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トリササmoon
2022年5月24日 15:28
第十一章 「銀河の中心にあるのはブラックホールの際限ない収縮」ギンガノチュウシンニアルノハブラックホールノサイゲンナイシュウシュク「お帰りなさいませ。菫青様。星葉様。本日はお疲れ様でございました」「夜天家」月の邸に戻った双子を出迎えたのは、独り留守を護っていたオリオン三兄弟の一人ミンタカである。「「ミンタカ、ただいま~」」双子が同時にハモッた。「「お帰りなさいませ」」「「!?」」
2022年5月18日 16:04
第十章 「天上の館」テンジョウノヤカタ月を統べる月天人(テンジョウビト)がいる。その聖なる領域は「月神殿」もしくは「天上の館」と呼ばれている。月を信仰する者の拠り所として頂点に君臨しているが、その実情はいつ放棄してやろうかと四六時中考えているのである。「ねぇ、王女?アタシ達ってば、いつここに来たのかしら?ここって月の裏側じゃないわよね。ってゆーかここ何処なのかしら」目の前には巨大な山の
2022年5月6日 15:43
第五章 「月の女神の唄う場処」 ツキノメガミガウタウバショ刻は少し遡る。双子達はコザル兄妹に連れられて次元トンネルを通り抜け、月の裏側の「人魚の国」へと辿り着いていた。そこは不思議な世界が広がっていた。緑深い森の中なのに宙を漂う海月のような半透明の生物が揺らいでいる。「コザル王女。ここはどうなっているの?」水の中の生物なら陸上で生きられない。ここが水中なら自分達は呼吸していられない