クイズの鬼、あるいは社会的敗者

僕は前者ではない。

暗記


究極的にはクイズってこれに帰結するんですよね、特に競技クイズ。
構造上本質的知識を問えないんですよ。そこで、クイズないし競技クイズに人生を捧げるなら、問題文(前振り)対答えの構造を完全に暗記するのが最適解なんですよね。

メディア史


総合的文化人と専門家という二極化があった、という論考を読みました。それから着想した記事なんですね。
前者は文字通りいろいろな分野について一通りの知識を持った人、通常テレビに出る頭がいい方の芸能人。古い意味のタレント。
後者は例えば大学教授みたいな専門家。特定の話を振られて答える感じの人。
で、テレビなどのメディア戦争の結果その二極化に落ち着いて現代にいたるわけですが、その前には「別にテレビには出ないけど幅広い知識を持っている」人がおり、特に新聞やら雑誌やらで原稿を書くなどしていた(この辺曖昧)ということなんですが、ここの人々はテレビに出ないわけで、メディア戦争でテレビが幅を利かせるにつれて姿を消したんですね。

社会の表舞台から姿を消したこの人々、クイズプレイヤーじゃないですか?
という記事だったんだ。悲哀。

参考文献
阪本博志「一九五〇年代『週刊朝日』と大宅壮一」『雑誌メディアの文化史[増補版]』p69-100(森話社,2017)

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