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Bird Song( キャッチポール&スレータ)を読んで見るぜ-第1章(その1)-

概要

Bird Song 2nd Edition( キャッチポール&スレータ)を読んでます。記事を書きながら備忘録程度になりますが、各章のサマリを書いてみたいと思います。第1章(その1)です。wikipediaのリンクも貼っておきます。そこでは鳥の鳴き声も聞こえます。

Chapter1

鳥の声の研究(The study of bird song)

1.1 イントロダクション

  • 鳥の声の科学研究の理論と用語技術を手短に述べています。

  • 鳥の声に関する用語は正確にすれば、多くの論文を読みこなせるようになります。例えば、鳥の声にはcall, notes, syllablesとphrasesがありますが、そのほかにもrepertories(レパートリー)、コミュニケーション、情報(information)、信号(signal)も使われます。

1.2 歴史(History)

音楽や文芸などあきらかに人は鳥の声に興味を持ってきましたが、詳細な科学研究は最近の状況です。それは永続的な音の記録ができなかったからです。

それ以前の研究には、
Hon Daines Barrington(1779): 歌の記憶を確立。家の中から飼育が難しいミソサザイの声がしたので、ノックして入って見てみたら籠で飼われたゴシキヒワだったとロイヤルソサイティ長宛に報告しました。

Gilbert White(Naturalist)は1789年にそれまでミソサザイとされていましたが歌の違いでヤナギウグイス(willow warbler)、モリムシクイ(wood warbler)、チフチャフの3種だと説明しました。

耳の良い人は鳥にレパートリーがあることを知っています。例えば、Craig(1943)はモリタイランチョウ(eastern wood pewee)が場所、場所で歌を変えたり、Marler(1952)はスコットランド高原の渓谷で違う歌を歌うズアオアトリ(chaffinche)の例を報告しています。

しかしながらこれらの研究には限界があり、それは後に蝋管(wax drum)で解消された録音技術の欠如より、より大きくは分析技術の欠如によるものでした。
そしてそれはソープ(Thorpe)によって1951年に音のスペクトログラムを歌の鳥の歌に適用し、可視化表現したことに始まります。

当時は高かった分析機械も今では廉価で研究者ばかりでなくアマチュアも手にすることができ、そのお陰で鳥の声の研究によりあきらかにされなかった動物行動研究は少ないです。

(つづく)

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