ユーラシア大陸横断日記15 古都ブハラ(ウズベキスタン)
ユーラシア大陸を西へ西へ、中国の上海からポルトガルのロカ岬まで。
陸路・海路でユーラシア大陸を横断した、ユーラシア大陸横断(2008)の記録です。
ビザが発給されるまでの時間を使ってサマルカンドに行き、バックパッカーたちの集まる「バハディール」に宿泊。
そろそろビザができる頃合いになり、タシュケントへと戻ります。
前回はこちらです ↓
2度目のタシュケントへ
サマルカンドでの日々は本当に楽しくて、このままずっとここにいてしまいそうだった。
しかし再入国に備えて申請していた各国のビザも出来上がり、いつまでもここにいるわけにもいかなかった。
「気をつけて、よい旅を!」
と一緒に過ごした宿のみんなに送られてバハディールを出発。
帰りは列車で戻ってみることにした。行きはバスだったので、鉄道も経験してみたかったかんじ。
列車の旅は驚くほど快適で、飛び上がるほど揺れるようなこともなく、あたり前だけど線路の上をスムーズに走っていくのがありがたくて 笑、 また1人になってしまった寂しさも感じながら、流れていく車窓を楽しんだ。
何時間か経って、無事タシュケントの駅に到着。
宿は以前泊まっていたハドラ。
ビザは明日取りに行くことにして、今日はこのままお休み。
翌日からはビザのローラーゲット作戦。
まずはイラン大使館に赴いて発給が完了したビザを受け取り、その足でカザフスタン大使館に行って申請。
カザフビザは即日発給だったので(しかも無料!)、数時間後に受け取り、次の日にアゼルバイジャンビザ、と大使館を巡り。
地下鉄に乗ってあっちへこっちへ行ったり来たり、歩き回って行ったり来たり、最後の方はさすがに疲れが…
その間、宿の近くの市場にて、今後はまって各地で食べることになるケバブサンドとの出会いもあった…!
古都ブハラ
ビザの準備も整ったので、いよいよ西に向かって進んでいくことに。
サマルカンドで過ごした日々が楽しくてもっといたかったけれど、西の果てまで行かなくてはと自分に言い聞かせ、タシュケントから西へ直線距離でおよそ400kmにあるブハラ行きの寝台列車に乗った。
例によって寝台はその辺の安い宿のベッドよりも快適で熟睡。
翌朝、列車はうっすら夜が明けた砂漠の中をカタンカタンと軽快に走り続ける。午前7時過ぎ、ブハラ駅に到着。
駅からブハラ市街には距離があるので、地元の女性2人とタクシーをシェアし、市街でも中心にあるラビハウズというところに送ってもらった。
ラビハウズは古都ブハラの中心のようなところ。
朝日を浴びて輝く石畳がきれいだった。
ラビハウズ周辺にはさまざまな宿があって、しばらくうろうろしてなんとなくいい感じがしたお宿に1部屋借りることができた。
また1人になってしまったのは寂しかったけれど、なんというかそれが西に進むエネルギーにもなっているのか、ちょっとやる気に満ちた感じになっているのも面白かった。
ブハラはサマルカンドとともにウズベキスタンの古都といわれ、16世紀からほぼその姿を変えていないらしい。
歩いてみると、日干しレンガを積み上げて造られた独特の街並みと青いのタイルのマドラサが美しい。
タイムスリップしたかのような感覚になる、散歩が楽しい街。
またブハラはちびっこたちがたくさんいて、散歩しているとあっちやこっちから声がかかり、写真をせがまれる。
これもまた楽しく、歴史ある街のなかを遊び場にして駆け回るこどもたちは元気いっぱいでこちらも元気をもらった。
こちらに続きます ↓
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