Twitterと見る2020阪神タイガースの「いる・いらない」について
どうも、鳥澄珠烏です。波乱に始まったプロ野球も、残すところあと1ヶ月ちょっととなりました。いやぁ、時間が過ぎるのは早いものです笑
まだシーズンが続くこの時期に、こんな話をするのも如何なものかと思いますが、今回は「退団と戦力外通告の予想」をやっていこうかな、と思います。ここから先は予想話があります。気分を害される場合がありますので、「この時期に戦力外を考えるとは失礼だ」などという意見をお持ちの方は、ここでのブラウザバックをおすすめします。
というのも、この記事を作るきっかけとなったひとつの記事があります。
日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が5日に開かれ、今季の戦力外通告の時期が、11月中で一本化される可能性が高まった。
NPB側の窓口となっている阪神・谷本球団本部長は「今回、日程がかなり押しているので、今までは第1次、第2次と分けていたが、11月頭から日本シリーズ終了翌日までに一本にしてというので(選手会側から)お返事をいただいたので、持ち帰って実行委員会で報告して決めたい」と話した。
つまり簡単に言うと、「2020年オフシーズンの戦力外通告時期は11月中に1度で行われる」というものです。
現在の阪神タイガースの支配下登録選手は、9/30に見事支配下登録を勝ち取った横山、石井を含めて70人。これは規定人数MAXとなります。規定人数MAXということは、このままでは来年度から新たにユニフォームを着る新人選手・新外国人選手が獲得できないということです(当たり前っちゃ当たり前だけど)。
そこで阪神タイガースは、ドラフトで獲得する選手+新たに他球団(海外)から獲得する選手の分、現在現役でプレーしている支配下登録選手を「解雇」しなくてはなりません。
そこでこんな疑問が浮かんだ方がいるのでは無いでしょうか。
『いったい何人解雇すればいいの?』
と。僕もプロ野球を本格的に応援し始めた2014年頃、Twitterで「戦力外予想」をやっているツイートを見た時に思いました。
そこで最初は根本的な話から。
【⚠️注意⚠️】
ここから先、大変前置きが長くなります。鳥澄珠烏の2020年オフ退団予想「だけ」読みたい方は、タイトル4の「鳥澄珠烏が考える阪神退団予想」まで思いっきりスクロールしてください!!
では、改めて説明していきたいと思います。
1.今年の各球団の「春季キャンプ」時の支配下登録選手数をみる
ここでは、今年オープン戦が始まった2/22以前に支配下登録されている選手の人数をカウントします。したがって2/21に支配下登録された、楽天の下妻貴寛捕手は支配下登録選手にカウントさせていただきます。
その前に支配下登録期限である9/30以降、各球団支配下登録選手は何名いるかを記しておきます。
○セリーグ
・巨人…69名
・横浜…67名
・阪神…70名(MAX)
・広島…67名
・中日…70名(MAX)
・ヤクルト…69名
○パリーグ
・西武…67名
・ソフトバンク…68名
・楽天…70名(MAX)
・ロッテ…70名(MAX)
・日本ハム…69名
・オリックス…67名
となります。阪神、中日、楽天、ロッテの4球団は、支配下登録人数が70人と枠いっぱいになっています。
しかし最少でも支配下登録人数が67名と、各球団結構枠ギリギリまで補強をしたりしていました(今年は主にトレードや支配下登録での補強となりましたが)。
そして次に、上記の人数から「2/22以降に支配下登録された選手を除いた人数」を、支配下登録された選手と共に記していきます。
○セリーグ
・巨人…モタ(支配下)、ディプラン(支配下)、沼田翔平(支配下)、田中豊樹(支配下)、ウレーニャ(支配下)、ウィーラー(楽天・池田駿とトレード)、高梨雄平(楽天・高田萌生とトレード)、香月一也(ロッテ・澤村拓一とトレード)
