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いつかお会いする方へ「助けてくれるのはやはり過去の自分。前を向ける理由」
パート掛け持ちの理由はいくつかありますが、その中のひとつは「お金の為」
そして、お金の為だけなら、私は別の道を選択していると思います。
「どうして前を向けるのか?」
それを考えた事もありませんが、昨晩ふと「だから私は前を向く事ができるんだ」と気付いた事がありました。
約10年前、父が倒れ入院。
目を開く事しかできなくなった父。
畑には父が育て、新たに植えた野菜の苗。
畑の作物全てそのまま、誰かに買い取ってもらう選択もありましたが、私と母が選んだのは「全て自分達で出荷する」でした。
私は仕事として農業は未経験
ただ、力仕事、汚れる仕事をし、土の勉強も少ししていたので
「やってみる!家の事とお父さんの事はお母さんに任せるね」
朝二時には起きて三時前には畑仕事開始。
収穫、選別、袋詰め、そして数カ所出荷。
出荷が終わると、除草作業、消毒薬散布等。
クタクタです。
日焼け云々を気にする間もなかったです。
柔らかい土の上を重い物を持ちながら移動する大変さ。
足の関節は痛くなり、仕事が終わり、すぐに接骨院に通う日も度々。
その時私は仕事をひとつ持っていたので、その対応も。
任せられる人がいたからできたのだと思います。
子どもの希望で外食に行った際、箸を持ったまま寝てしまった事も。
その位クタクタでした。
「父が大切に育てた作物を出荷する」
その思いだけで毎日を送っていました。
私は過労でストレス性蕁麻疹が酷くなり、父からの「大変ならしばらくゆっくりしなさい」という言葉で実家で静養する予定でした。
静養どころではありません。
ストレスってなんだろう?
と思うのです。
ショック療法になった様で、ストレス性蕁麻疹は一切出なくなりました。
経験も知識も無い私ができたのは、周りに頭を下げて、教えてもらい、協力してもらう事だけです。
毎週手伝いにきてくれた叔父叔母。
あの時「マジでクタクタボロボロだったけど、あれがあるから私は今があるのかも」「周りから白い目で見られたら私でも耐えられないかも」と思います。
離婚して子どもを元主人にお願いして、一人で戻っても、身内近隣の方は何も言いません。
「頑張ってね」です。
苦しい辛い時、逃げて良い時もある。
苦しい辛い時、そこに向き合った経験は必ずどこかで「自分を助けてくれる」
それを今、経験しているので、今の辛い事苦しい事を前向きに捉える事ができるのだと、昨晩ふと思いました。
逃げて良い事
向き合った方が良い事
それを見分ける事ができると良いですね。
今の状態でも前向きでいられるのは、約10年前の事があったからだと思いました。
クッタクタのボロボロでした。