環島 台湾一周ライド 7日目 宜蘭〜九份〜台北
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朝食
6時過ぎに朝食を食べに歩いて宿を出る。
近所で高評価のお店。
朝から出勤や通学前の人で賑わっていた。
「海鮮麺」が美味しそうだったので卵をトッピングして注文。
焼きそばを想像していたが、ケチャップとソースと辛味が混ざり、どっちかといえばスパゲティのような味で想像と違った。
うーん・・・微妙。
でもこれとミルクティーで75ドル(400円弱)は安い。
宿に戻り支度をして、オーナーの奥さんに挨拶をして出発。
九份
今日はいよいよ最終日。
まっすぐ台北駅に行けば100kmぐらいだが、せっかくなので観光地の九份を経由する130kmのルートを組んだ。
ゆっくり走っても夕方までには台北駅に着くので、深夜0時発の飛行機までの時間は台北を観光する予定。
まずは海岸線を北上する。
天気予報では昼から小雨なので少し不安。
何とか持って欲しい。
期待とは裏腹に30分ぐらいでポツポツし始め、1時間頃から小雨が降り出した。
寒くはないので半袖ジャージのまま走る。
海岸線は自転車専用レーンがあるものの、大型車が頻繁に走っていて、水飛沫で走りづらかった。
北へ行くほど雨が本降りになりテンションが下がったが、ようやく峠を抜けるトンネルの入り口に到着した。
元々鉄道が走っていたトンネルのようで、今は自転車と歩行者専用道になっている。
観光地になっているようで、レンタルサイクルで走っている人が沢山いた。
雨に濡れずほぼ平坦な快適な道を2.5kmほど走りトンネルを抜ける。
雨が止んでないかと期待したが、変わらず降っていた。
この先の標高500mほどの峠を越えると九份の街。
すでにウエアもバイクもびしょびしょだが、雨が止むこと期待して先へ進む。
宿を出て60kmほど走ると峠の麓に入った。
相変わらず弱い雨の中、日本の峠のような狭いくねくねした道を登る。
勾配は5〜10%程の、車がほとんど通らない峠らしい道。
10km弱の距離を40分かけてマイペースで登った。
頂上に近づくにつれ霧が濃くなり、期待していた頂上の視界はゼロだった。
ここも観光地のようで観光バスから降りてきた集団が自分を見て驚いていた。
確かにこんな雨の中を自転車で走っているのは自分しかいない笑
降り続いているので写真を撮って急いで下山する。
霧で視界が悪い中、慎重に下ると目的地の九份に着いた。
平日の雨模様にも関わらず観光バスや車が次々にきて、沢山の観光客が歩いていた。
本当は自転車を置いて、歩いて散策とランチをするつもりだったが、この雨で寒くなってしまったので、撮影だけして降ることにした。
急な斜面に古い建物が密集して建っている。
日本の熱海のようなイメージだった。
天気が良かったら綺麗なんだろうな。
下まで降ると雨が止んで気温も上がった。
雨は山間部だけだったようだ。
環島のモニュメント
ここまで来たら台北駅まで50kmほどなので、そのまま進むことにする。
大きな街を通過して、しばらくすると台北中心部へ向かう川沿いのサイクリングロードに入った。
台北初日で走ったような、平坦で走りやすい専用道をひたすら走ると松山駅の近くまで来た。
駅前に行きたい所があるのでサイクリングロードを外れ駅へ向かう。
大きな松山駅に着くと、探していたものがすぐに見つかった。
環島1号線のモニュメント。
本当はスタート日に撮りたかったけど、台北駅からは今回のルートだと逆方向なので、最終日に行く事に決めていた。
近くを通りがかった、スーツケースを引いた三人組の青年に撮影をお願いする。
ゴールの台北駅までまだ10kmぐらいあるけど、一応環島達成という事で記念撮影。
目的を達成してひと段落したら、朝食以降何も食べていない事に気がつき近くのお店でパンを買う。
ネギが入ったパン。
冷たくて美味しくはなかったが、ボリュームがありとりあえず腹の足しにはなった。
ついでに日本から持ってきたビーチサンダルを先日どこかに落としてしまったので、生活雑貨店に入り500円ほどの安いサンダルを購入。
台北駅へ
さて残りは本当にあとわずか。
先ほどのサイクリングロードに戻り台北駅を目指す。
残りの道を噛み締めるようにゆっくりと走る。
駅の近くまで来たのでサイクリングロードを外れて一般道に入る。
初日で走った交通量の多い幹線道路。
ビルが密集する新宿のような大きな街。
スクーターや車がすごいスピードで走っていたが、こっちも台湾を一周しているので、初日ほどの恐怖はなく流れに乗って走る。
見覚えがある大きな台北駅が正面に見えてきた。
ようやく来たかと感慨深い。
駅前の交差点は流石に自転車は危険なので、降りて歩道を歩く。
信号が青に変わり台北駅に到着。
初日にガーミンのスタートボタンを押した東3出口にたどり着いた。
ガーミンのストップボタンを押して保存する。
環島達成!
7日間、1083kmだった。
結局最後まで全くトラブルは無かった。
しいて挙げれば、サドルバッグにくくりつけていたサンダルの片方を落としたぐらい。
強風でルート変更はあったものの、ほぼ予定通りといって良いだろう。
入念な事前準備と日本国内をあちこち走った経験によるものだと思う。
初の海外ライドで、走る前は不安で一杯だったが貴重な経験になった。
台湾は刺激的で面白い!
本当に走って良かった。
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