ユーラシア大陸横断日記26 黒海と坂の街、トラブゾン
ユーラシア大陸を西へ西へ、中国の上海からポルトガルのロカ岬まで。
陸路・海路でユーラシア大陸を横断した、ユーラシア大陸横断(2008)の記録です。
イランから国境を越えてトルコに入国、最初にたどり着いた街「ドウバヤジット」からトラブゾンへと進みます。
前回はこちらです ↓
トラブゾン到着
ドウバヤジットを発ったバスは、途中荒涼とした山岳地帯のようなところを通りながら深夜のトラブゾンに到着。
バスを降りたのは午前1時。市街へつながる路線バスもまだ動いていないので、この日はターミナル待合室のベンチに寝袋を広げて朝まで寝させてもらった。
不夜城のチケット売り場前なので、安全・安心も大丈夫。
早朝、動き出した乗り合いバスに乗ってお決まりの「City center」で中心部へと運んでもらい広場のようなところで降ろしてもらった。
朝焼けがきれいでまだ目覚めていない人気のない街を歩きまわり、とりあえず宿を探す。
トラブゾン街歩き
歩いてみるとトラブゾンは深夜特急にもあった通り坂が多く、朝日を受けて輝く石畳がきれい。
道の両側に旅行代理店やホテルが並び、泊まるところには苦労しなさそう。
しばらく歩いていると、坂の下に黒海が見えた。
苦労しないだろうと思ったものの、入ってみたホテルは軒並み「いっぱい」だった。
黒海が近いため、人気があるのかもしれない。
その後もうろうろと歩き回り、ようやくシングルルームを1室確保することができた。
ザックは10kg程度なのでそこまで重いわけではないのだけれど、背負ってずっと歩いているとやはり疲れてくる。
こやつを部屋に置いて身軽になって、再びトラブゾンをぶらぶらと散歩に出る。
黒い石畳の道は落ち着きがあって街全体によいかんじに風情があり、でもしっかり活気もあって楽しい。
ケバブを買い、チャイハナでチャイをいただくのも楽しい。
ケバブとってもおいしいし、チャイハナで仲間たち盛り上がるおっちゃんたちを見てるだけで1日過ごせそう。
坂道を下っていくと黒海沿岸に出てくる。
当たり前のように砂浜だと思っていたけれど、黒っぽい石でおおわれていたのは予想外だった。
このトラブゾンで絵葉書を買い、日本にいるとき出発前にもなにかとお世話になった大学の先輩にエアメールを出した。
「トルコのトラブゾンまでやって来ました。黒海が見えます。」みたいな内容だったと思う。
日本を発って3か月くらいになる。だいぶ西に進んできた。
ときどきすごい寂しさに襲われることもあるけれど 笑、なんだかんだで元気にやってこれている。
いろんなことがあったけれど、ほんとにありがたい。
イスタンブルへ
黒海と坂の街、トラブゾンでゆるりと数日を過ごし、途中寄り道しようとも思ったけれど一気にイスタンブルまで行くことにした。
バスに乗ってドウバヤジットからのバスが到着したターミナルにイスタンブル行きの切符を買いに行く。
ターミナルにはいろんなバス会社がチケット売り場を出している。
どこで買ってもよいのだけれど、どこにしようか決め手がないのでうろうろとしていると、1つのチケットカウンターから声をかけられた。
とくに「このバス会社がいい!」というのもなかったので、そのままそこで次のイスタンブル行きのバスについて聞いてみる。
バスは毎日出ていた。こうなると早く行ってしまいたい自分なので、明日のチケットを買って、トラブゾンを発つことになった。
次はいよいよイスタンブルとなる。
ユーラシア横断旅行の大きな節目、アジアからヨーロッパへ。
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