【ハイリスク妊婦の出産記録①】赤ちゃんが小さい…。個性から異常に変わるまで。

初めて赤ちゃんが小さいと言われたのは、妊娠5ヶ月の、17週のときです。15週相当の大きさしかありませんでした。

しかし、担当のK先生は「この時期にはよくあること」「2週分小さいなんて、個性の範囲内」「排卵が遅れたんじゃない?」とわりと楽観的。だけど私はとても不安でした。何故なら、排卵誘発をしたので、排卵が遅れたわけではないことがわかっていたからです。こんなに小さいなんて、もしかして赤ちゃんに何か問題があるのでは…と心配でたまりませんでした。


21週の検診。この日も赤ちゃんは2週分小さく、19週相当の大きさしかありませんでした。私の体重も、ほとんど増えていません。そこで、次回は他病院から来られる心臓専門の先生に、胎児心エコーをしてもらうことに決まりました。


胎児心エコーまでの期間は、ひたすらネット検索の日々。「赤ちゃん 小さい」「赤ちゃん 大きくするには」など、とにかく検索しまくり、自分にできることは全て実践しました。「左を下にして寝ると赤ちゃんが大きくなる」との記事を見つければ、家事もせずひたすら横になったり、「果物を食べるといい」との記事を見つけた時には、朝昼晩すべての食事を果物に置き換えたりしました。そう、極端なんです、私…。


そしてついに胎児心エコーの日。この日はいつものK先生ではなく、大きな病院に勤めている心臓専門の先生にエコーしてもらいました。部屋を暗くして、30分ぐらいかけて、隅々まで見てもらいました。周りには看護師さん2人と、担当のK先生もいます。途中で先生が、「最後にまとめて説明しますからね」とおっしゃったので、「あぁ、やっぱり何かあるんだ…。」と絶望的な気持ちになりました。

結果は…。「特に異常は見られない」とのことでした。よ、よかった…!!心臓も、脳も、その他の臓器も、特に異常は見つからないとのこと。本当によかった。赤ちゃんに異常がなくてよかった。嬉しくて嬉しくて、涙が出てきました。心さから安心した私は、この日の晩ご飯にピザを食べました。そうです、お祝いです。


23週の検診。いつものように2週分赤ちゃんが小さかったので、K先生に「予定日を2週間遅らせましょう」と言われました。おそらく2週間排卵が遅れたので、予定日を遅らせて対応しようとのこと。「排卵誘発をしたのに、2週間も遅れることってあるんですか?」と聞いたところ、まれにあると言われました。まぁ先生がこれでいいと言うのだから大丈夫だろう。一件落着。もう不安な日々とはサヨナラです。 


しかし…。

予定日を2週間遅らせたのにも関わらず、次の検診でも赤ちゃんは2週分小さく、それどころか検診のたびに、3週分小さい、4週分小さい…と、赤ちゃんと平均との差はどんどん開いていきました。胎児発育曲線の、下限にも及んでいません。でもK先生には「個性」としか言われませんでした。



そして妊娠30週の深夜。そろそろ寝ようと横になった時、いきなり猛烈な腹痛に襲われました。感覚としては、陣痛です。その日から、私と赤ちゃんの運命は、大きく変わってしまったのです。


つづく!


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