【神姫バス】三宮有馬線の旅(1)三宮バスターミナルより
三宮駅前〜有馬町間に有馬街道平野経由で神戸市交通局さまと神戸電鉄さま、神姫バスさまの三社局共同運行のバス路線が開設されたのは1962年のことでした。それ以来、運行会社や経路が変更されながらも三宮と有馬温泉を直通するバス路線として運行されてきましたが、2023年11月に阪急バスさまが撤退し、2024年4月には残る神姫バスさまも運行を終了することとなって60年以上の歴史に幕を閉じることになりました。運行終了の近づく3月のある日、三宮から有馬へと乗車してみましたのでご紹介します。
ミント神戸1階の三宮バスターミナルに神姫バスさまの有馬温泉行きがやってきました。神姫バスさまの三宮有馬線といえばかつては社営業所のワンロマ車のイメージでしたが、今は神戸営業所の一般車での運行です。
神姫バスさまの三宮有馬線の方向幕や車内表示。側面の表示には唐櫃台駅前に改称されたはずのカラト団地口の停名が残されていました。
三宮有馬線は1962年に神戸市交通局さま、神戸電鉄さま、神姫バスさまの三社局共同で有馬街道平野経由での運行を開始しました。1968年には六甲トンネル経由となるとともに阪急バスさまが運行に参加して、平野経由の路線は唐櫃団地線(三宮駅前〜唐櫃団地)に再編されています。その後、1977年に神戸市交通局さまが撤退し、1978年に現在のような新神戸トンネル経由となりました。2003年には神戸電鉄さまの自動車事業を引き継いだ神鉄バスさまが阪急バスさまへ事業譲渡し、阪急バスさまと神姫バスさまの二社共同運行の現在の態勢となりました。
三宮バスターミナルの標柱時刻表と路線休止の案内。三宮有馬線は鉄道並行路線ながらもそれなりの本数が運行されていましたが、現在はわずか2往復の運行です。
新神戸駅を出て新神戸トンネルを抜けると神戸市北区の箕谷停留所です。有馬街道の各停留所は引き続き14系統(神戸駅南口〜三田駅)が運行されるだけでなく、14系統岡場駅前始発便が有馬温泉発に変更されるため大半は残されますが、唯一、この箕谷停留所だけが廃止となります。
神戸市北区に入り、神姫バスさまの三宮有馬線は有馬温泉へ向けて有馬街道を走っていきます。