ユーラシア大陸横断日記11 アルマトイ（カザフスタン）

ユーラシア大陸を西へ西へ、中国の上海からポルトガルのロカ岬まで。
陸路・海路でユーラシア大陸を横断した、ユーラシア大陸横断（2008）の記録です。

ウルムチでカザフスタンビザを取得し、国境を越える国際寝台列車に乗りました。
一夜明けいよいよ中国出国、そしてカザフスタン入国です。
前回の記事はこちらです↓

アルマトイの日々

アルマトイではまず、ウズベキスタン領事館でビザの発給を申請した。
ウズベキスタンはカザフスタンの南方に位置する国。
ビザの申請から発給まで５日ほど要するという話を聞いていたから、とりあえず早めに申請しておこう、というところ。

このとき、大陸横断のルートとしては大ざっぱにカザフスタン→ウズベキスタン→カザフスタン→アゼルバイジャン→グルジアと考えていた。

なんでこんなちょとややこしいかんじ（カザフスタンに再入国するあたり）になっているのかというと、
・ウズベキスタンに行きたい
そして、
・カスピ海をフェリーで渡りたい

という夢をなんとか実現させたかったから。
シルクロードの要衝、文明の十字路、砂漠に浮かぶサマルカンドブルー…、かねてからのあこがれの地、ウズベキスタンにはぜひとも行ってみたい…
そして、カスピ海をフェリーで渡る夢もかなえたい…

カスピ海を横断するフェリーは、カザフスタンの「アクタウ」という港から出ており、そこからアゼルバイジャンの「バクー」へ渡ることができるらしい、というところまでは調べがついていた。

というわけで、ウズベキスタンに行き、かつカスピ海をフェリーで横断しようとすると、カザフスタン→ウズベキスタン→カザフスタン（再入国）というちょっとややこしい経路になってしまう。

何はともあれ、まずはウズベキスタンビザの取得しなければならない。

アルマトイでの拠点となる宿は、駅から少し離れたところにある１泊1500円の格安の宿。
宿を出てすぐにある大きな公園を渡り、歩いておよそ15分ほどでウズベキスタン領事館に着く。散歩がてら行ける距離にあるのはありがたい。

ビザの申請を無事に済ませ、あとは発給を待つばかりとなって、アルマトイでのんびり過ごすことにした。

乾燥しているためかアルマトイはほこりっぽく、車が通るとガソリンのにおいが混じったような排気ガスのにおいがする。
街も人も食べものも、あたり前だけれど中国とはまた違った雰囲気で、「違う国に来たんだなあ」と実感する。

ビザの申請が終われば特に何をするでもない日々で、例の近くの公園でのんびりしたり、大きなショッピングモールに出かけてみたりゆるゆると過ごしていた。

なんというか、だんだんと旅が長くなってくると観光名所みたいなところにあんまり好奇心がなくなってくるような気がするのだけど、自分だけだろか。
コロッセオやサグラダ・ファミリアとかは前のめりに観に行ったけれど 笑

プロフ（ポロ）が食べたい

ただ、１つだけ、中央アジアの伝統料理プロフ（ポロ）を食べてみたかった。
毎日ほっつき歩きながらポロを探し求めてみるけれど、ハンバーガーショップはたくさんあるのにプロフは見あたらない。

プロフをもとめて歩きまわる日々、しかし出会えない毎日にアルマトイにプロフはないのではないか…との疑念も高まりつつあったそんなある日、宿から歩いて20分ほどの場所にある市場でようやく発見！

念願のプロフはほんとにおいしかった…！

スープで炊いたごはんは味がしっかりめ。どうやったらこのお味が出せるんだろうって思うようなおいしさが凝縮されたかんじ。
さっぱりしたトマトやタマネギとの相性も抜群。出合えてよかった！

写真には残していないけれど、プロフは直径１mはあろうかというとてつもなく大きな鍋で山盛りにつくられている。
きっとあのめちゃ大きなお鍋でつくるからこそのおいしさもあるんだろうな。

大きな目的を無事に達成し、そうこうしているうちにビザも無事に発給された。
ウズベキスタンを目指し、ウズベキスタンとの国境に近い街、シュムケントに行くことにした。

こちらに続きます↓