第54講:はさん(破産)で捨てたい
わたくしの案件は不良債権とかいろんな言い方がありますが、一名産業廃棄物ともいいます(^^ゞで、いいかげん債権を捨てたいのもあるんですが、債務者が許してくれないこともあるんです。そうなると、取り立てられる債務者なんかよりも担当者の方がヒサンであります(^^ゞ
つぶれそうなお店
あるところに、つぶれそうなお店をやっているお父さんがおります。決してお倒産ではありません^^;
最近とみに状況悪化。われらがお父さんは、銀行から「競売するぞ」と、びっしびしやられておるのだそうです。こう言っちゃ失礼ですが、銀行に取立能力なんてないと思ってましたんで、少なからず驚きであります(^^ゞ
従って、取立人は地面に仮差押をぶっこんでから訴訟を起こしました。
泣きはいる
残が、50万ぐらいあります。2000円で分割した日にゃあ、250回(25年)払になっちまいます。
お父さんは、前にも不払起こして契約の組直しをやっております。それでも払わないので、わたしゃ抵当権はずしてもまだ余る不動産を売っ払って回収しようという筋書きをしております。
お父さんは、くいものを扱っております。
一度食ってみたい気もしますが、毒盛られて殉職したとあっては、不本意であります。取立人たる以上は、法廷で「がっ(^^)!」と、血を吐いて「ばたん(^^)!」「~END~東映」「テーマ曲;ポール・モーリア・グランドオーケストラ」と、死にたいもんです(^^ゞ
実情
まわるまわる。世界はまわる(^^ゞ
店舗の改装費用やら何やらで、6000万。「お前んとこは、ど~ゆ~店だ?」といいたいのを抑えて言います。
担当者は思う
なんだかんだ言っても、こちらは会社の担当者。一応「実績」とゆーものがございます。ので、取れるなら取れるでなんとかしてほしい。取れないんなら取れないで、テキトーに材料そろえて償却いたします。
そのどっちでもない「年がら年中遅れっぱなし」で「ごく稀に、涙金が入ってくる」なんてことになりますと、処理実績にならんわ時々こいつに督促もせにゃならんわで担当者の負担ばかりが増えてしまい、これ迷惑と申します(^^ゞ
お父さんは、こうして頼んでも破産してくれません。やがて、裁判当日がやってまいりました。
というわけで、判決。頼むよ。ほんとに。今からでも遅くないから、破産しとくれよ。お父さん(;_;)「どしてこういう事すんの(;_;)?」とは、俺が言いたいよ。。。