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今週の日記(番外編) 私的豆花批評
先日約2年ぶりに台湾に行ってきました。旅の目的は「台北で豆花をひたすら食べる」という超マニアックなもの。付き合ってくれた友人には感謝しかない。。。以下、誰かの役に立つかもしれないし立たないかもしれない、私的豆花レビューのまとめです。
豆花にどハマりする
私は基本的に食に興味関心が薄いのですが、唯一と言っていいほど食を楽しみに訪れる国、それが台湾です。旅行は好きですが、基本的に食目的ではなくアートや風景が目的で旅立つことが多いので、大学の卒業旅行でヨーロッパに行った時は、パンとヨーグルトとバナナを片手に美術館を1日3つハシゴ、、、とかしてました。今思えば若さゆえにできたことなんだろうか。。
台湾はもちろん文化も素敵で見どころも沢山ありますが、それ以上に安くて美味しいものがたくさんある所も魅力。葱餅、胡椒餅、鶏排、麺線、魯肉飯、鹹豆漿、小籠包、台湾茶、、、などなど、手軽に食べれる美味しいものがたくさん溢れている中、私が前回の旅行で魅了されたのが「豆花」。豆花は豆乳を固めて作られたプルプル食感の豆腐プリンの上にタピオカやピーナッツ、芋圓などのトッピングを載せ、黒蜜ベースのシロップをかけて食べる台湾のスイーツです。決して派手さはないシンプルなスイーツですが、豆乳もタピオカも黒蜜も大好きな私はこれにどハマりし、前回の旅行でも帰国を惜しむ様に3杯くらいは食べて帰ったかも。
で、日本に帰ってきてからも必死に豆花が食べれるお店を探したのですが、タピオカミルクティーとかマンゴーかき氷を食べれるお店は比較的あるものの、豆花を食べれるお店は非常に少ない。。。(もし日本で美味しい豆花が食べれるお店をご存知の方は教えてください。。)
なので、数少ない豆花を食べれるお店に通ってなんとか恋しい気持ちを抑えていたのですが、この度ついにこんなディープなテーマに付き合ってくれる友人が現れ、豆花ツアーを実行することに至ったわけです。
豆花は材料がめちゃくちゃシンプルなこともあり、本場の台湾にはどのようなバリエーションの豆花があるのか知りたい、ということで、2日半で7豆花を食べたレビューを発表させていただきます!ご興味のある方は、ぜひお付き合いください!笑
◎初日!
第一豆花:漫花時
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豆花と小豆と黒蜜のシンプルな味。おばちゃん、タピオカをオーダーしたが無言で小豆を出してくる。どうやら準備ができてなかったようで、他のトッピングは試せず。朝早く行きすぎるとトッピングの準備が整っていない、という教訓を得る。小豆が煮ただけのシンプルな味で、黒蜜の甘さと相まってちょうどいい美味しさ。黒蜜と黒い器に白い豆花と、見た目的にはザ・豆花という感じで映える。あと、豆花専門店というわけではなく、布地屋と豆花屋の兼業スタイルなのが斬新だった。もし豆花屋を開業するなら、準備物がシンプルなので、省スペースでも対応できそう。
第二豆花:純真豆花
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ピーナッツとタロ芋団子をトッピング。ピーナッツもタロ芋も素材の味を生かした感じで味付けもシンプルに甘すぎない。シロップも甘すぎず、素朴な味を引き立てていて良き。好きな味!シロップに中の具材が全部沈んでしまっていたので、見た目の映えが弱かったところは少し残念ポイント。私が致命的に料理の写真を撮るのが下手なので映えない茶色い見た目に写ってますが、味は本当に美味しかった!ということは念押しでお伝えしておきます。お店のスタッフさんや店舗のロゴデザイン、店内の雰囲気は自然派な優しい感じで、女子目線で好感度高そう。
第三豆花: 本願豆花店-西門町漢中店
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本日最終豆花!台湾の渋谷的街である西門にあるお店で、周りは若者たちの姿で溢れかえっていた。閉店間際だったこともあり、このお店の豆花はテイクアウトしてホテルで食べました。豆花が一番豆腐感があり、見た目も絹どうふみたい。トッピングはピーナッツとレモンゼリーをチョイス。ピーナッツは形がしっかり残っていて歯応えあり。レモンゼリーは爽やかな味、かつシロップの味を邪魔しない美味しさ。シロップは甘めだが、豆花とトッピングがシンプルな味なので、シロップがすべてをまとめて味を整えてる感がある。
◎2日目
第四豆花:山海豆花
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本日1杯目。トッピングセレクト無し、お店オリジナルの豆花メニューからピーナッツ豆花をチョイス(ここでも白タピオカのメニューは選べず。タピオカに縁がない。。。)。バレンタイン割引で通常より安く買えてラッキー。
豆花を薄くすくって何層にも重ね、その上に軽くキャラメリゼしたピーナッツとピーナッツ粉をかけたシンプルなつくり。豆花が絹どうふみたいな滑らかさと柔らかさが相まって美味しい。ピーナッツの味とざくざく食感が効いてて黒蜜味というよりはピーナッツ味が強い。黒蜜が上手にサポートしてくれてる感じで美味しかった。あと器がおしゃれで映える!