計8名(2/21時点…65名)
・横浜…無し(2/21時点…67名)
・阪神…横山雄哉(支配下)、石井将希(支配下)、小林慶祐(オリックス・飯田優也とトレード)
計3名(2/21時点…68名)
・広島…藤井黎來(支配下)
計1名(2/21時点…67名)
・中日…シエラ(支配下)、Aマルティネス(支配下登録)、ロドリゲス(支配下)、マルク(支配下)
計4名(2/21時点…66名)
・ヤクルト…松本友(支配下)、歳内宏明(独立から獲得)
計2名(2/21時点…67名)
○パリーグ
・西武…多和田真三郎(契約更改)
計1名(2/21時点…66名)
・ソフトバンク…尾形崇斗(支配下)、リチャード(支配下)、渡邉雄大(支配下)
計3名(2/21時点…65名)
・楽天…福山博之(支配下)、池田駿(巨人・ウィーラーとトレード)、高田萌生(巨人・高梨雄平とトレード)、DJジョンソン(広島・金銭トレード)、田中貴也(巨人・金銭トレード)
計3名(2/21時点…67名)
・ロッテ…フローレス(支配下)、和田康士朗(支配下)、大嶺祐太(支配下)、鳥谷敬(阪神から自由契約)、チェン・ウェイン(新外国人)、澤村拓一(巨人・香月一也とトレード)
計6名(2/21時点…66名)
・日本ハム…髙濱祐仁(支配下)、樋口龍之介(支配下)
計2名(2/21時点…67名)
・オリックス…漆原大晟(支配下)、大下誠一郎(支配下)、飯田優也(阪神・小林慶祐とトレード)
計3名(2/21時点…65名)
となります。以下、少々補足を付け加えさせていただきます。
①太字(2/21時点○○名)が春季キャンプ時の支配下登録人数になります
②支配下登録には、育成から移行だけでなく、トレードやNPB外部からの獲得も含めています。このため支配下登録人数と春季キャンプ時の支配下登録人数の計算が合わない場合があります。
③ロッテは7/10に違法薬物所持の疑いでジャクソン投手が自由契約になっています。そのため春季キャンプ時は単純計算である65名より多くなっています。
④西武の相内誠投手・佐藤龍世内野手は、ユニフォーム着用禁止となっていますが、まだ自由契約では無いので支配下登録人数に含めています。
では上記の窓枠の人数から更に、「2019年オフシーズンに入団した選手」の人数を引いていきます。
2.2019年のオフ入団選手を除いた支配下登録人数をみる
長々とやってますが、まだまだまとめていきます。ここだけの話、Safariで検索しながら綴っているのでかなりしんどいです。見てるほうがしんどいですが…笑
さて、次は「ドラフトで獲得した支配下選手+オープン戦開始までに獲得した選手」をまとめます。ここに先程除外した、楽天の下妻捕手を加えていきます。
○セリーグ
・巨人…堀田賢慎、太田龍、菊田拡和、井上温大、山瀬慎之助、伊藤海斗、パーラ、ビエイラ、サンチェス(計9名)
・横浜…森敬斗、坂本裕哉、伊勢大夢、東妻純平、田部隼人、蛯名達夫、浅田将汰、オースティン、ピープルズ、高城俊人(計10名)
・阪神…西純也、井上広大、及川雅貴、遠藤成、藤田健斗、小川一平、ボーア、サンズ、ガンケル、エドワーズ、スアレス、中田賢一(計12名)
・広島…森下暢仁、宇草孔基、鈴木寛人、韮澤雄也、石原貴規、玉村昇悟、スコット、ピレラ、DJジョンソン(計9名)
・中日…石川昂弥、橋本郁樹、岡野祐一郎、郡司裕也、岡林勇希、竹内龍臣、ゴンザレス(計7名)
・ヤクルト…奥川恭伸、吉田大喜、杉山晃基、大西広樹、長岡秀樹、竹岡龍世、クック、イノーア、エスコバー、嶋基宏、今野龍太、長谷川宙輝(計12名)
○パリーグ
