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3月27日 G1高松宮記念 〜最終見解〜

G1 高松宮記念

〜最終見解〜

高松宮記念には血統で予想する際に毎年のように聞くフレーズがある。

それが

『父サンデー系は勝てない』

過去10年を父サンデー系の優勝馬は14年のコパノリチャードのみ。

またコパノリチャードが優勝した14年は過去10年で唯一の不良馬場の開催となり、2番手を追走し優勝したコパノリチャードだけでなくハナを切った15番人気の大穴エーシントップも4着と好走しトラックバイアス的にも『先行』に有利が働き『特殊なレース』だったと言っても過言ではない。

父サンデー系としては、 

昨年1番人気ながら2着に敗れたレシステンシアだけでなく、20年にはあのグランアレグリアも2着、更に遡ると16年にはミッキーアイルも2着と父サンデー系の実力馬達が勝ちきれない結果を残しているという事はやはり『高松宮記念』と『父サンデー系』というのは相性が悪いと言われても仕方がないだろう。

これは『瞬発力』が最大の武器であるサンデーサイレンスの良さが活きないスプリントG1特有の『激流』のせいだと俺は思っている。

ここで重要なのはJRA界のスピード王を決めるスプリントG1において毎年のように激流を作り出す『逃げ馬』が存在するということ。

近年ならモズスーパーフレア、その前はセイウンコウセイ、更に遡るとハクサンムーンなどその時代を象徴するような絶対的な『逃げ馬』が必ず存在した。

しかし、モズスーパーフレアの引退。

そして、逃げ馬が想定されたビアンフェの回避。

ここで1つ気がついたんだが…

『今年の高松宮記念の出走メンバーにおいて前走逃げた馬はなんと0頭』

ちなみに過去10年で前走逃げていた馬は

12年 エーシンダックマン

13年 ハクサンムーン
   メモリアルイヤー
   アイラブリリ

14年 ハクサンムーン
   コパノリチャード
   レディオブオペラ
   エーシントップ

15年 ハクサンムーン

16年 ハクサンムーン
   ミッキーアイル
   ローレルヴェローチェ

17年 ソルヴェイグ
   トウショウピスト

18年 セイウンコウセイ
   ダイアナヘイロー
   ネロ

19年 モズスーパーフレア
   セイウンコウセイ

20年 モズスーパーフレア

21年 モズスーパーフレア
   レシステンシア

22年 該当馬無し

過去10年において前走逃げていた馬が0頭というのは今年のみ。 

14年コパノリチャードが優勝した時のような『特殊なレース』になるのでは?と考えている。

ロータスランド、キルロード、ファストフォースなどは『逃げ』を経験しているのだが、先ほど上げたハクサンムーン、モズスーパーフレア、セイウンコウセイのようなスプリントG1で逃げたような経験がなく『激流』を作り出す逃げ馬としてはワンパンチ足りないのは明らかだと思う。

そして土曜の雨の影響が残りそうな馬場コンディションという事もあり今年の高松宮記念において『激流』になる確率は低いのでは? 

というのが結論だ。

つまり、荒れ馬場さえ苦にしなければサンデーサイレンスの良さが活きるレースになると考えた。

とは言ったものの、 

例えSペースになったとしてもコース替わり1週目+雨の影響を受ける馬場という事→派手な追い込みが決まるとは考えにくい。 

内枠が有利なコース形状という事も考えると狙いはやはりある程度好位から伸びる事が出来る馬を狙いたい。

上位人気のメイケイエール、グレナディアガーズが鬼門の8枠に入ってしまった事もあり、 

枠・脚質・血統面の全ての要素から素直にレシステンシアが馬券内という点では1番妥当な1頭だなと考えたが、血統構成的にも5歳を迎えた今年に昨年以上の上積みを見込める事があまり考えられず◎評価にするのにはあと一歩及ばなかった。

そして穴馬にはなるが

内枠+雨の影響で力のいる馬場を苦にする事がなく好位から伸びる競馬が出来る父、パワー型サンデー系と、今回想定されるレース質にあまりにもピッタリな1頭を見つける事が出来たのでその馬を◎本命に推奨しようと思う。

◎シャインガーネット

父はパワー型サンデー系のオルフェーヴル。

3歳時のファルコンSでは重馬場を苦にする事なく最速上がりで快勝。

オルフェーヴル産駒という事もあり、レシステンシアとは違い5歳になってからも十分上積みが見込める血統構成をしている。

初スプリントとなったセントウルS(中京1200m)では前半3Fが32.9といかにも『激流』というHペース+勝ちタイム1分7秒台前半の高速決着の中、持ち味が活きずに6着と惨敗。

前走のシルクロードS(中京1200m)では激流にはならず勝ちタイムは1分8秒台とセントウルSと比べると時計のかかった決着の中、当コースで不利と言われている8枠から2着に好走。 

インをロスなく周回した勝ち馬メイケイエールとの差はコース取りぐらいしかなかっただろう。

現在、推定10番人気と明らかに『穴馬』としての扱いではあるが、陣営も今回の条件がシャインガーネットに向くと理解しているような好気配のコメントを残しているのも非常に心強い。

◎シャインガーネット

◯レシステンシア

今回はこの2頭のみで勝負したいと思う。 

 

 

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