羊水検査当日の流れ(検査体験談)
・詳しめに当日の様子をレポート。
・針の長さに、震え上がった事
・見た目の割には、そんなに痛くない
・検査することに対しての罪悪感のループ
検査をするのか、出来るのか?その点について不安だったので、検査の手技やり方などには、あまり調べずに臨んでしまった羊水検査。
羊水検査は、日帰りで出来る施設もありますが、1泊入院して行う施設が多いです。私の場合、入院しての検査だったので、長男(当時3才児)の預け先だったり、勤務調整だったり、入院前はバタバタとしてしまいました。
まずは、外来で赤ちゃんの心拍を確認して、検査出来るようだったので、病棟に移動。(←リスクが高い人だけだと思います)
病室で、検査の服に着替えて、看護師さんが血圧を測かり、抗生剤等を投与する点滴をしたりして、準備が終了です。
いよいよ、検査スタート、初めて見る若い女の先生と40代前後の中堅の先生、看護師さんが一人でせっせこ準備をしていました。
穿刺の位置をエコーを見ながら確認します→胎盤の位置、胎児の位置、を計測して、針をどのくらいすすめるのか。ベテラン先生に若い先生が習いながら、位置を確認しています。お腹に、針を刺す位置にマジックで印を付けて、何じゃこんじゃと説明しています。
イソジンで消毒して手術用の穴の空いたシートをかけて、準備完了。
大学出たてくらいの若い先生が、滅菌手袋をつけ準備をしています。いつも見てくれている主治医の先生がしてくれると思っていたのですが、外来で働いていると言うではありませんか。大きな病院なので、仕方のない話なんですが、こういう時はいつもの眼鏡をかけた吹奏楽部っぽい先生が恋しくなります。
気にしてはいけないと、看護師さんの様子を伺っていると 穿刺針、登場!!
針、長いです。
細長くて先が尖ってる。そう、それが針!・・・ってそんな事は熟知しているはずなんです。
「は~い。すぐ終わるから大丈夫ですよ~」なんて、自分は患者さんに毎日刺しまくっています。
針が、こんなに恐ろしいビジュアルをして、患者さんに襲いかかっていたなんて・・・
採血、注射等、新人さんの練習台として腕を提供したり、献血や採血する事もありますが、やはり違うんです。
妊娠中の腹に、長い針を刺さるんですから、そりゃあそりゃあ恐怖心をかき立てます。怖いです。
(私)これで刺すんですか?
「まな板の上の鯉」嫌でもしゃあない、やるしかないって、患者さんによく言われていた言葉。まさに、鯉です。もう、辞めたいって思うけど、ここまで来てしまうと、そうもいきません。
ただでさえ浮腫んでいて、何かしらの心疾患や病気を抱えている子に、酷い親だと罪悪感が無限にループするのです。
妊娠15週=妊娠4ヶ月、お腹も少し大きくなってきて、無事に産まれてくれたらと願わない日はない。検査の結果が出る頃は妊娠18週、そんな時期に子供を産まないって決断が出来てしまうのか?(出生前検診の賛否やあり方については、また別の記事に)技術的には、スゴイ検査だけど施行するのには、もっと社会として精神的にも考え方も、必要なケアや情報提供もまだまだ進歩が必要な検査だと感じました。
若者先生がベテラン先生に確認しながら、慣れてない感をかもし出しつつ、手技を確認しながら針を刺す準備をしています。
そろそろ、刺すぞと言う雰囲気になってきましたが、麻酔をする気配は見られません。
(私)麻酔しないんですか?
(先生)細い針なんで、採血に似てる様な感覚で思って下さい。痛くないんで大丈夫ですよ
と言うではありませんか。
(私)腹水穿刺とか、透析でもテープとかゼリーの痛み止めするから、何か使うのかなって思ってけど、何もなしなんですね。ひぃー痛そう痛くないんですか?
としつこく言ってみるが、大丈夫、大丈夫一瞬で終わります・・・と言うではありませんか。(表面麻酔は、使用する施設もあるそうです)
しかし、いざ刺されると全然痛くないんです。
針も細かったし、腕や神経の通っている箇所ではないので、痛みは少なかったのです。
なぜ、細い針でも大丈夫なのか→輸血や採血など血液を、注入・吸引する場合は、血液が固まってししまうので太い針を使用します。薬液を注射するのには、細い針が選択されます。筋肉注射・皮下注射など穿刺する部位によって針の尖り具合、深さと適した針が選択される様になっています。(施設によって差はあります)羊水は、固まらないので細い針でも大丈夫なのです。
いつもの先生が、羊水検査は採血よりも簡単だからすぐに終わるし失敗するなんて事は見たことないって言っていたから、ホントに気楽に構えていたのですが。
新人の先生はこの検査をするのは初めてだった様で。刺したは良いけど、なかなか羊水が吸引されません。押したり、引いたり、向きを変えたりしていますが取れません。
皆、新人の頃はあるし初めての事だってあるのは分かります。採血や点滴、そう言う場合、「大丈夫、大丈夫、誰だって初めての事はあるんだし」って言ってあげられるけど、この検査において、そんな寛大な眼では見られない自分がいました。絶対、失敗なんてするなよ。って圧が自分の中からガンガンに放出されていました。
結局、ベテラン先生の指導の下、無事に注射器40ml程の羊水が取れて無事に検査終了。
穿刺後、1時間は安静にして、抗生剤の点滴をする。退院後1日は、抗生剤の錠剤を飲むくらいで、特に生活制限もないし、後が痛んだりする事も全くありません。
検査の請求は、自費で12万ほどの金額でした。
時系列がわかりにくいので、続きの記事はこちらです。↓
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