【西日本ジェイアールバス】厳冬の園福線を旅して(3)桧山→福知山
園部からの園福線の旅の続きです。桧山駅から福知山を目指すことにしました。
桧山駅に着車した福知山行きのエルガミオは「森の京都」ラッピングバスでした。車内は私一人だけで、園部からのバスと比べるとずいぶん寂しい雰囲気です。園福線の中でも桧山~福知山間は利用が低迷していたそうで、早くから減便されていました。
桧山駅を出てほどなく、出口妙見前停留所を通過しました。停留所の前には五色の幕に彩られた古刹の出口妙見・妙行寺が佇んでいました。寺の前に植えられているのは桜の木のようで、春に撮りバスをすればきっと絵になるでしょうね。
峠を越えて福知山市に入りました。旧三和町の中心にあったのが菟原停留所です。こちらには待合所だけでなく転回場もありました。かつては福知山~菟原間の区間便も運行されていましたが、2008年10月のダイヤ改正で全廃されています。
土師川の谷が開けて、福知山盆地が開けるようになると利用者が増えてきました。信用金庫前停留所で国道9号線を離れて集落の中を進みます。
国道に戻ってから土師川を渡ります。桧山を出てしばらくしてから園福線と並行していたこの川は福知山市街の北側で由良川に合流して若狭湾へと注ぎます。
冬の日が暮れてきました。
明智光秀ゆかりの福知山城の石垣を眺めて福知山の中心市街へ。
桧山からちょうど1時間で、園福線のバスは終点の福知山へ到着しました。
高架の福知山駅をバックに走り去る園福線のエルガミオ。
園福線や京丹波のバスがどうなるのかはまだわかりません。報道によると沿線では代替交通の準備を協議しているそうで、準備が整ったタイミングで園福線の運行は終了するのでしょうか。この地域の交通が今よりもさらに利用しやすいものとなることを祈りながらバスを見送りました。
【おまけ】福知山駅で見かけた113系は宮津行きでした。宮福線の運用があるとは知りませんでした。きっと宮福線の高規格線をぶっ飛ばすのでしょうね。こちらも次は是非乗ってみたい…。
※園福線の歴史についてはこちらのサイト(1985・夏 国鉄バスネットワークの記録 近畿地方自動車局)を参考にさせていただきました。