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環島 台湾一周ライド 2日目 台中〜台南

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鹿港老街

宿泊しているホテルが朝食付きだったので、朝6時30分に受付に朝食を取りに行き自分の部屋で食べる。

メニューが選べたのでハンバーガーと豆乳にしたが、どちらも味はイマイチだった。違うものを選べば良かったな。

とりあえずお腹は満たされたのでよし。

今日の目的地は170km先の台南。

昨日は飛行機の寝不足を取り返すようにしっかり寝たので、体力は大丈夫だろう。

支度をして8時半にホテルを出発。

受付に無造作に停めていた自転車も無事でホッとした。

ルート上の25km先に鹿港老街という観光地があるようなので、まずはそこを目指して走る。

今日はど平坦で追い風なのでスピードが出る。

1時間ほどで鹿港老街に着いた。

古い建物が立ち並ぶ、露店や青空市場で賑わう観光地だった。

地元の人も食材を買いに来ているようで、新鮮なものが安く売っているようだった。

観光客向けの露店はまだ時間が早いようで、開いてない店が多かった。

今日は距離も走るため余り時間を潰せないので、立ち止まらずに進む。

台湾の犬

海沿いの幹線道路を南下する。

追い風だから良いものの、変わり映えのしない単調な景色が続く。

距離を消化するために無心で走る。

この辺りは常に強い風が吹いているのか、海上に沢山の風車が立ち並んでいた。

突然道路沿いの民家から7〜8匹の黒い大型犬が飛び出してきて、吠えながら追いかけれられる。

慌ててペダルに力を込めたが、幸い噛まれずに逃げる事ができた。

昨日もそうだが、台湾は犬を放し飼いにしていて家の外に寝そべっている。

ほとんどが黒い大型犬で警戒心が強く吠えられる。

自転車はすぐ横を通るため怖くて仕方がない。

南米などを自転車で旅する人は犬叩き棒が必須らしいが、さっきのように追いかけられるなら大袈裟ではなく棒が必要だと思った。

可愛いとか可哀想とか言うレベルではなく、噛まれるぐらいなら叩いて追い払いたい。

85kmほど走り12時になったので、ルート上のコンビニで最初の休憩。

ボトル用の水と、お腹を満たすだけの味気ない食事をイートインでとる。

そして今日は早めに今夜の宿を探し、良さそうな所があったのでWeb上で予約した。

食べ終わり早々に出発。

南国

強い追い風に押され快調に進む。

途中、平坦でもアウタートップでギアが足りない時が多々があった。

55km/hぐらいでケイデンスが高すぎて頭打ちになり、もう一つ大きなチェーンリングだったら60km/hは出せたと思う。

橋を渡ったゆるい下りでもすぐにギアが足りなくなった。

この時ばかりは小さいチェーンリングが悔やまれた。

160km地点までくると、殺風景だった景色が突然南国らしい景色に変わった。

車線が一気に広がり自転車専用レーンが確保され、走っていて気持ち良い。

すると「椰子原汁」の看板が目に留まる。

思わず立ち止まり、奥で昼寝をしていた店のおばさんから椰子原汁を1本買った。

その場で椰子の実を剥いてくれるのかと思ったら、冷蔵庫に入っているペットボトルを出してくれた。

最初に「冷たいのが欲しい?」と聞かれたから、これが冷やしてあるものだったのかな。

見た目は味気ないが冷えていて美味しかった。

あっという間に飲み干して出発。

すぐに台南と思われる高層ビル群が遠くに見えてきた。

台南に到着

台南の街に入り中心地にある今夜の宿へ向かう。

ホテルに近づくにつれ街中が活気づいてくる。

大きな街だ。

少し迷ったが無事ホテルに到着。

想起旅社生活工作室

16時からチェックインなのに15時に着いてしまった。

もし入れなければ街で昼食を食べようと思っていたが、何も言われず部屋に通してくれた。

受付の若い女性は片言の日本語が話せるようで、それがこのホテルを選んだ理由の一つだった。

台湾の伝統的な建物が特徴のホテル(民宿)

吹き抜けになっているお洒落な中庭の先に自分の部屋があった。

中に入ってみてびっくり。

小さなシングルの布団が床面積を占める、昨日とは比べ物にならないぐらい小さな部屋だった。

でも狭いながらエアコンやテレビなど最低限の設備があり、古いながら清潔感はあるので良しとしよう。

風呂と洗濯機、トイレは共同。

風呂の壁が汚かったけど、浴槽がタイル張りで日本ぽくて可愛かった。

時間が早いせいかまだ誰も客がいないようなので、シャワーを浴びた後、湯船にお湯を張りのんびりと浸かった。

洗濯機も無料で使えたのでありがたい。

風呂に入り洗濯を終わらせ、時間的に中途半端だが遅い昼食を食べに歩いて街を散策。

絶品グルメ

飲食店がいたる所にあり、人やスクーターがひっきりなしに通り活気がある。

予めブックマークしていた担仔麺(タンツーメン)が美味しい店に到着。

小公園擔仔麵

地球の歩き方によると台南は担仔麺が美味しいらしい。

簡素なテーブルと椅子が置いてあるだけの小さな店だが、出てきた担仔麺はめちゃくちゃ美味しかった。

これで60元(大)300円なんて安すぎる。

他の物も食べてみたかったが、1杯で十分な量だったので店を出る。

その後もぶらぶらと街を散策。

帰宅ラッシュなのか交通量が多く活気がある。

日が暮れる街に電飾が灯り綺麗だった。

ホテルへ戻る途中、ガシャーンと大きな音がしたので振り返ると、たった今事故があったようで、大きな交差点の真ん中に停まっている車の横にスクーターがひっくり返っていて、そこにヘルメットを被った中年男性が仰向けで倒れていた。

倒れた中年男性の横に車の運転手がに立っていて携帯で何か話していた。救急車を呼んでいるのだろう。

スクーターの運転手は仰向けのままぴくりとも動かない。

驚いたのは交差点の周りに沢山の人がいるのに、誰も近づいて助けようとしなかった。

近くのお店の人らしい1人が、交通整理のためカラーコーンを車の運転手に手渡していた。

私自身も呆然と見ることしかできなかったが、おそらく台湾ではスクーターの事故は日常茶飯事なのと、中年男性がすでに手遅れだったのが理由だろうと後になって理解した。

衝撃的な出来事だったが、ホテルに戻り時間を潰した後、夕食を食べに再び街に出た。

10分ほど歩き、狭い路地の先にポツンと佇む小さな店に到着。

ここも予めgoogle mapで調べておいた高評価の店。

施家虱目魚粥金醬蔬果涼麵

閉店時間に近いので他に客はいなかった。

優しそうな初老の店主に注文したのは魯肉飯とサバの唐揚げ。

魯肉飯の上に乗っかった、とろけるような豚肉とご飯に染みた出汁が最高に美味かった。

こちらも丁寧に揚げた鯖がサクサク、ホクホクで絶品だった。

どちらも最高に美味しく大満足でホテルへ帰宅。

台南はグルメが最高の街だった。

明日に備えて早めに就寝。

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