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【わたしの暦45】楠葉乾落

楠葉乾落
くすのはかさかさとおちる

***
 
きゅうに朝の陽射しが暖かくなって
それが、めざめの合図のように
きゅうに楠の葉が
パラパラ、カサカサと落ちる

足元には
樟脳のかおる葉
見上げれば新たな芽が顔を出している

きゅうに季節が変わるように思う
だけれども、それは、
けして
きゅうなことでもなく
昨年から
さらに、その前から
受け継がれ、用意されてきた
心なのである

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