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兄馬のヴィクトリアマイル予想

ヴィクトリアマイル

兄馬予想

通りすがりの兄です。
ヴィクトリアマイルの自分なりの見解を書きたいと思いますが、自分としては難しい事はあまり言わず誰にでも理解出来るような見解を書きたいと思っていますので少々長くはなると思いますが最後まで読んでもらえると幸いです。
また、今週は自分だけの予想となりますがご了承下さい。

NHKマイル→ヴィクトリアマイル→安田記念と東京1600mで行われるマイル3連戦となりますが、3歳→牝馬限定→古馬混合と出走条件が異なるこの3連戦はそれぞれ違う特徴があります。

その中でも個人的に1番異なる点は『ペースの違い』だと思っています。

NHKマイル(過去5年 前後半3Fのタイム)

22年 前34.1-後34.9 タイム1.32.3
21年 前33.7-後34.7 タイム1.31.6
20年 前34.1-後34.5 タイム1.32.5
19年 前33.9-後34.6 タイム1.32.4
18年 前34.4-後34.8 タイム1.32.8

過去5年を振り返ると全て『前傾ラップ』になっているのが分かると思います。これはまだまだ気性的に前掛かりになりやすい3歳の若駒で行われるレースという事と将来的にスプリント路線で活躍を目指すようなスピード能力が高い馬達が混在するマイル戦という事でスプリント戦のような前傾ラップが発生するのでは?というのが個人的な見解です。

続いて安田記念

21年 前34.9-後33.9 タイム1.31.7
20年 前34.2-後34.1 タイム1.31.6
19年 前34.5-後33.9 タイム1.30.9
18年 前34.2-後34.5 タイム1.31.3
17年 前33.9-後34.4 タイム1.31.5

過去5年を比べると安田記念においてはNHKマイルと違い、その時代のトップマイラー達が集結するだけあって前傾ラップ、後傾ラップどちらも発生するメンバー構成に応じたラップになりやすいです。
しかし、走破タイムを比べると過去5年は全て1分30秒台〜31秒台での高速決着となっており高速決着に対応するスピードと厳しい流れに耐えられるタフさが求められるレベルの高いレースというのも安田記念の特徴です。

続いて今回のヴィクトリアマイルになりますが

21年 前34.3-後33.4 タイム1.31.0
20年 前34.2-後33.9 タイム1.30.6
19年 前33.7-後34.4 タイム1.30.5(R)
18年 前35.2-後34.0 タイム1.32.3
17年 前35.6-後33.8 タイム1.33.9

過去5年を振り返ると驚異的なレコード決着となった19年以外の過去4年の全てが『後傾ラップ』となっており、この後傾ラップこそがヴィクトリアマイルの大きな特徴だと思っています。古馬牝馬限定戦という事で安田記念と比べるとどうしてもレースレベルに『差』が生まれるという事と古馬限定なので無理に飛ばしていくような馬が存在しにくくペースが落ち着きやすいというのがこの後傾ラップが発生する要因だと思っています。

NHKマイル→ヴィクトリアマイル→安田記念と行われる東京マイル3連戦は近5年どのレースも1分30秒台〜32秒台と高速決着にはなっていますが、各レースそれぞれ『ペースの違い』があるので一見、同舞台の高速決着戦とは言えど血統の適正も勿論変わってくるのは当然です。

特にラップに傾向に違いが出ているNHKマイルとヴィクトリアマイルについてですが『後傾ラップ』を特徴としているヴィクトリアマイルにおいて後傾ラップを最も得意としているディープインパクト産駒(ディープインパクト型も含む)の成績は昨年1〜3着まで全てがディープインパクト産駒だった事を振り返れば説明するまでもなく過去5年を振り返っても馬券内15頭中8頭と半分以上がディープインパクト産駒が占めています。

逆に『前傾ラップ』になりやすいNHKマイルにおいてディープインパクト産駒は決して不振ではないものの馬券内15頭中4頭とヴィクトリアマイルほど適正の高さは見られません。その反面、前傾ラップを得意としているダイワメジャー産駒、米国型ミスプロ系、米国ノーザンダンサー系などを内包したスピード能力に長けた血統が好走していたり、今年のNHKマイルで大波乱を演出したドレフォン産駒のカワキタレブリー、21年の勝ち馬Kingman産駒のシュネルマイスター、3着Frankel産駒のグレナディアガーズ、20年リアルインパクト産駒のラウダシオン、17年2着のSpeightstown産駒リエノテソーロなどの非主流血統が好走するのもNHKマイルの特徴とも言えます。

話をヴィクトリアマイルに戻します。
ディープインパクト産駒が得意しているヴィクトリアマイルではありますが、過去に好走したディープインパクト産駒をもう少し深堀りするとある特徴が出てきます。

それはディープインパクト×欧州系です。

昨年は1〜3着まで全てがディープインパクト産駒でしたが(グランアレグリアに関しては血統でどうこう言えるレベルではない化物だったので省略させてもらいます)10番人気ながら2着に好走したランブリングアレー、5番人気3着に好走したマジックキャッスルはともに

父ディープインパクト×母父シンボリクリスエス(欧州Roberto系)でした。

またこの2頭に関しては

ランブリングアレー
母母母父がSadler's Wells

マジックキャッスル
母母父がFairy King

2頭とも母母のライン欧州の名血Special牝系を持ち

父ディープインパクト
母父シンボリクリスエス
母母Special牝系内包

と非常に血統構成が似ている2頭でした。

この他に好走したディープインパクト産駒では

19年 2着プリモシーン

父ディープインパクト
母父Fastnet Rock(欧州系)
母母父Nureyev系(Special牝系)

