徒然なるままに 日々思うこと 韓国の芸能事務所③
こんにちは
引き続き韓国の芸能事務所③です。
HYBEの歴史についてちょっと触れておくと、2005年パン・シヒョクPDがJYPエンターテイメントから独立する形で設立された。BTSの前にももちろん所属歌手はいますが、2010年にRMが入り、その後6人と契約し、2013年デビューさせた。この間デビューメンバーは練習生の中で、多少の入れ替わりがあった。RMとシュガはラッパーとして参加し、ホソクはダンス力をかわれて、グクはボーカルとして、テヒョンとジンはビジュアルで(?)現代舞踏専攻の高校生だったジミンが最後に決まった。
HIPHOPグループ→HIPHOPよりのアイドル、と方針転換しながらの売り方は最初は苦戦したが、デビューから3年経った2015年4月に出た3ndミニアルバム「花様年華Pt.1」のタイトル曲「I NEED YOU」が各歌番組で1位をとった。後続曲の「DOPE」もヒットした。私もこのMVを見て釘付けになった。なんというダンスのキレ、歌詞の強さ。9月に出た「花様年華Pt.2」は30万枚以上売り上げ、YGのBIGBANG」、SMの「EXO」と並び称されるようになった。この頃人気のあったJYPのGOT7やEXOを次第に引き離していく。多分2017〜2018年頃にトップの位置にあったEXOと入れ替わったと思う。
BTSに勢いは止まらない。続く「花様年華Young Forever」、「WINGS」、「WINGS外伝:You Never Walk Alone」、「Love Yourself 承’Her’」 —— の出来も素晴らしく、唯一無二のグループになっていく。
BIGHITはゲーム、オンラインコンサート、キャラクターグッズ、映画、新たなグループの選考サバイバル番組ーーー事業も拡大していく。
その後の快進撃は周知の通りで、2021、2022年、2023年はグラミー賞にもノミネートされ、2021,2022年は出演もした。
事務所との関係も順調で2018年には7年の再契約をしている。
因みに
東方神起はまだ5人の2009年時、訴えた契約期間は13年だった。
韓国の芸能人の契約期間は2009年公正取引委員会は制定した「大衆文化芸能人 標準専属契約書」の中で決められた契約年数が最長で7年だからで、今は契約する場合はこの期間が多い。これは以前書いたJYJが東方神起から分裂し、SMからの数々の嫌がらせ受けたあと、国会でJYJ法ができたのち、7年になった経緯がある。
HYBEはarmyの貢いだ豊富な資金力で拡大を続ける。2017年BigHitentermaiment Japan設立。2019年Weply(旧Big Hit Shop,現Weverse shop)のサービス開始。ここで所属タレントのグッズを売り捌く。またファンコミュニティープラットフォームWeverseのサービスを開始。ここで推しのVログや、推しやファンとメールのやり取りができる。
2020年SOURCE MUSIC、PLEDISエンターテイメント、KOZエンターテイメントを買収、韓国株式取引所に上場。
2021年3月、本社を龍山トレードセンターへ移転、社名をBIG HIT EntertaimentからHYBEに変更。4月HYBE AMERIKAを設立させ、イサカホールデイングス(ジャステインビーバーやアリアナグランデが所属)を吸収合併した。
11月には新レーベルADORを設立、New Jeansをデビューさせた。
2023年2月SMエンターテインメントの株式を4200億ウオンで取得、現在14.8%で筆頭株主となっている。
こうしてみると、HYBEは単にBTSの事務所ではなく、買収によってさらに大きくグローバルな企業として事業を展開していく様に思われる。(続く)