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002 これからの時代におけるプロジェクトは

会社の組織は色々な形態がありますが、商品やサービスといった「事業」を生み出す部署の組織の基本形は二つ。一つは機能型でもう一つはプロジェクト型になります。そして、この二つを融合したものがマトリックス型となります。大企業は資源・人材の効率性を考えマトリックス型組織が多いのではないでしょうか。ただ、マトリックス型の課題は「親分」が複数居ることにより、プロジェクトの運営が難しくなるという課題を持っていました。そしてこれからの組織はネットワーク型へ。

1.ネットワーク型組織へ

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働き方の大きな変化を迎えた現在、そして、単に企業内の人材だけでチームを組むのではなく、ベンチャー、フリーランスといった外部人材を交えたいわゆるコラボレーションの重要性が急務だと感じています。こうなると「マトリックス型組織」から発展した「ネットワーク型」これからの時代にフィットする組織構造になるのでしょう。
今、いろいろな場面で「ゆるいつながりが大事」と言われています。これは仲間とかチームといった共同体とも言え、まさにネットワークです。企業自体が本社機能をスリム化し、経理から開発、営業まで外注可能な時代になりつつ、しかもその外注先は日本国外に及んでいきます。この様な構造になるともはや原始的な機能型組織では耐えられず、より自由度の高いネットワーク型組織が要求されてきます。

2.プロジェクトリーダーのスキル

このようなネットワーク型におけるプロジェクトの管理、そしてそれを率いる「プロジェクトリーダー」には何が必要とされるのでしょうか?これまでの日本型企業では部長、課長、係長といった縦割りの構造を基本にした管理職が組織を統括してきましたが、それはあくまで社内の話。社外のメンバーを交えたプロジェクトとなると、自分がかつてもっていた知識や経験、ましてや社内で通用する情報やルールはそのままでは価値とならないでしょう。専門性が高い個人や、ベンチャーのメンバーと、自社の人材の適切なハンドリング。そしてプロジェクトの目的と結果に対する強い信念を持つ、優しく強いリーダー。そこにはこれまでのプロジェクトリーダー能力に加え、大企業、ベンチャー、異業種、海外といったあらゆる面での「異文化」をまとめる能力が要求されてきます。

2015年に予測された2020年におけるリーダーシップに必要なTop 10 skill

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注目すべき点は3. Creativity(創造性)と 6. Emotional intelligence (感情的知性)10. Cognitive Flexibility(認知の柔軟性) といった項目がランクUpしている事が分かります。予測はそこそこ正しかったのではないでしょうか?

3.プロジェクトチームの維持

「社外」に存在するメンバーとの業務は、ますますオンライン化していきます。そこにはリアルの関係性とはチョット違うがリアルに近い「チームコミュニティ」の形成がとても重要になってきます。リアル対面が減少した中でコミュニケーションの維持はEmotional intelligence 、Cognitive Flexibilityの必要性を示唆しています。
比較的早い時期からテレワークやオンラインの世界で仕事を行ってきた身としても「やっぱり基本は人間力・信頼」かな?と感じています。テレワークというのはあくまでもツールですので、チームやコミュニティを維持する為に最終的には人間的な感性といった部分が大事になるわけです。

こう考えてみると、信頼貯金をどれだけ持っているか、持ち続ける事が出来るかがこれからのプロジェクトリーダーにとってより重要なSkillとなってくるのかもしれません。



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