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江之浦測候所はホントに素敵!
仲良しから「付き合って欲しいとこがある!」
と言われ、どんなとこかも分からぬまま快諾
した先は、小田原にある江之浦測候所なる
広大な施設だった。
後で知ったんだけど、嵐のツアーパンフにも
使われた場所だとかで、知る人ぞ知る所だそう。
(恥ずかしながら、全く知らんかった!)
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高名な現代美術家である杉本博司さんが
構想10年・着工10年とかの長い年月を
かけて作り上げた施設で、なんでも
古代人が当たり前にやっていた
「天空の内にある自身の場を確認する
作業」をするための場所らしい。
(杉本さんは大河ドラマの「青天を衝け」
の題字でも有名らしい)
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難しいことは、全く分からんが光と風が
煌めいて、ただただ美しい場所だった。
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硝子舞台は冬至の軸線に沿って作られて
いるそうで、施設全体が太陽光を意識
しているのは分かる。
どの世界であっても、古代から太陽の
運行は本当に大切なものと捉えられて
きたと思うんだが、「天空を測候する事
の重要性」を示した場所なんだなぁ。
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夏至光遥拝100mギャラリーでは、夏至の
朝、海から昇る太陽光がこの空間を数分間
に渡って駆け抜けるように設計されてる
らしい。エジプトか!?って思ったが
やっぱり、光の奇跡は古代から現代まで
ずっと続いていて、有難いことなんだね。
杉本博司さんは「新たなる命が再生される
冬至、重要な折り返し地点である夏至、通過点
である春分と秋分。天空を測候する事にもう
一度立ち戻ってみる。そこにこそ、かすかな
未来へと通ずる糸口が開いているように私は
思う」っておっしゃっている。
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どこにいても、光を思い切り感じるように
作られているので、私はここで「天岩戸」を
思い出し、アマテラスの時代の祖先たちに
思いを馳せていた。
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お茶室の屋根は蜜柑小屋のトタンを
再利用したんだって。天から降る雨が
トタンに響く音をも楽しむ場所らしい。
茶室の出入口からは春分・秋分の陽光が
日の出と共に床に差し込むように設計され
ているそうな。
忙しない毎日にいると、ただ日が昇り
日が暮れての、しょーもない日々の繰り返し
みたいに感じちゃうけど、時々はこういう
場所に来て、ただ海を見ながら、光と
陰の揺らめきを感じないといけないのかも。
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JR根府川駅は無人駅で、ご覧のとおり
海見えのインスタ映えする駅だけど
そこから、無料シャトルバスが出ていて
江之浦測候所まで送り迎えをしてくれます。
人気施設ゆえ、予約必須ですが、大満足の
大人の遠足にはピッタリの場所です。
是非、秋の1日、癒されてみてくださいね。
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