2022.10.22 行くぜ!超ときめき宣伝部in幕張メッセ~星をめざして~
午前中に私用があったため午後から向かうことに。
用事の最中も初めての現場が不安すぎてずっと公式をみていた。
特に物販。事前予約をしていなかったのだ。
当日買えるだろと思っていたからだ。
(というのは嘘で、古のオタクが故に事前予約のメリットとかよくわかっておらず、どうしようかなーと思っているうちに期限が過ぎただけ)
用事が終わり、向かうと思いきや、つけ麺屋に立ち寄る。
腹が減っては戦ができぬとでも身体が言っているかのように自然と足を運んでいた。
そして盛大に胃もたれした。
馬鹿だ。
海浜幕張についたのは15時前頃。
車中は不審がられない程度に周りの人々を観察していた。
グッズのバッグを持ちながら楽しそうに話す女の子たち、冷静を保ちながらも絶対普段は着ないであろう黄色のパーカーを身に纏うどこか一点を見つめた人、一見ごく普通の服装に見えるが少しあきちゃんに服装をよせているように見える子、、
そう、なにを隠そう私は
【現場あるある 全ての人がオタクに見える現象】
に見事に陥っていた。
そして新規である不安から、『私はオタクじゃないですよ感』『海浜幕張で降りてもショッピングに来ただけなんだからね感』を出すことに全力を注いでいた。
ちゃっかり黄色のタートルネックを着ているというのに。
海浜幕張に着くと、あたかも熟れた幕張ヘビーユーザーかの如く早足で風を切りながら向かった。
幕張メッセ自体行ったことある記憶はあったが道順を覚えているほどではなかった。
しかし足を進めるに連れて記憶がよみがえってきたのだ。
『あれ…?ここ私が昔インフルになってるの気づかないで死にかけながらライブ観てたとこじゃね…?』
嫌なことを思い出したものである。
以前別のスタダオタクをしていた時に、連日連夜の現場で体力が落ちていたのか見事に体調不良になった現場だったのである。
(※コロナ禍よりかなーーーり前の話です。その節は申し訳ありませんでした。若気の至りです。今は絶対そんなことはしません。)
そんなことを思い出しながら足を進める。
苦虫を噛み潰したような表情がマスクのおかげで隠れてよかった。
不審者として通報されてしまうところだった。
幕張メッセに近づきながらもまだ『非オタク感』
を出していた。
なぜこんなことをしてしまうのか自分でもよくわからないが、共感してくださる人も少なからずいるだろう。
そんなこんなで物販エリアに到着した私は、己の目を疑った。
『あきちゃんとかなみんのアクスタが……ない…だと……??』
事前予約をしなかった自分を恨んだ。
午前中公式を見ながら『予約分で完売してしまった物はもうありません』的なことを書いてあって恐怖していたことが現実となってしまったのだ。
これは私が悪い。
何かの間違いで再販とかしてください運営様…。
と、思いを馳せながら買いたかったペンライトとパブりんのブランケットを買った。
よかった…これらまで買えなかったら本当に泣きを見ていた。
さて、この後どうするか……と思っている私の手には何故か買う予定の無かった生写真3セットが握られていたのであった。
周囲にあるパネルやら何やらを写真に収めながら会場入りした。
席でゆっくり生写真でもみようと思っていた。
そんな私の目に飛び込んできたのは数々の衣装たち。
そうだ衣装とパネル展示があったんだった。
衣装の可愛さはとき宣の魅力のひとつでもあると思う。
これを見ずしてどうする、と思い列の最後尾を目指した。
が、歩けど歩けど最後尾は見えない。
その代わり宣伝部員さんたちが出したお花の数々が目に入った。
すごく立派なお花ばかりで純粋に驚いた。
そもそも私が以前通っていた界隈にはお花文化がないというか、禁止されていた。
そのため思い思いのお花にすごく愛を感じて、私もいつか出せるような宣伝部員になりたいなとおもった。
やっと見えた最後尾に並ぶが全く進まない。
進んだとて折り返しが見えない。
すごいな、これが宣伝部員さんの愛なのだなと感じていた。
こんなに並ぶパネルや衣装展示をみたことがない。
しかもみんなきちんと並んでいる。
素晴らしい界隈に足を踏み入れさせてもらったんだなとしみじみ感じていると時計は既に開演前10分前をさしていた。
無念………諦めて座席を探すことにした。
スタンド3階が今回の座席。
初めての現場としてはちょうどいい距離感だ。
近すぎたら昇天してしまうからな。
席に実際行ってみるとステージの構成が良いせいか想像より近く見えた。
花道の先端のスクリーンに映るメンバーたちは相も変わらず可愛かった。
このあと本物がお目見えするわけである。
大丈夫か自分。意識を保て。
そう己に語りかけた。
開演前のアナウンスのかなみんの声にぐっとペンライトを握る手に力が籠る。
かなみんの話し方のあの上がり調子な感じ(?)が、私はたまらなく好きなのだ。
もうこれだけで来たかいがあった。
場内が暗くなり、オープニングが流れる。
宣伝部員の皆さん。
皆さんはあんなに素敵なオープニングを毎度見ていたのですか?
