2024年台湾 東南部ライドまとめ
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2024年12月3日〜8日の6日間、1人で台湾東南部をロードバイクで走りました。
今回の旅の所感、費用、文化などをまとめましたので、これから行かれる方の参考になれば幸いです。
旅の所感
今回の台湾ライドは2回目となり、前回の台湾一周の際にもう一度走りたいと思った東南部を中心に走行しました。概ね走りたかった場所を走れたので満足していますが、前回ほどの感動はありませんでした。これは場所のせいではなく、2回目だからこその現象だと思います。初めて訪れたときの感動は、どこの国でも2回目以降は薄れるものだと感じます。
良い点を挙げるなら、2回目ということで台湾がより身近に感じられ、日本で走る延長のような感覚を持てました。そのため、次回訪れる際も気軽に行けると感じています。今回東南部を満喫できたので、次回は海抜3,275mの「武嶺(ウーリン)」に挑戦したいです。今回の旅でヒルクライムの楽しさを再認識したため、武嶺を含む台中の山岳地帯を中心に走る計画を立てたいと思います。
また、現地のサイクリストとの交流を目指し、中国語をもう少し覚えたいと感じました。台湾は「近くて安い」うえに、日本では見られない絶景や美味しい食べ物が楽しめる素晴らしい場所です。旅好きのサイクリストにはぜひ一度訪れることをおすすめします。
スケジュール
12/3 南澳駅〜花蓮 35km(和仁駅〜花蓮間は電車輪行)
12/4 花蓮〜台東 163km
12/5 台東〜恒春 143km
12/6 恒春〜墾丁〜台東 162km
12/7 台東〜花蓮 172km
12/8 台北 100km
飛行機
タイガーエア LCC
往路 羽田空港 05:00 - 桃園空港 07:55
復路 桃園空港 00:10 - 羽田空港 04:00
費用
台湾ドル/円レート
1台湾ドル=約4.63円(キャッシングのレート。クレジットカード決済は0.1円ほど高い)
航空券
43,468円(自転車預け+往復20kgまでのアップチャージ込み)
宿泊費
31,622円(5泊分/1泊平均6,324円)
現金両替(キャッシング)
35,000円(6日分の食事、2日分の宿泊代、MRT往復電車賃、預け荷物代など)
※帰国後すぐに繰上げ返済をしたため、手数料は97円(繰上げ返済せず翌月払いの場合は手数料1,000円)
羽田空港までの電車賃(往復)
1,284円
前泊費用(天然温泉平和島)
5,200円(プレミアムラウンジ500円、ジュース1本含む)
荷物預け費用6日間(台北駅)
2,700円
台湾での電車賃
桃園空港〜台北駅 750円
台北駅〜南澳駅 1,450円
和仁駅〜花蓮駅 230円
花蓮駅〜台北駅 2,093円
台北駅〜桃園空港 750円
お土産代
6,500円
旅行保険(ソニー損保海外保険)
2,400円
合計
111,739円
装備
バイク
CANYON AEROAD CF SLX 2022年モデル
タイヤ
チューブレス フロント25C/リア28C(リアはTPUチューブ。フロントも滞在中にパンクしTPUチューブに交換)
サドルバッグ
APIDURA エクスペディション・サドルパック(9L)
服装
夏用半袖ジャージ、ウインドブレーカー、ビブ、SPD-SLシューズ
気候
北部は12℃、南部は28℃と、地域によって大きく異なります。
北部では毎日弱い雨と北風が吹き、寒さを感じました。南部は晴れる日が多く暖かいものの、海岸線では北からの強風が吹くことが多いです。ルート作成時に風向きを考慮することが重要です。
風土・環境
台湾は日本との時差が-1時間で、国土の大きさは九州とほぼ同じです。
国土の中央には富士山級の高い山脈が縦に走り、西岸は都市や工業地帯が多く、東側は手つかずの大自然が広がっています。
自転車で走る場合、断然東側と南側がおすすめです。また、中央の太魯閣渓谷など山脈を登るルートも見逃せません。
宿
台湾では、よほど田舎や山間部でない限り宿泊施設を簡単に見つけられます。
私はGoogleマップを利用して探し、予約はAgodaやTrip.comで行いました。コロナ後の日本と比較すると、宿泊費は比較的安い印象です。
費用感は以下の通り:
• ドミトリー(相部屋):約3,000円
• 民宿やB&Bの個室:5,000円~
• ホテルの個室:8,000円~
週末は同じ部屋でも2,000円程度割高になります。
今回は窓付きの個室を選び、スタンダード~デラックスクラスの部屋に宿泊しました。6泊の宿泊費は平均で1泊約6,324円でした。
台北や高雄などの大都市では、さらに高い価格設定が予想されますが、今回は滞在していないため、具体的な相場は分かりません。
言語
台湾の公用語は中国語です。台北など観光地を除き、日本語や英語はほとんど通じません。英語が話せない場合、最低限の中国語を覚えるか翻訳アプリを利用することが必須です。
私が覚えて役立ったフレーズ:
• 内用(ネイヨン):店内で食べます
• 外带(ワイタイ):持ち帰ります
• 謝謝(シェイシェイ):ありがとう
これで何とか乗り切りましたが、コンビニで店員から何か尋ねられた際(おそらく「メンバーズカードはありますか?」)には理解できず困りました。また、コンビニで淹れてもらうコーヒーや紅茶の注文が難しくできませんでした。次回はもう少し語学を勉強して、現地の方々とより良いコミュニケーションを取れるようにしたいと思います。
食事
台湾の食事は、日本人の口に合いやすく、基本的に美味しいです。ただし当たり外れもあります。私はGoogleマップでレビューを確認し、評価4.0以上、評価数が50〜100以上の店を選ぶようにしました。また、事前に台湾グルメ系YouTubeチャンネルの情報を参考にしました。
値段は都市部では高め、田舎では500円程度でお腹いっぱい食べられることもあります。料理のメニューは中国語が基本なので、Googleレンズで翻訳するか、写真を見せて注文するとスムーズです。
交通
台湾は右側通行で、多くの道路に自転車・スクーター専用車線があり、とても走りやすい環境です。台北市内には快適なサイクリングロードが整備されており、日本以上にロードバイクに適した場所が多いです。
ただし、スクーターや一部の車の運転が荒く、すれすれを高速で追い抜かれることがあり注意が必要です。また、交差点では日本に比べて交通マナーが低く、右左折時に直進する自転車や歩行者を妨げることが多い点も意識しておくべきです。
コンビニ
セブンイレブンやファミリーマートが多く、どこにでもあります。
基本的に広いイートインスペースがあり、サイクリング中の休憩に便利です。ただし台北など都市部ではイートインスペースやトイレがない店舗もあります。
トイレ
台湾のトイレにはウォシュレットがなく、ティッシュペーパーを流せない場所が多いため備え付けのゴミ箱に捨てる必要があります。私は流せるティッシュを日本から持参しました。宿泊施設には浴槽のシャワーヘッドタイプのウォシュレットが付いている場合もありました。
防犯
台湾の治安は日本と同程度で、非常に安心して過ごせます。
コンビニや宿の敷地内に自転車を立て掛けても盗まれる心配はありませんでした。街中や電車内も安全な印象で、日本と同じ感覚で行動できました。
まとめ
台湾東南部のロードバイク旅は、日本では味わえない絶景と文化が魅力です。近場で気軽に行けるため、ロードバイク旅の選択肢として非常におすすめです。
2024年台湾東南部ライド(完)