オルタネイト~それぞれの想い、泥臭さと煌めき~
はじめに
いよいよLiella! 4th LoveLive! Tour ~brand new Sparkle~名古屋公演が迫ってまいりました。名古屋公演はCatChu! Edition、私が最も推してるユニットの曲が披露されます。
CatChu!ってもっとにゃんにゃんしてて、可愛い系かと思っていましたが、オルタネイトを聞いたときカッコよさに震えました。しかも、それぞれのキャラの物語とリンクを感じたので、今回はそのことについて綴ってみました。この投稿で名古屋公演に向けて気持ちが高まってくれたら、CatChu!をもっと好きになってくれたらオタク冥利に尽きます。
すみれside
すみれちゃんから始まる歌いだしのこのフレーズ、かつてすみれが抱えていた葛藤と重なります。オーディションで主役に抜擢されず、回ってくるのはいつもいつも端役ばかり。
「Alternate」は「代わる代わる」という意味を持ちますが、その形容詞系の「Alternative」は「代わりの」「代替の」という意味を持ちます。
Alternativeな役回りばかり、いくらでも替えがきくし、私である必要がない。
センターに抜擢されても、今までの経験から自信が持てず、センターを辞退しようとしていました。器用貧乏という言葉がありますが、すみれはそのような風に評価されてたのかもしれません。ですが、歌もダンスも高いレベルにありますし、ひたむきに努力を重ねる粘り強さも持っています。たまたまスポットライトが当たらなかっただけ、平安名すみれという人間のほんの一部しか見られてなかったのではないでしょうか。
そんな彼女の実力を、頑張りを可可は間近で見ていました。
だからこそ、センターを、神聖な場所をすみれに託すことを心に決めたのです。
この人となら一緒に夢を見れる、走り抜いていける。自分の想いを、願いを預けられる。
そんな想いがギュッと詰められた衣装とティアラをすみれへと送ります。
貴方ならすべてを任せられると愛刀を託す武士のような、心震えるシチュエーションですね。
ずっとスクールアイドルに憧れ、海を渡って日本にやってきた可可。
しかし、結果が出なければ上海に戻されてしまうという約束があります。
その憧れを、情熱を終わらせたくない。
逸る鼓動、弾む息、結ぶ心。
心に宿した情熱のままに、君とがむしゃらに走っていたい。
自身を無くして立ち止まりそうになった時、
意地悪な運命の風にさらわれそうになる時、
そんなときでも、一緒ならば力強く走っていけるのです。
かのんside
もう一つ、歌いだしのフレーズから連想した場面があります。
CatChu!メンバーのセリフではなく千砂都のセリフですが、このセリフが浮かびました。
千砂都の原点ともいえるようなセリフですよね。
かのんに守ってもらうばかりではなく、対等でいたい、胸を張って隣にいられる存在でいたいと強く決意します。かのんへの想いを胸に走りだした彼女は、ダンスステージの頂点へと駆けのぼっていきます。
その決意は、全力で走っていく姿は、かのんへ向けた優しさでもあります。
人前で歌えなくなってしまったかのんが一歩踏み出すことが出来たのは、たとえ離れていても、傍にちぃちゃんの姿を感じていたからではないでしょうか。
そんな勇気をくれたちぃちゃんに、私は何を出来るだろう。
答えはひとつ、ちぃちゃんと同じように全力で走り抜けることなんです。
そうやって幼馴染の2人は前へと進んできたのですから。
メイside
友達グループ内でのいざこざに辟易して逃げ出したあの日、居場所となってくれたのは四季でした。そしてスクールアイドルに興味があるのに、興味がないふりをして強がっていた彼女の背中を、不器用ながらも押してくれました。
あの日貰った勇気への恩返しは、スクールアイドルとして輝くことではないでしょうか。
かのちぃでも話した通り、切磋琢磨しあうことでよりキズナは深まり、輝いていけるのです。
それに呼応するように、四季の所属する5yncri5e!はこのように歌っています
サビの疾走感、泥臭い青春のキラメキ
冷たい雨に打たれ、ときにはもう駄目だって思うこともありました。
それでも、ときにふらつきながらも、地面を蹴って、蹴って、彼女たちは走り続けました。
だからこそ、ようやく光が見えてきたのです。
1人じゃないからこそ、その一縷の光を、虹を見つけることが出来たのです。
身体を濡らす雨も、目指す光も3人バラバラなのかもしれない。
それでも、3人の心の奥底に宿した、燃え盛る情熱の炎は同じなんです。
背中を押してくれた人がいて、成長した姿を、輝いている姿を見て欲しくて。負けられないライバルがいて、雨と泥にまみれ、汗と涙を流し、力強く走り出していく。
そんな三人だからこそ芽生えたキズナ、結んだ誓い。
1人では息が持たなくなってしまうかもしれない。足を止めてしまうかもしれない。でも、みんなとなら、走り続けていける。
光を目指して走る彼女たちの姿は泥臭くて、だからこそ美しいと思うんです。
この曲に限らず影遊びにも言えるんですけど、CatChu!の楽曲ってカルピスやポカリのような清涼飲料水のCMのような何かを感じるんです。
CMは夏と青い空、一方CatChu!は夜と冷たい雨という感じだし、曲調も全然違います。
でも、青春のはつらつとした感じ、衝動的で開放的なエネルギーの発露という意味では似てるように思うんです。
雨が降っていても、雨が降っているからこそ、アスファルトを蹴る足に力が入ります。
びしょ濡れだってかまわない。泥だらけだってかまわない。むしろそれは誇らしく輝いている勲章なのだから。
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