環島 台湾一周ライド 3日目 台南〜高雄〜墾丁
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朝食
昨夜もぐっすり寝れた。
朝7時前、ホテルを出て歩いて朝食を食べに行く。
予めチェックしておいた高評価のエッグパンケーキが美味しいお店。
英語表記のメニューがあったので適当な物を選ぶ。
エッグパンケーキの中身はマッシュポテトと卵2個、チーズ追加。
初めて食べた感想は、想像していたようなものではなく、はっきりしない味で期待外れだった。
でも温かいものが食べられて腹に溜まりそうなので良し。
一緒に頼んだホットミルクティーが初めて飲む味でめちゃくちゃ美味しかった。
日本では飲んだ事のない何とも言えない味わい。
先日コンビニで買ったミルクティーもそうだったけど、台湾のミルクティーは本当に美味しい。
日本のミルクティーと同じ味もあるから全部ではないけど、何のフレーバーなのか本当に知りたい。
ホテルに戻り支度をして8:20に出発。
一晩お世話になりました。
台湾のウォーターフロント
ホテルを出て2時間半、50km地点で大都市の高雄に到着。
けんたさんが引いたルート通りに進むと自転車専用道に入った。
そこは路面電車やロボットのモニュメント、アートが展示されているお洒落なベイエリアだった。
線路を挟んだ向かい側には古い倉庫をリノベーションして、アートギャラリーや飲食店などが入っていた。
さらに進むと横浜のみなとみらいのような景色が広がっていた。
平日で時間も早いのか人はまばらだった。
今日も160km以上走るため、写真だけ撮って先へ進む。
台湾のスクーター事情
高雄は大都市なだけあって交通量が多い。
片側4車線以上の広い幹線道路にスクーターや車がひっきりなしに走っている。
信号待ちだとこの通り。
あっという間に大勢のスクーターに囲まれる。
なるべく道の端を走るのだが、ものすごいスピードで抜いてくる。
スクーターと言えども日本の50ccじゃなくて、150ccとか200cc、250ccぐらいのが沢山走っているのでスピードは車と同じかそれ以上。
速いのは間違いなく80km/h以上出ている。
そんなスピードで同じ車線を走る自転車のすれすれを抜いてくるから本当に恐い。
こっちはバックミラーもないし。
さらにタチが悪いのが無音の電動スクーター。
全く気配に気づかない。
日本と違って自転車を抜く時に車間を空けるとか減速するとかの「気遣い」は全くない。
なので、こっちがちょこちょこ後ろを振り返りバイクが近づいていないか気にしながら走る必要があった。
もしも路面のギャップを避けようと、少しでもハンドルを切ったタイミングでスクーターに抜かされたら絶対に轢かれる。
南国のリゾート
100km弱走った所で、ブックマークしていたお店でランチをするつもりで店に行くと、時間が遅かったのか閉まっていた。
仕方なく近くのファミマにピットイン。
ファミマに入る手前でアイボリー/ゴールドのS-Worksに乗る見るからに速そうなガチのサイクリストに挨拶されつつ抜かされた。
台湾に来て3日目、初めてロード乗りらしい人に出会った。
と思ったら昨日緩いペースで走るサイクリストのグループを追い抜いたっけ。
お店に入るが、せっかくなら今日の目的地で美味しいものを食べたいので最低限の補給をする。
昨日と同じようにここで今夜のホテルを探して予約。
Bluepillowというアプリで中国語しか表示されず、翻訳しながら予約したので手間取ったけど、安くて良さそうなホテルなので楽しみ。
休憩もそこそこにひたすら海沿いを南下する。
120kmを超えた辺りで右側にビーチ、左側に高い山が連なる緩いアップダウンのある気持ち良い道が続いた。
この辺りは日本で言うと九州とか沖縄に近いイメージで、リゾートに来た感じがしてとても綺麗だった。
今日の目的地は台湾のほぼ南端なので、遠くに見える陸地のさらに先だろう。
まだまだ先は長い。
強烈な横風
今までの追い風が南に行くにつれて徐々に横風に変わり、140kmを過ぎた辺りで強烈な横風に変わった。
ハンドルを取られないよう、しがみつくように前に進む。
恆春という街を越え墾丁の街に入ると、さらに風が強まり横風が向かい風に変わった。
ディープホイールというのもあるが、ここまでの強風は初めての経験で大袈裟ではなく台風並みの風。
いよいよ自転車に乗るのが困難になり、弱まる気配は全くないので、どうしようかと思ったが自転車を下りて歩道を押して進む事にした。
トップチューブを片手で持つと風で自転車が持ち上がり、手を緩めると飛んで行きそうになった。
両手で自転車を地面に押し付けるようにして風の中を歩く。
幸い1kmも行かないところで風向きが変わり、何とか乗車して進めるようになった。
風の中を必死によろよろと走り、命からがら予約していたホテルへ到着。
後で調べると風速15〜20mだったらしい。
マジでヤバかった。
快適なホテル
フロントの若い男性に予約した旨を伝えると、この人も全く英語が通じなかった。
男性が気を利かせてくれスマホの翻訳ソフトを使って会話をし、チェックイン手続きをする。
自転車をフロントに置かせてもらい部屋に入る。
ザ・リゾートのような広くてとても綺麗な部屋だった。
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これで1,065ドル(約5,000円)はめちゃくちゃ安い。
南端の街だから物価も安いのだろう。
台湾のホテルはどこも冷蔵庫に人数分の無料のミネラルウォーター(+ジュース)が入っていて、この部屋も水とスプライトが2本ずつ入っていた。
喉が渇いていたのでスプライトを一気飲みした。
シャワーを浴びようとしたらバスタオルとハンドタオルがない事に気付きフロントの男性に伝えると「後で用意するから問題ないよ」と言われた。
シャワーを浴びたいから今欲しいと伝えたら、キョトンとした顔で倉庫から手渡してくれた。
タオルは最初から部屋に用意されているものだと思っていたけど、台湾の文化は違うのかな?
台湾人は夜にシャワーを浴びるのかな?
最後まで意味が分からなかったけど気にしない事にした。
シャワーを浴びて湯船に浸かり、洗濯をしてゆっくり過ごす。
夜になり、夕食を食べに近所の飲食店へ行く。
この辺りは墾丁の中心から少し離れているので選べるほど店はなかったが、その中でも良さそうな店に入る。
卵が食べたかったので、牡蠣オムレツとチャーハンを注文した。
美味しいというほどでもない期待外れの味だったが、量があったのでとりあえず腹は膨れた。
これで400ドル(2,000円)は観光地価格なのだろう、高いと思った。
近くのセブンイレブンでビールをおつまみを買ってホテルへ帰宅し、明日の天気を調べる。
一日中、今日と同じぐらい強い向かい風。
この辺りは南へ行くほど風が強くなるようで、明日はさらに南の岬を通過し、山を越えて北上するルート。
最南端の岬はマジでやばいんじゃないか。
とんでもない所へ来てしまった。
不安で仕方ない中、風が弱まるよう祈りながら就寝。
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