第五豆花: 雹仔豆花鹽滷豆花新生
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前回台湾に行った時のキングオブ豆花。一番楽しみにしてたお店!
豆花はとても豆腐味が強く、舌触りも滑らかで柔らかめの絹どうふみたい。トッピングはピーナッツと(念願の)タピオカをチョイス。ピーナッツは形がなくなるくらい煮込まれていて美味しい。黒蜜シロップは甘めだが、豆花の豆腐味、ピーナッツとタピオカの甘さが相まって絶妙な味を作り出している。ここで、今回初のタピオカトッピングに出会えたことも嬉しかった。。!!トッピングはオーソドックスなタピオカ、ユーエン、ピーナッツ、小豆、仙草だが、ピーナッツはぜひ加えたい。前回行った時の看板は無くなっていたが、その代わりにスマホの注文ガイドみたいな画面を店員さんが出してくれて頼みやすくなってた。結論、やっぱり君はキングだった!白い器が映える緑のタイルと赤いテーブルも素敵。好き!
第六豆花:導演的豆花店
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閉店間近に来店したため、半分くらいのトッピングが売り切れており、小豆、緑豆、ポン菓子をチョイスする。ここは基本のスープが豆乳のため、今回の旅行初の真っ白な豆花が出てくる。豆花自体は柔らかく豆腐味が強い。豆乳のスープはベースは調製豆乳みたいな味だが、中にシロップが入れられているので混ぜて食べるとちょうどいい甘さに。ポン菓子は後乗せ方式で出てくる。最初は小豆と緑豆だけで食べて、ポン菓子を入れると一気に味変。乗せたばかりのサクサク感とスープと馴染んだ後のしっとり感が、一度で二度美味しいなんだかお得なトッピングだった。今回初の変り種豆花がだったが、味は大満足。次回はオーソドックスなトッピングでリベンジしたい。
◎最終日
第七豆花: 江記東門豆花
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市場の中にひっそりとお店を構える老舗の豆花屋。メニューはピーナッツ入りの豆花のみでアイスとホットが選べる。割と地元の常連さんが通ってそうな佇まいである。メニューもシンプルだが、味もクセがなく食べやすい。「豆花界の素うどん」と命名したいくらいのシンプルさ。スープは黒蜜の甘味が強く、豆花は滑らかな舌触りで適度に固く食べやすい。ピーナッツはシンプルに茹でただけだが、黒蜜の甘さとの相性は抜群である。今後、豆花ツアーをする際は、この味を標準にしてもいいくらい。個人的には好きな味。
まとめ
具材がシンプルではあるものの、お店によって豆乳プリンの味や食感、シロップの甘み、トッピングのバリエーションが違うので、全て美味しく楽しめた充実の2日半でした!次の目標は、この味を自分の手で再現すること。オリジナル豆花とか生み出せたら楽しいな、、、なんて夢も膨らみます。今年は「迷ったらワクワクする方へ」をテーマに過ごしていこうと思っているので、ワクワクすることは試していこうと思います。また行くからね、台湾!