【徳島バス】土佐泊への旅
晴れた冬の日、明石海峡と鳴門海峡を渡って、阿波の鳴門を訪ねてみました。
今回の主な目的は例によってバスでしたが、以前から気になっていた大毛島の土佐泊も訪ねてみました。
高速鳴門バスストップ
高速舞子バスストップからのバスは明石海峡大橋と大鳴門橋を渡って1時間も経たずに高速鳴門に到着しました。神戸淡路鳴門ルートの開業から四半世紀、四国はとても近くなりました。
すろっぴー
高速道路上の高速鳴門バスストップからスロープカーのすろっぴーで高架下へ降りることができます。降りた先の観光案内所では高速バスの乗車券を購入できます。
小鳴門橋
高速鳴門バスストップを降りた先は小鳴門橋バス停で、隣接して徳島バスさまの転回場があります。徳島バスさまの鳴門方面のバスは高速バスと接続するここ小鳴門橋を起終点とする系統が多くあり、訪問時も多くのバスが停まっていました。
撫養川大橋
本当は早速バスに乗りたいのですが、ちょうどいい路線がないので歩き出すことにしました。撫養川に架かる高い橋からは撫養川の河口に近い集落の家並み、そして大毛島、鳴門海峡の向こうの淡路島の島影を眺めることができました。
土佐泊渡
撫養川大橋を渡った先は岡崎という地区ですが、バス停は「土佐泊渡」という名前です。
岡崎渡船岡崎待合所
その名の通り集落の中には港があり、小鳴門海峡「撫養の瀬戸」を挟んだ対岸の大毛島にある土佐泊へ、鳴門市が運行する渡船が出ています。渡船の待合所は時が止まったかのような雰囲気でした。
岡崎渡船
小さな船は時間通りに出航しました。深い青色に染まった冬の撫養の瀬戸を小さな船が白波をたてていきます。
小鳴門橋
海の向こうには白い小鳴門橋が冬の弱い日差しを浴びて輝いていました。
土佐泊待合所
5分ほどの航海で対岸の土佐泊に着きました。土佐泊にはスロープのような設備があるだけで、乗客を降ろすと小さな渡船はすぐに岡崎へと戻っていきました。
土佐泊
土佐への航路上の寄港地だったために「土佐」の名がつけられた土佐泊は大毛島の南、撫養の瀬戸に面した集落です。海と街並みの景色を楽しめると思っていたのですが、高い堤防があり、眺めはあまりよくありませんでした。山手の潮明寺には平安時代に紀貫之が土佐泊を詠んだ歌の歌碑があるそうです。
土佐泊バス停
土佐泊集落の北のはずれに徳島バスさまの土佐泊バス停がありました。崖に張り付くように通る県道上にあるため、標柱があるのは鳴門駅・徳島駅方面の乗り場だけで、崖下にある対面の鳴門公園方面の乗り場には標柱はありませんでした。
小鳴門トンネルとバス
小鳴門トンネルの向こうにライトが見えて、鳴門駅へのバスがやって来ました。このバスで小鳴門橋へ戻ることにしました。
阿波の土佐泊、どこか旅情を感じる地名にひかれて訪れてみると撫養の瀬戸の景色が迎えてくれました。
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