なつかし劇場/ロード・オブ・ザ・ギンザ 旅の仲間
中学校の土曜日は半ドン。
王子から自転車を漕ぎまくり、3馬鹿が地に降り立つと、目の前は銀座ソニービル、斜向かいには日劇です。
ここは数寄屋橋の交差点。
ソニービル前のガードレールにチェーンロックで自転車を縛り付け、ソニービルに突入。
お目当ては、海外の短波を受信できる高級ラジオ。
『スカイセンサー5900』
カッケ〜なあ!もちろん購入は夢のまた夢。
細かい数字が沢山刻印されたチューナー目盛りや、バカでかいツマミがいくつも配置され、プロっぽいカッコ良さがあるのです。
ラジオいじりに飽きると、上の階へと駆け上がる三馬鹿。
そこには、憧れのアメリカがありました。
『ソニープラザ』
アメリカ直輸入の雑貨コーナーです。
渦巻き状のド派手なウチワみたいなキャンディや、モンティパイソンにも出てきたSPAMという謎の缶詰。
マーベルやDCという、コミック雑誌。
アメリカでは、スパイダーマンなら、スパイダーマンの1話分の漫画を薄い雑誌として売ってるんだと、ビッグリ仰天。
しかし、やはり一番の目玉は大人向けの輸入雑誌です。
ファッショナブルな表紙の雑誌をめくっていくと、ごくまれに女性のフルヌードグラビアが拝めるのです。
「あったよ!へーちゃん、こうちゃん」
小さく叫ぶ小生。
3人が妖艶な美女のオマンコを凝視すると、針のようなもので削りとられ、見ることは出来なくなっています。
「またかよ、、」
落胆の三馬鹿でございます。
日の暮れかかる、帰り道。
ソニービルを出て、日劇の立ち蕎麦屋で180円のたぬきそばをすすっていると、こうちゃんの名言が飛び出しました。
「世の中には、オマンコを削り取る職業があるんだね」
必死で吹き出すのをこらえる、へーちゃんと小生でございました。
最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。(*´∀`*)