・西武…宮川哲、浜屋将太、松岡洸希、川野涼多、柘植世那、井上広輝、上間永遠、岸潤一郎、ギャレット、松坂大輔、森越祐人、ノリン、スパンジェンバーグ(計13名)
・ソフトバンク…佐藤直樹、海野隆司、津森宥紀、小林珠維、柳町達、バレンティン、ムーア(計7名)
・楽天…小深田大翔、黒川史陽、津留崎大成、武藤敦貴、福森耀真、瀧中瞭太、水上桂、下妻貴寛、鈴木大地、涌井秀章、酒居知史、牧田和久、シャゴワ、ロメロ(計13名)
・ロッテ…佐々木朗希、佐藤都志也、高部瑛斗、横山陸人、福田光輝、福田秀平、美馬学、ハーマン、小野郁、西巻賢二(計10名)
・日本ハム…河野竜生、立野和明、上野響平、鈴木健矢、望月大希、梅林優貴、片岡奨人、バーヘイゲン、ビヤヌエバ(計9名)
・オリックス…宮城大弥、紅林弘太郎、村西良太、前佑囲斗、勝俣翔貴、ジョーンズ、ヒギンズ、ロドリゲス(計8名)
以上が2019年オフシーズンに入団した選手達です。括弧内の人数を先程の太字から引いた数字が、最終的に「2019年オフに同一チームで契約更新した選手の人数」となります。では、どうぞ↓
○セリーグ
・巨人…65-9=56名
・横浜…67-10=57名
・阪神…68-12=56名
・広島…67-9=58名
・中日…66-7=59名
・ヤクルト…67-12=55名
○パリーグ
・西武…66-13=53(54)名
・ソフトバンク…65-7=58名
・楽天…67-13=54名
・ロッテ…66-10=56名
・日本ハム…67-9=58名
・オリックス…65-8=57名
3.結局オフシーズンに何人退団すればいいの?
上記の表から、2019年のオフシーズンでは、各球団55人前後の選手が2020年の契約を勝ち取りました。つまり裏を返せば、「毎年引退や戦力外で約15人は退団している」ということになります。
しかしこの15人は一気に選択しなければならない!という訳ではなく、普通はドラフト前とドラフト後の2回に分けて戦力外通告を行っていました。引退や交渉不成立などでチームを去る選手を含めないで見ても、毎年平均5~10人近くが各球団から戦力外通告されていることになります。
ここで2019年オフの阪神の戦力外通告事情を見ていきましょう。
・メッセンジャー…現役引退
・鳥谷敬…退団→ロッテ移籍
・高橋聡文…現役引退
・岡本洋介…戦力外→阪神プロスカウト
・歳内宏明…戦力外→合同トライアウト参加→BC香川→2020年途中ヤクルト入団
・小宮山慎二…戦力外→ブルペン捕手
・山崎憲晴…戦力外→球団スコアラー
・森越祐人…戦力外→合同トライアウト参加→西武移籍
・横田慎太郎…現役引退
・ドリス…自由契約→ブルージェイズ移籍
・ジョンソン…自由契約→パドレス移籍
・ナバーロ…自由契約
・ソラーテ…自由契約
阪神はこの年、5人に戦力外通告、鳥谷は球団からの要請、ナバーロとソラーテは自由契約、ドリスとジョンソンは交渉失敗でメジャーへ。メッセンジャー、高橋聡、横田は現役引退という形で退団しました。結局13人が結果的に「退団」したわけです。
しかし今年は、新型コロナウイルスの影響もあり、戦力外通告を1度にまとめて行わなければなりません。そこを含めて、各球団は約15人をどんな形であれチームから退団させなくてはならないのです。
そこで今回は自身のツイートもふまえ、今年の戦力外通告予想などをしていきたいと思います。
4.鳥澄珠烏が考える阪神退団予想
さぁ、ようやく本題です…。大変長らくお待たせしました。笑
引退・戦力外・自由契約・育成契約の4つを合わせて、約15人を支配下から追い出させなくてはならないとします。そこで私は過去にTwitterで「阪神契約解除予想」というものを投稿させて頂きました。それがこちら↓です。
引退→藤川球児(確定)、能見篤史、福留孝介
戦力外→伊藤隼太、岡崎太一、中田賢一、岩田稔、伊藤和雄、上本博紀
育成登録→湯浅京己、小野泰己
