Take out your story~元気になれる飲食店~西荻窪編vol.14 [BAR PIER19]後編
前編では、ゆかりさんの占いと、自然派ワインを堪能してきました。飲んでしゃべって、お腹もすいてまいりましたので…後編ではお待ちかね、ワインに合うお料理をいただきたいと思います。
お勧めのフードメニューは、店内壁面の黒板に。
最初のおつまみには、生ハムと柿、アンチョビブロッコリーをオーダー。
柿と生ハムって最高のコンビかも。柿のさわやかな甘みと食感が、絶妙に生ハムと合うのね。アンチョビブロッコリーも、いうまでもなくワイン進む系です。
続いてオーダーしたのは、ブルスケッタ。
またこのブルスケッタが、上品な、いーいお味なんです。バケットに塗ってあるクリームチーズの酸味とコクが効いていて、のせられたスモークサーモンとトマトのマリネを引き立てています。さっぱりしていて重たくないので、いくらでも食べられそう!
barを開くにあたって、不安や心配はなかったですか?とゆかりさんにお聞きすると…。
「抵抗はなかったかなー。お酒は自分も好きだし、子どももそれなりに育ててるので、おいしいものは作れるかなって。それくらいの感覚でしたね」
「誰も反対しなかったですよ、みんな賛成してくれて。オーセンティックバーじゃないからカクテル振るとかはないですけど…」と明るく言います。
もう少しお勧めを食べたいです、とお願いして出していただいたのが、こちら。
クリスピースパイスチキン。
このチキン、油で揚げずに、コーンフレークをまぶしてオーブンで焼いてあるので、すごくヘルシー。お肉はとても柔らかくって、外はサクサクの、身体に優しいおつまみ。pierさん、何食べてもおいしいな…。
「コロナの時期、4月5月はお店を閉めて、9月15日までは時短営業していたんです。一時テイクアウトもしていたんですけど、“バー”って名指しされてしまったので、それも休むことにして。他のお店の方がテイクアウトをされてインスタとかであげられていて、自分だけ取り残されてるような気がして…、その時は一番悲しかったですね。なす術がなくって」
「でも西荻でよかったなーって。みんな優しいし、ご紹介も多くて、お店の方やお客さんが他のお客さんを連れて来てくれたりして、本当にありがたいですね」
お料理を食べて飲んでいる間にも、次々お客さんがいらしては、占いのオーダーが続きます。
占いだから、入りづらいとか怒られるんじゃないかとか、そういうバリアは張られたくないと話すゆかりさん。占いをする時に心がけておられることをお聞きしました。
「もちろん嘘はつけないので、現状とか今の見地はお話ししますけど、あくまでもアドバイスとして参考にしていただければなと」
「生きていれば悩みは尽きないもの。自分のことを一番不幸だと思って暗い表情で来た人が、少しでも明るい気持ちになって帰ってもらえればって思うかな。自分の人生は自分で決めることだから、手相に支配されないで欲しい。自分が変わって行けば手相も変わるから」
「人生一度きりだしね、やりたいようにやって、好きなように生きることが大事ですよ」と、素敵な笑顔で言ってくださいました。
ね、いろんなこと話したくなるでしょう?ゆかりさんはそういう方なんです。
ゆっくりお話ししていたら、あっという間に閉店の時間も迫ってきましたので、最後に締めの、アレを。注文させていただきました。
密かな人気メニュー、昭和のナポリタン!
ワインバーでナポリタン??なんて侮ることなかれ。これめちゃくちゃグッとくる締めメニューなんです。
「『置いたら?』っていうお客さんが多くて、最初は裏メニューだったんですけど。常連さんの中で、大手のグランドホテルのレシピ教えてあげるよって言ってくださった方がいて、そのレシピで作ってるんです。麺もあえて柔らかめに茹でてて」
柔らか優しい食感のパスタと、昭和感あふれるケチャップ味が、なぜか不思議と赤ワインと合うんです。これだけ食べにくる方もいるというのがわかります。
あーお腹の底からあったかくなる、しあわせ!
占いも、自然派ワインも、おいしいお食事も、とても楽しい時間でした…!
「占いもワインも、どちらかひとつだと弱いのかな、どちらも楽しんでいただけたらなって思ってます。barなんていっぱいあるし、占いのお店もいっぱいあるし、占いから自然派ワインを好きになってもらったり、逆があったり、入り方が色々あると思うのね。両方楽しんでもらえたらなって思ってます」とゆかりさん。
今後はランチイベントの開催や、タロットのリーディング会など、セミナーも開いて行けたらいいなと話しておられました。
ビルの地下にひっそりと佇む、bar pier19。
“pier”というのは、英語で桟橋、船着場を表す言葉です。“いろんな人生や経験を積まれた方がここに流れ着いて、ひと休みしてまた航海に出てくれたら”。そんな想いが、お店の名前には込められています。
疲れた時、なんだか元気が出ない時、扉を開けてみてください。
ゆかりさんとまなかさんの優しい笑顔と、おいしいワインで、きっと明日もがんばろうって思えるはず。
そんな素敵なbarですよ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー店舗情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
東京都杉並区西荻北3ー13-4
Tel: 050-5366-8740
営業時間: 18:00-23:30
定休日: 日曜日
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?