陶芸体験をしたよ!
このトピックはサイトのつぶやきブログにさらっと書いたのですが、やっぱブログとして長文で記録に残したいな~という気持ちが湧いたので、改めて記事にします。
11月30日と12月1日に、一泊二日の下呂温泉旅行をしてきました。下呂温泉、日本三大明泉として数えられる由緒ある温泉街なのですが、意外と行ったことがなく、いい機会になりました。
温泉街の街並みの堪能などはつぶやきブログのほうに残したのでそちらを見ていただくとして……今回の話題は陶芸体験です。
私はなんも調べずに行ったのですが、父と妹がちゃんと下調べをして、行きたい場所を上げていて。その中に合掌村があったんですね。
普通に展示がおもしろく、足湯なんかもあってほかほかになっていたのですが、その中に体験施設があったんです。
さるぼぼの制作や陶芸の体験ができるらしく……個人的にはさるぼぼが作りたかったのですが、その日はすでにもう制作終了になっていました。でも陶芸体験はできるとのこと。
私は数か月前から、陶芸体験とガラス工芸体験はどっかでやってみたいと思っていたので、この機会にやることにしました。
体験が始まって、師匠の方が軽妙なトークで場を転がしていきます。人間国宝を目指しているみたいで、すでにこの方にしかできない技術があるらしい。すごいひとっぽい。
知覚ではなく感覚を極めることが大事という話を語っていたのですが、これが難しい話だった……曰く、「100gの重さのものを持って100gとわかるというのが感覚」らしい。私はすぐ言語でものを考えてしまうので特に相性の悪い領域かもしれんな……と思いました。ビジュアル系の趣味も理論とか理詰めを頼りに制作しているので……。
ろくろに載せてある粘土を軽く造形してくださり、中心に穴を開ける作業を促されます。これが……親指を触れて、指が回転しない場所が中心、と教わったのですが、なかなか「ここが中心!」と自信がつかなくて、かなり時間かかってしまいました。最終的には勢いでちゃんと穴があけられたのですが。
それから「とにかく力を入れないこと」と教わりながら粘土の造形をしていくのですが、全然できない。難しい。何回か挑戦してちょっとだけできたかな~? くらいだけどなかなか……
粘土を上に引き延ばすのに、指を添えて、しばらく待ってから徐々に押し上げていくという動作をするのですが、これがな~。まず待つことができないし、力加減もよくわからん……まじでなんもわからん……
1時間くらいの体験なのですが、実際粘土を触っていたのは15分くらいなので、その時間で感覚をつかむのは難しいですね。
最終的にはなんとか形になったのですが、一番最後の土台から切り離す作業を慎重にやらなかったので、器が傾いてしまいました。これはたぶんあとで師匠が調整してくれると思います。お手間おかけします……
陶芸体験そのものも興味深かったのですが、やはり何かしらに精通しているひとは独自の哲学というか、なにかに至っているものがあるようだなあというのがうかがえて、そっちのほうが興味深かったですね。
学部と大学院の時期が長かったので、人文系の学者先生とお話するのはわりと感覚に新しいのですが、職人さんとお話しするのはなかなか機会がありません。
陶芸の制作を通して、ひととひとの交流を感じたのが、いい経験だったなあと思いました。
ちなみに完成まで2~3ヶ月くらいかかるらしいので、完成品はまだお目にかかっていません。湯飲みを作ったので、完成品が来た日にはあったかい茶でも飲もうかなと思います。
良い体験でした。