【阪急バス】阪北線の旅(2)日出町から園田へ
阪急バスさまが2023年秋に廃止した路線の一つの阪北線(阪急園田駅~上津島~十三~梅田)に乗ってきた旅の続きです。
神崎川を渡ったバスは豊中市へと入っていきます。川の向こうで梅田行きのバスとすれ違いました。梅田からはほぼ阪急宝塚線と並行していますが、利用者は多く、このバスが廃止になったら困ると話している声も聞こえました。都心に乗り入れるにもかかわらず毎時1本という運行ダイヤで、ほぼ鉄道に並行している状況でしたが、それでもまとまった利用がある路線が廃止となることに厳しさを感じてしまいます。
バスは日出町交差点を左折し、進路を西へ変えます。日出町交差点の旧名は「阪急バス本社前」で、交差点の前には阪急バスさまの本社ビルと豊中営業所がありましたがいずれも2021年に移転していて、跡地は商業施設になっていました。
日出町から先は11月以降も阪急園田駅から江坂駅・JR吹田駅への路線が残ります。阪急神戸線と宝塚線の間の鉄道駅から遠いエリアを走るため利用は多く、車内は混雑したままです。庄本停留所の先の狭い丁字路を右折し、進路を北へ変え、上津島で左折して猪名川を渡ります。
阪急神戸線の高架を潜って左折し、阪北線のバスは阪急園田駅に到着しました。到着したバスは回送表示となり、阪急園田駅を出ていきました。乗車中に見たスターフには「吹田営業所」とあったので入庫するのでしょう。
電車に乗る前に、阪急園田駅の阪北線乗り場も拝見しました。こちらにも廃止の案内が掲出されています。バスの運行本数が少ないせいか、乗り場ではタクシーが休憩していました。
11月5日をもって廃止となった阪急バスさまの阪北線の梅田系統は運行本数自体は多くはありません。しかし、全線に渡って利用者が多く、所謂不採算ローカル線とは異なる雰囲気で、この路線が廃止になるのかと思うと少しショックに感じました。バスの置かれた環境がどうにか少しでも改善されることを祈りながら、園田駅を後にしました。
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