徒然なるままに 日々思うこと ジャニー喜多川氏の罪とジャニーズ事務所
このニュースは2023年3月7日 イギリス公共放送局BBCが『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』とういう1時間ほどの番組で放送されて以来、耳にした方も多いと思います。その後4月12日岡本カウアン氏が日本外国特派員協会で記者会見して、you tubeでもジャニーズ事務所OBがボチボチと証言し出し始めました。ホリエモン、弁護士、上の写真(お借りしました)の中田敦彦氏ら発信者はどんどん増えつつあり、今後も事務所が何らかのアクションをしない限り、増え続けるのではないかと思われます。
中でも中田敦彦氏のものは1時間に及び中身も正確に丁寧に解説されており、視聴者も大半は納得してご覧になったのでないでしょうか。
以下かいつまんで内容を大雑把に書いていくと、
(1) 1999年週刊文春の14週連続のジャニーズ事務所の特集記事に対し、2000年に事務所側は名誉毀損(約1億円の損害賠償)で提訴するが、1審の地裁では勝訴するも、2審の高裁では事実上敗訴(損害賠償金100万円)、最高裁では棄却されていることから、記事の内容については事実認定された。つまりそういう事実はあったと裁判所は認めたわけです。が、これがマスコミに大々的に取り上げられることはなく、ジャニー喜多川氏はますます活躍し続けたわけです。
1990年代デビュー SMAP、TOKIO、V6、Kinkikids、嵐
2000年代デビュー NEWS、関ジャニ♾️、KAT-TUN、YeySeyJanp
2010年代デビュー Kis-My-Ft2、SexyZone、ジャニーズWEST、King&Prince
…………
2019年に死去するまで活躍し続ける。
1960年台にデビューしたジャニーズ、ファーリーブスから数えて55年ほど芸
界に君臨し続けたのです。
(2)日本の性犯罪に関する刑法の甘さ
明治40年制定の強姦罪がようやく2017年に刑法が改正されました。が、不十分とも指摘され、今後も改正される可能性が高いのですが、これだけジャニー喜多川氏の罪が放置されたのは2017年まで強姦罪成立の対象が女性だけだったことにもよります。
明治40年制定 強姦罪→2017年制定 強制性交等罪
被害 女性のみ→ 男性女性とも
(問題点) (今後の変更案) 不同意性性交罪
性同意(判断)年齢---13歳 → 16歳へ
暴行や脅迫が構成要件 → 暴行や脅迫に加え、アルコール
薬物の摂取、同意しない意思を
表すいとまを与えない、恐怖・
驚愕させるなど8つの行為を条
文で具体的に列挙
ジャニー喜多川氏の性行為は性犯罪の刑法においては立証が難しい。刑法改正がもっと早く進んでいれば被害者はこんなにも長く苦しむことなく、少なく済んだのではないか。
(3)性犯罪用語『グルーミング』
被害者が加害者を庇うケースが多い。被害者であるはずなのにジャニー喜多川氏をいまだに尊敬しているケースがある。これは1観察する2孤立させる3信頼させる4触れていく、といった性犯罪者が信頼を築いてから性行為に及ぶといったセオリーに従っている。