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20250209米津さん福岡ライブ翌日の出会い【日記】
念願叶ってはじめて米津玄師さんのライブに参加、一生沼る…!と確信した日。
その翌日、ライブ疲れを見て見ぬフリして朝から福岡観光を満喫した。
何せ福岡は、というか九州にやって来るのすら修学旅行ぶり。楽しみつくさなきゃ…いや、味わい尽くさなきゃもったいないよね!!
…てなわけで、ほぼ「食」に全振りして博多周辺をまわった。
薬院にあるSOY STORIESさんも、食欲に導かれて訪れたお店。ここでは、グルテンフリーの米粉ワッフルをいただけるのだ。
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もうこのお店の、ワッフルは美味いしご店主は超いいひとだし。
そのへんの感動はインスタに書いたんだけど、
さらにちょっと、嬉しくなっちゃう出会いがあった。
夫とわたしがカフェスペースに並んで座り、ワッフルソフトのおいしさに感動していたとき。小学生くらいの女の子とお母さんのふたり連れが店内に入ってきた。
わたしのすぐ前に立ち、レジで注文をはじめたふたり。イートインとテイクアウト、どちらも利用するらしい。
その背中をぼんやりとながめていたら…ふと、お母さんのリュックについた、あるものが目に留まった。
青と水色、ふたつ揃いのストラップ。いや、ブレスレット?
あれ、これってもしかして。
米津さんの2023年のライブグッズのやつじゃない!?
知らない人にしかもお子さんにジロジロ視線を向けるのは不躾だと自戒しつつ、思わず隣の娘さんのほうを向いてしまう視線。
この子が着てる大きめの黒いパーカー…「MY FRIENDパーカー」じゃない!?!?
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なんてこった。まさかここで、こんな偶然、あの素晴らしいひとときをわかちあった相手に出会えるなんて。しかもこんな小さな女の子まで!
興奮で声が出そうになるのをぐっとこらえ、せめてこの感動を共有させてくれよと夫をつつき、(米津さんのライブグッズだよ…!)と目線で訴える。が、普段からリアクションは薄めの夫。気付いたっぽくはあるが、スーンといまいちぼんやりした反応。
わぁ、どうしよう。いや、どうもしないんだけど。なんだかもうとにかく、とてつもなく嬉しくて、居ても立っても居られない気持ちだった。
そしてちょっと躊躇ったのち、注文を終えて夫の向こう側に腰掛けた彼女たちに、声をかけることにした。
「あの、昨日米津さんのライブ行かれたんですか?」
「えっ!?」
1番ぎょっとしていたのは、いきなり自分越しに妻が知らない人へ話しかけるのを見た夫だった。(あとで「びっくりしたよ」と嗜められた。)
LOST CORNERグッズを身につけた親子さんは急にピンク髪の女に絡まれたことに驚いた様子はありつつも、嫌な顔ひとつせずに
「あ、はいそうなんです」
と応じてくれた。
その柔らかな雰囲気に励まされて「実はわたしたちも昨日行ってきて。初めてだったんです」と話を続ける。
わぁ、そうなんですねー!と、にこやかにお母さん。
県外から車でやってきて、家族でスタンド席からライブを楽しんだこと。以前は九州の別会場でご自身のお母様と一緒にライブを観たことなどを話してくれた。
娘さんの方は、昨日が人生初ライブだったらしい。パーカーは昨日のために買ったけど、気に入ったから今日も続けて着ているのだそう。
「かっこいいね」と声をかけたら、照れたように微笑んでいた。ごめんね、お姉さんつながりたいタイプのオタクで、相手してくれてありがとうね…!
おふたりは今日これから車で帰宅するので、その前にせっかくだからとこのお店を調べてやって来たらしい。
感想レポでも書いたけど、今回米津さん自身の表現もさることながら、とてもたくさんの人が彼の音楽を好きであるという事実に感動した。
だからこんな偶然も、ことさら愛しく尊く思えちゃったりした。
ワッフルソフトを食べ終わったので、親御さんに別れを告げ、テイクアウトのドーナッツを買い店を出た。
自然と歩く足取りがルンルンになってしまう。
メインの目的が終わってからも幸せな余韻が続く、まったくこの上ない旅だった。