18年 1着 17年 3着ジュールポレール

父ディープインパクト
母父エリシオ(Special牝系)

18年 3着レッドアヴァンセ

父ディープインパクト
母父ダンシングブレーヴ(欧州系)

このように過去5年のヴィクトリアマイルで好走したディープインパクト産駒の中で20年2着のサウンドキアラ以外は全て

ディープインパクト×欧州系

の配合だった事になります。

またディープインパクト産駒だけでなく19.20年と2年連続好走したノームコア(父は欧州系のハービンジャー)

18年、適正距離ではないものの2着に好走したリスグラシュー(母系にSpecial牝系+全体的に欧州系が濃い配合)

と欧州系の好走が目立つのがヴィクトリアマイルです。

この理由については、コンディションの良い馬場状態での高速決着のマイル戦において長い直線を最後まで鋭い脚を使い切れる『馬力、タフさ』こそがヴィクトリアマイルに求められる要素だと個人的には思っています。

今週からBコース替わりという事で内の傷みがカバーされ、天気予報を見る限り金曜は雨予報も土曜は若干の雨程度、日曜は曇り予報(あくまでも予想を作成中の予報です)となっており稍重よりの良ぐらいでの開催となる1分31秒〜32秒台での決着になるのではないかと想定しています。

またコース替わりという事で内有利の傾向が強くなりすい事にも注意が必要です。

◎ソングライン

Twitterでも発言させてもらいましたが、今年のヴィクトリアマイルにおける自信の本命◎はソングラインです。

父キズナ(ディープインパクト系)
母父シンボリクリスエス(欧州Roberto系)

昨年のランブリングアレー、マジックキャッスル同様に父ディープインパクト系×母父シンボリクリスエスの配合であるソングライン。

さらに母母母ソニンクはディアドラ、ロジユニヴァースなどを輩出した名牝系でありソニンク自身の母父がNureyev(Special牝系)とヴィクトリアマイルに求められる血統配合となっています。

血統だけでなくソングラインのレースぶりを見直しても9戦中7戦が左回りでのレースとなっており左回りではオール馬券内と左回り巧者なのは間違いありません。

また戦歴の中で2回大敗しているのが阪神Cと桜花賞(共に15着)ですがこの2戦のラップを見てみると

阪神C 前34.3-後35.0 
桜花賞 前34.1-後34.3

とどちらもヴィクトリアマイルのレース質とは異なる『前傾ラップ』によるレースでした。

逆に好走している富士S、関屋記念は

富士S 前35.3-後34.5
関屋記念 前35.0-後34.6(このレースは3着だったもののスタートで不利)

こちらはヴィクトリアマイルと似たような『後傾ラップ』のレースという事もあり十分に力を発揮出来たのでは?と考えています。

NHKマイルに関しては冒頭にも書いたように前傾ラップだった上に3コーナーで若干の不利を受けながらも2着と好走したのですが、個人的に東京マイルに対する適正は十分認めつつもレース質として昨年のNHKマイルのような流れに対する適正はそこまでだったと考えていますので逆にその条件の中でもシュネルマイスターの2着に好走というのは素直に馬の実力を認めて良いと思っています。

1枠2番という枠順は正直なところ大歓迎の枠ではありませんが前走のサウジスプリントで見せた馬群の中での追走を苦にしない走りからも今回Bコースへのコース替わりで内伸びが期待されるような馬場では期待しかありません。

ヴィクトリアマイルというG1は、まだ歴史が浅いG1ではありますが過去イチと言っても過言ではないぐらい今年は豪華な出走メンバーが揃いました。

が…

前傾ラップのスピードを活かした競馬が得意なソダシ

実力は十分に認めつつも1年ぶりでは現実的に狙いにくいデアリングタクト

約2年ぶりのマイル戦で道中をいつも通りにレースが進められるか不安が残るレイパパレ

馬の実績、レースぶりを見ると今年のヴィクトリアマイルへの適正も十分に高そうではあるものの血統的にキズナ×ボストンハーバーと軽さが目立つ配合で地力認めつつも血統的には評価を付けにくいファインルージュ

と混戦ムードの上位人気馬達にはそれぞれ課題が残る印象が強く非常に評価が付けにくい馬達ばかりとなりました。

以上の事からも今年のヴィクトリアマイルにおける本命◎はソングラインで文句無しと個人的には評価しました。

最後に

弟から馬券的な推奨を載せた方が良いとアドバイスがありましたので馬券的な推奨をさせてもらいますが(あくまでも推奨なので気になる方だけご覧下さい)

少ない点数で勝負なら

単複
ソングライン

馬連、ワイド
ソングライン→ファインルージュ

点数を広げて穴狙いなら

血統的には申し分はなく、昨年以来のこの舞台で復活があっても不思議ではないマジックキャッスル

ディープインパクト×欧州系で後傾ラップで強さを発揮するデゼル、テルツェット

母系の良さを引き立てるキングカメハメハ産駒だけあって母グルヴェイグのように4歳春に覚醒しても不思議ではない超良血馬アンドヴァラナウト

この4頭の穴馬とソングラインのワイドを推奨します。

想定していた以上に話が長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

この予想は枠順発表後の金曜に作成したものなので良〜稍重の馬場想定で作っています。当日の天気、馬場の変化などへの違いなどだけは申し分ないですがご理解お願いします。

弟が休養中なので少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

通りすがりの兄でした。


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