の奥様方に聞いても「最近見ないわねえ(^^)」とのこと。あたくしは、その日も「はい、所在不明(^^)」という報告をして、その理由をあとで思いっきり強烈に知るなどとは露ほども予想せず、おいしい一串60円の焼だんごを食って帰ってきた取立人でありました(^^ゞ
裁判おわる
このようにして、裁判が終わりました。所在不明だし、おさえる物はないしで「さあ、償却だ(^^)」と思っていると「嫁です」という人から電話。
聞けば、全然連絡が取れないからおかしいと思ったムスコ夫婦が、債務者宅を見に行ってみると、家の中で死んでいたのだそうです^^;それじゃあ、あたくしはもちろん、近所の人も見ないわけです。
いそいで住民票をあげてみますと「何日頃 死亡」と、書いてあります。頃ってことは、正確な死亡日時が判らない、ということであります^^;
因みに、以前日本一の山の麓の湖で水死体で発見された債務者は、他殺だったために、住民票の脇の方に「○月○日頃死亡 ○月×日通知」という通知の字が書いてありました・・・でも今回はありません^^;
死亡推定
と言っても失踪して7年経っちゃったとかいう話ではありません(失踪が7年続くと、法律上死んじゃったことになります(^^ゞ)
余談はともかく。あたくしが行ったのは、正月あけ。死んじゃったのは、秋頃^^;ということは、あたくしが呼鈴を押したドアの向こうでは、債務者が死んでいた、ということになります^^;でもって、あたくしはヒトが死んでいる傍まで行っちまった、ということにもなります^^;
「ぎゃあああっ^^;!」太鼓の皮がやぶけるような取立人の悲鳴(^^ゞとりあえず机のひきだしのマイソルト(味覚塩)にて清め、就業時間が終わると直ちにお酒で内臓からお清め(^^ゞ
対話
しかるに。あたくしが「いませんか~(^^)」と、やっている頃。家の中では、債務者が「いますよ~(;_;)」と、声なき声で答えており
という、お互い一方通行の会話が交わされていたに違いありません^^;
おお、くわばらくわばら^^;債務者がすぐそばでホトケになってたなんで、まさに知らぬが仏であります(^^ゞ