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日記(7/22) ~大雨の長崎~
現在、福岡の実家にいる。
京都に住んでいるのだけど住民票はまだ地元にあり、選挙のためというのと(不在者投票も当然できるのだけど、グダグダしているうちに手続きをやらなかった)、先月生まれた二人目の甥っ子の顔を見るのと、長崎の友達に会うためという、3つの理由を重ねた帰省だ。
昨日、早起きして投票に行ってきた。
僕の母校の中学校の体育館が会場だった。
およそ10年ぶりに足を踏み入れる学校は、駐車場が新設されていて心なしか全体的に校舎に清潔感が当時より増しているように感じた。
体育館は相変わらず床のワックスの匂いがきつくて、あまり長い間いたくないと思う空間だ。
別に今更どうこう言うこともないが、中学校は嫌いだった。
そんなことはどうでもいい。
2枚の投票用紙にサラサラと鉛筆で候補者名と党の略称を書く。投票箱に入れるだけ。
このあっけなさ、重みのなさよ。
僕が誰に何処の党に1票を投じたところで政治は何も変わらず、世界は破滅せず、僕の人生はそれなりに幸福でそれなりに不幸なまま続いていくのだろう。
理想は持たず(持てず)、世界を変えるためでなく、自分の人生を変えるためでなく、日本国民としてある程度は社会にコミットしていくんだということを改めて自分自身に示すために投票した。
選挙結果については何も書かないけど、皆もそれぞれの事情と理由があって投票したんだろうと思う。
思う通りにいかないことは多いが、この結果は尊重しなければならない。
一昨日になるが長崎へ行ってきた。
4年前(僕が20歳だった頃だ)、ニュージーランドのお土産屋で一緒に働いていた友達に会いに。
かなり楽しみにしていたのだけど、あいにく台風5号の接近により長崎の天気は大荒れ。
まともに観光はできなかったけど、その分車の中やカフェでじっくり話をした。
どんな力学が働いたのか分からないが、昨日は僕らが出会い友達になってからの4年間で一番心を近づけて話ができた気がする。
少なくとも僕は20歳の頃より素直に話ができたと思う。
率直な言葉でしか言えないが、とても良い時間を過ごした。
また会おうと言い合って別れ、福岡へ帰る高速バスに乗り込んでから、ウトウトしながら一日を振り返っていた。
もっと頻繁に会えたら嬉しいのだけど、距離的にそうもいかないのだ。
政治なんかよりも友達の方が大切だ、と今この瞬間考えている。
僕が投じる1票は限りなく影響力が低いが、僕が友達に投げかける一言の影響力は場合によってそれなりに大きく、その友達が僕に与える影響もそれなりに大きなものとなる。
僕なりに頑張って10年後・15年後のことを考えて投票したが、10年後より今の僕の現実をまず何とかしないといけない、結構ピンチな今だし。
政治が大事だなんて、当たり前のこと言われなくたって分かってる。
ただ、今の僕は目に見えるもの・手に触れられるものを何か切実に求めているのかもしれない。
そんな僕もこの社会に存在することを許してほしい。
誰に許しを請うているかも分からない。
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一昨日の昼に食べた中華料理屋の皿うどん(太麺)
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明後日には京都に戻る。また終わらない毎日の続きを始めなければならない。
進まない仕事に手を付けながらもう少し、今抱えている悩みに向き合ってあれこれと考えてみようと思う。
疲れたらメンソールのタバコを吸って、DAOKOを聴けばまぁ何とかなる。
低気圧にも負けずにいこう。