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第1講:借金がたくさんできた

”払えない”と”払わない”の違い

同じように思われるかもしれませんが、「払えない」と「払わない」とでは、札幌と那覇ぐらいの大きな違いがあります。払えないというのは、払おうにもカネがないのです。払わないというのは、払うカネはあるんだけど、なんらかの意思のもとにそれを出し惜しみしているのです。たとえば、クレジットで買った商品に不満があるとかで。


事件例①at東京

社長は300万を払わないから訴えられている

裁判官:で、あなたどうするの?
社 長:やー、会社倒産したら借金が5億円もあってさー。Nには家差押えられるし、Kには預金押さえられるしで、だめよ。もう。(まるでコレクションのよーに差押通知を広げる社長)
取立人:う~ん。しょうがねえなぁ・・・


事件例②at大阪

逃げた女房の置き土産は借金だった

被告:この件は別れた女房がやったんで私は知らないから払いません
取立人:甲1号証(契約書)の筆跡と、あなたの出頭カードの字似てますね。ついでに、○年×月△日何時何分に会社へ電話して契約確認してますよねえ・・・さらには、最初の融資金はあなたの銀行口座に振り込まれてますよねえ・・・それで、この口座は平成5年11月以後につくられたもんだそうで、その頃はマネーロンダリング防止のために銀行も本人確認してましたよねえ・・・ねえ?~さん?
被告:そんなお金は知らない
取立人:知らないんなら、なおさらあなたが持ってちゃおかしいお金でしょーが?ほれ・・・(録音テープ)「10万円貸してください」
被告:よく似た声ですねえ・・・


事の顛末

事件①

社長:俺、ほんとにもういいの?
取立人:いいよ。しょーがねーじゃん。

事件②

被告:家の差押通知がきた!なんとかして・・・実は他にも3000万借金あって・・・ぐすん
取立人:そうなのぉ(^^)・・・でも早く引越し先探そうね~


社長の偉いところは「5億も借金あって、財産も取られて、ハナジもでません」と宣言したことにある。被告のしょうもない所は、もともと払えないのに下らない屁理屈をこねたことにある。
会社は、いよいよ取れないとなると損金処理することに全力をあげるので、それに協力して書類を何枚かコピーして渡すだけで借金はチャラになってしまうんです。しかし、結局は払えないのにウダウダこいてると、債権者は全力をあげてむしり取るのです(^^ゞ 
そういうわけで・・・
マジで払えないときには、何はともあれ「けつをまくる」ことから始めましょう。そこで無理して、よそから借金してまで払ったりなんかするから「多重債務」だの「借金苦で自殺」だのという悲惨なコトになるんです。
ま、借金がたくさんできちまった時は「これ以上金額を増やさない」ようにして、払いきるかどうするかはそれから考えましょう。なんせ今時借金で命取られた奴はいませんから^^;

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