とんでもなく可愛いオープニングだった。
気づいたら心の中で制作陣に札束を渡していた。
そこにメンバー登場。
クラシカルな衣装がとんでもなく似合っていて、スカートのキラキラが可愛さを助長させていた。
あのキラキラが本当によかった。
単色のラメではなく6人のメンバーカラーのように見えるカラフルなラメというところが煌びやかで素晴らしかった。
あきちゃんは出てきた瞬間から鼻頭と目を赤くしていた。
出てくる前から泣いちゃったんだね。
こんなにたくさんのペンライトとお客さんがいたらそりゃ感動しちゃうよね。
と、私の中のイマジナリーマザーが語りかけていた。
前からYouTube公式の動画で楽曲を学んでいた私はここぞとばかりに手振りで踊った。
というか正確には勝手に体が動いていた。
可愛いと楽しいが入り交じってアドレナリンが出ているのがわかった。
やはり途中途中で初めての曲が多く出てきて、自分の勉強不足を恥じた。
でもその初めて聞く曲の全てがいい曲で、なぜ世の中にとき宣が浸透しきってないのか疑問さえ浮かんでくるほどだった。
プリンセス衣装になった時には頭を抱えた。
ライブの衣装であそこまでお姫様になることができるだと?
もはや恐ろしかった。
衣装スタッフの方はもはやシンデレラに出てくる魔女なんじゃないかと疑念を抱いた。
こんなお姫様が勢揃いしたら、王子様は選びきれないだろうに。罪深い。
バルーンスリーブになっている子とそう出ない子がいて、どちらも可愛かった。
そして驚いたのがブーツの厚底っぷりだ。
すごくヒールが高くて重そうであれで飛んだりステップしたりできるメンバーは本当にすごい(語彙力の欠如)
ライブ終盤で花道を爆走するひよりんには本当に驚いた。
転ばないかとひやひやするイマジナリーマザーがまた現れていた。
springood!のバックの昔の映像は初現場の私でさえ涙を流すほどだったのだから、昔から応援している宣伝部員さんたちにとっては涙腺崩壊不可避と言ったところだろう。
それに加えてメンバーの言葉に過去の苦労や苦悩がすごく現れていて、なぜか私もメンバーと同じくらい泣いていた。
あきちゃんが自分の悔しさやもどかしさを一生懸命に言葉で表そうとしている姿をみて、ステージに飛び乗り抱きしめてあげたくなる衝動を抑えた宣伝部員さんが何人いたことであろうか。
言うまでもなく、私もその1人だ。
そんなあきちゃんを優しくフォローするメンバーたちは、すごくお姉さんに見えたけれど自分の話す番が来ると感極まって涙してしまうあたりが尚のこと愛しく思えた。
『100%オレンジ』で皆がペンライトをオレンジにしたときには、一体感をひしひしと感じた。
宣伝部員とメンバーとが繋がったというか「私たちは遠くになんて行っていない」という言葉がここに現れている気がした。
トロッコでそれぞれのフロアを回っていたときもそうだったが、本当にメンバーと宣伝部員さんとが想いあっている様がそこにはあった。
あまりにもたくさんの愛しさが溢れた場所だった。
アンコール最後ではこれでもかというくらいはしゃいだ。
その頃にはすっかりスタダのオタクの血を蘇らせていた私は、熟れたペンラの振りを無意識にしていた。
はしゃぐってこんなに楽しかったんだった。
社会に揉まれ、オタクから離れ、毎日を繰り返していた私に改めてそう教えてくれた瞬間だった。
別れが寂しくて閉まる扉にずっと手を振っていた。
喪失感と高揚感を抱きながら終演後スマホに目をやると3時間半以上の時間が経っていることに驚いた。
それくらいあっという間に感じていた。
撮影OKの間撮った写真を眺めながら、誘導の時を待ち、外に出たと思った時には気づいたら物販の列にいた。
グッズにはあまり課金しないと決めていたはずの私が組長くじ3回と生写真5セットを持っていたのだった。
組長くじは推したちがでなかったものの、可愛いから何も気にしなかった。
生写真は家に帰ってからホクホクしつつ眺めようとルンルンで電車に乗ったのだった。
車内、宣伝部員さんのツイートなどをみて過ごそうとした私であったが充電がないことに気づいた。
そうだ…オタ活をするときモバイルバッテリーは必須であった…
自分が以下にオタ活から離れていたかをここで思い知る。
ちくしょう…充電を節約するか……
と、思いながらも沼に落ちそうな友人にLINEで今回のライブでの魅力を伝えることは欠かさなかった。
家路に着き、余韻に浸っていた。
インスタを見ながら今日の衣装をみたりしてにやにやし、思い出したかのように生写真の開封を始めた。
全部で8セット買った生写真。
1枚1枚可愛いなぁと気持ち悪い笑みを浮かべながら見ていると、2セット目にして異変が起こる。
そこにはとても素敵な表情をしたあきちゃんの生写真。
そして、しっかりとマジックで書かれたサイン。
時が止まった。
しばらくの静寂の後の情けない断末魔。
当てた。
当ててしまった。
初めての生写真購入で推しのサインを。
天に召される勢いだった。
もちろん合掌した。
ありがとうあきちゃん。私は幸せです。
そう思いながら続きを見ていく。
どの写真も素敵でみんな輝いていた。
推しはもちろんいるけれど、みんなやっぱり可愛くて素敵だな。
幸せでいっぱいになりながら開く5セット目。
再び、時が止まる。
全員の集合写真だ。
そう、全員だ。
全員のサインなのだ。
驚きすぎて震えた。
むしろ恐怖さえ覚えた。
そして断末魔。
私は人生のうちの全ての運を使い切ったのではないだろうか。
明日から事故や怪我に気をつけなければ。
本気でそう思った。
もちろん沼落ち前の友人にも報告した。
今後も積めば当たるよ、などと悪徳商法のような巧妙な話術で返信をしてくる悪いやつである。
絶対沼に落とします。
そんなこんなで怒涛の一日を過ごした私は、とんでもない幸福感を抱えたまま、こうして翌日に日記を書いています。
また近いうちにこんなに素敵な女の子たちのパフォーマンスが見れるかと思うと、毎日頑張れる気がします。
パブりんブランケットを職場で使う日が楽しみです。