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トリササmoon
2022年5月18日 16:04
第十章 「天上の館」テンジョウノヤカタ月を統べる月天人(テンジョウビト)がいる。その聖なる領域は「月神殿」もしくは「天上の館」と呼ばれている。月を信仰する者の拠り所として頂点に君臨しているが、その実情はいつ放棄してやろうかと四六時中考えているのである。「ねぇ、王女?アタシ達ってば、いつここに来たのかしら?ここって月の裏側じゃないわよね。ってゆーかここ何処なのかしら」目の前には巨大な山の
2022年5月15日 14:35
第九章 「静かなる波の涯て」シズカナルナミノハテ「ねぇ、コン兄。アタシ達、いつまで経っても最終目的地に到着しないのはどうしてかしら?」長兄と遭遇して、一緒に月の女神の居城に乗り込むつもりで意識を集中させた。ここ、月の塔は想念が具現化する場である。それを信じて目標を定めたはずなのに、一向にたどり着けないでいた。「さぁ?私に訊かれても理解し兼ねるが・・・ここがどんなところなのかさえ知らぬの
2022年5月14日 16:59
第八章「魔法の言葉を唱えましょう」マホウノコトバヲトナエマショウ天井を二つの睛が不思議そうに視詰めている。「お兄さまとセイちゃんはナニをしてますの?それに月の貴公子までご一緒ですのね」コザル王女が辿り着いたのは光りに溢れた空間であったが、天井部分に当たる上空では星葉とコザル王子と月の貴公子ことユージン・ムーンシャインが、ナゼか同空間にいるようだった。「アラアラ」コザル王女の隣りで同じく
2021年7月11日 12:22
チャネリングファンタジー小説第一章 「彷徨う小鳥」サマヨウコトリそう 夢を視ていた日を忘れないでいるいつの日も最後の唄を天上を走り唄声は駆ける地上にはカミサマがいるのにさナゼか女神の唄声だけが聴こえているのに王様だけは余所を視ているシナリオの始めはすでに出来ている探る様に王は口を閉ざし去りゆく今の現実は過去からのメッセージあなた達の愛は何処にあるのか ず
2021年7月22日 20:43
チャネリングファンタジー小説第三章 「沈まぬ月の都」シズマヌツキノミヤコ月と地球間には次元を越えるためのミクロトンネルが存在している。そのトンネルを通過することで、地球と月との次元移動が可能となっているため月の人間だろうが、地球の人間だろうがトンネルを越えれば身体は星々の重力に慣らされる。二人を乗せた高速シャトルに月面空港到着を告げるアナウンスが流れた。「着いたー!久しぶりのツッキー