【能勢電鉄】さよなら妙見の森ケーブル(2)能勢妙見山を巡って
黒川駅を出た妙見の森ケーブルはゆっくりと斜面を登っていきました。黒川駅が段々と小さくなり、黒川の里山の景色が広がっていきます。
途中で対向の「ほほえみ号」とすれ違いました。
妙見の森ケーブルは5分ほどで山上に到着しました。
混雑しているためにケーブルは時刻表関係なくピストン運転しているので、到着したばかりの「ときめき号」はすぐに下りの乗客を乗せて黒川駅へと下っていきました。
妙見の森からはリフトに乗り換えます。ここも以前はケーブルカーだったそうですが、戦時中に廃止され、戦後に復旧された際にリフトに変更されました。
標高が高いせいかかなり冷え込んできましたが、リフトからゆっくりと紅葉を眺める楽しい10分でした。
リフトを下りて木立の中を歩くと能勢妙見山に着きました。
能勢妙見山は寺院ですが、神仏習合の名残が強く残されていて、境内には鳥居がありました。
かつてはこの鳥居の近くまで阪急バスさまの余野から東能勢線のバスが乗り入れていましたが、ケーブルやリフトより一足早く廃止されてしまいました。
鳥居から境内を歩いて能勢妙見山の本殿(お寺なのに!)の開運殿へ。
境内には阪急バスさまの東能勢線余野〜妙見山上間が運行されていた時に使われていた妙見山上停留所の標柱が保存されていました。
盤面には大正時代や妙見山上停留所が現役の頃の写真が飾られていて、バスの歴史を今に伝えています。
境内から妙見の山々を眺めてみました。
長年親しまれてきたケーブルカーとリフトは間もなく走り去ってしまいます。最後まで無事故で安全に、たくさんの方々が妙見山を楽しんでくれることを願っております。
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