【阪急バス】61系統鈴蘭台線の旅
阪急バスさまの運行する61系統鈴蘭台線は1963年10月より運行を開始した歴史ある路線です。開設当初は神鉄バスさまと神戸市交通局さまの2社共同運行でしたが、後に神鉄バスさま運行分は阪急バスさまへ移管され、2013年からは阪急バスさまの単独運行となりました。
八角形の建屋に沿ってバス乗り場が並ぶのが特徴の神戸駅前バスターミナル。阪急バスさまの61系統鈴蘭台線は2017年より神戸駅南口を出た後、JR神戸駅を回り込んでこの神戸駅前にも停車していましたが、2023年1月末でこの光景も見納めとなります。
神戸駅前を発車したバスは新開地、湊川公園を経由していきます。2023年2月から、61系統は高速神戸駅近くの多聞通5丁目停留所から平野へ直行する経路のみとなるため、新開地経由はなくなります。途中の石井橋・石井町の両停留所は阪急バスさまの停留所としては廃止となります。
神戸の市街地が六甲山地にぶつかるような場所が平野停留所です。音声合成の発音が「ひ」にアクセントがあって、神戸の人の発音ではないな…と思ってしまいました。
平野を出ると、天王谷川に沿った有馬街道へ。さらに、祇園神社の前を過ぎると、センターラインもない旧道へと分け入っていきます。深く切り込んだ天王谷川の渓谷を見下ろしながらバスは唸りを上げて山道を上っていきます。こんな険しい山の中でも民家が点在し、利用者がいます。
小部トンネルを抜け、鈴蘭台東口から急勾配と急カーブの連続する鈴蘭台東町の住宅地へ分け入っていき、神戸駅前から40分ほどで終点の鈴蘭台停留所へ到着しました。
かつて、鈴蘭台へ到着したバスは駅前の道路を塞いで路上で転回していましたが、現在は新駅ビル「ベルスト鈴蘭台」とともに整備されたバスターミナルに発着しています。
鈴蘭台停留所も2月より「鈴蘭台駅」に変更予定です。この標柱の表記も見納めとなりますね。