自由契約→エドワーズ、マルテ
(計13名)
トレードor人的補償移籍→谷川昌希、板山祐太郎
以上がTwitterでツイートした時の予想です。現在70人に対して13人を支配下から解除する形です。
(あくまで予想なので、気分が害された方、申し訳ありません。)
では1人ずつ大雑把に、選択理由を話していきます。
・藤川球児…引退発表済。
・能見篤史…岩崎、岩貞の台頭と、歳を重ねるにつれてボールの勢いが明らかに衰えている。
・福留孝介…全体的な劣化。ここまで打率.154、1本塁打、12打点とパフォーマンスが陰っている。
・伊藤隼太…去年は1軍出場もなし、今年も1軍出場がない。打撃も不調、守備もイマイチという観点から、井上、島田、高山への出場機会を与えたい
・岡崎太一…37歳というベテラン枠ながら1軍での年間最多試合数は2016年の38試合。去年、今年と1軍出場がない。
・中田賢一…阪神キラーとして活躍した功績をふまえ入団したが、1軍で先発登板して5回まで持った記憶が無い。防御率7.59、0勝2敗と厳しい成績。
・岩田稔…過去は阪神の1軍ローテーションを守り、日本代表にも選ばれた玄人左腕だが、今年は10/1の登板のみ。去年、一昨年と全部先発登板で負け越し、36歳ということもあり厳しいかもしれない。
・伊藤和雄…毎年春季キャンプ1軍スタートで怪我離脱しているイメージが強い。今年はようやっとるが、30歳と若いとは言えないことや防御率5点台という成績から、若い選手に経験を積ませたいと考えている。
・上本博紀…私の推しの1人。だが2019年途中の怪我がきっかけで、武器だった足に不安がある他、打撃面でも打率1割台と、34歳で来年に期待というのもなかなか酷である…と判断。
・湯浅京己…21歳の若手右腕。入団からここまで1軍登板は0、まだこれから伸びる選手、基礎を固めたいので育成登録予想として選択
・小野泰己…4年目の26歳。大山と同期だが、入団から制球難が直らず、1軍で出場してもフォアボールで自滅…という形をよく見た。1度育成としてゆっくり調整してもらうことを狙う。
・エドワーズ…当初はセットアッパー候補として期待されていたが、怪我があり出場機会がなかった。その間に先発候補のガンケルが中継ぎとして開花し、本格的に「あれっいなくてもいいんじゃ」と言われるような選手になってしまった
・マルテ…去年のチーム本塁打数2位。去年の開幕も足を怪我し出遅れ。今年もシーズンの大半を足を怪我して棒に振っている。その間にボーア、サンズが活躍し、三塁手争いをしていた大山も今や本塁打王争いにくい込むなど、本格的に追い込まれている。
・谷川昌希…プロ入りから毎年ちょくちょく1軍登板しているが、定着はできていない。27歳という年齢もあるので、トレードで活躍の場を与えるのもありだと思っている。
・板山祐太郎…投手と捕手以外どこでも守れるユーティリティプレイヤー。去年はプロ入り後初の1軍昇格なしだった。しかし持ち前の走力と若さをウリに、新天地で活躍出来ればと強く思う選手。
以上が、鳥澄珠烏が阪神退団予想とその理由などでした。年齢がネックだったり、1軍出場機会をなかなか得られない選手が候補に上がりました。
しかし以上の選手はあくまで「予想」であり、実際はもっと別の選手や、意外な選手が退団するかもしれません。そして冒頭で言った通り、戦力外通告期間は「11月中」とのことです。
今年のドラフト会議は10/26(月)なので、本当に「どんな選手が入ってくるか」で結果はガラリと変わってくるかもしれません。
巨人がぶっちぎってるとはいえ、まだシーズンは続いています。シーズン終了まで勝利を信じ、全力で応援していきましょう!!!
コメント、自分の退団予想など、どんどん送ってください!ここまでお読みいただきありがとうございました〜!👶