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※ネタバレ有【米津玄師ライブレポ②】「2025 TOUR / JUNK」2025.1.9宮城 セキスイハイムスーパーアリーナ1日目 開場、ライブ本編、終演後
レポ②では、「米津玄師 2025 TOUR / JUNK」ツアー初日2025/1/9 (木)宮城公演1日目の開場からライブ本編、終演後までをお伝えする。
グッズ販売、フォトスポットなど開場前のレポ①はこちら↓
※セトリ、演出、すべてガチガチのネタバレです。参加予定の方はご注意ください。
※筆者はツアー「音楽隊」以来8年ぶりのライブ参加のため、いろいろと認識が間違っている部分がある可能性があります。
※席が前方だったためステージの足元及び後方、ならびにレーザーなどの会場全体を使った照明の演出はほとんど見えていません。
※基本的に米津玄師本人しか見ていません。
※公開時記載に不足あり、随時修正していきます。
【レポ】開場
17:00開場。入場前にトイレに行こうと思うが、グッズ販売会場の中のトイレはどこも長蛇の列。販売場所を出た屋外にもトイレがあるとのことだったので外に出たが、こちらも100人くらい並んでいる。
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外はもう薄暗い。仕方なくそのまま並ぶと、止んでいた雪が再び降り始めた。見る間に激しくなり、傘がない人は雪だるまのよう。30分並んで順番が来た頃には特典のショッパーにもすっかり雪が積もっていた。
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17:45入場列に並ぶ。こちらも屋外の列だが、サクサク進むのでストレスが少ない。
18:00入場口が近づき、「KENSHIYONEZU TICKET」アプリのQRコードと写真付きの身分証明書を用意してとアナウンスが聞こえてきた。アプリを開くとまさかのログインできていない状態。グッズ販売用の「米津玄師 STORE」アプリはログイン済だったため油断していた。事前に一度起動しておくことをおすすめする。
身分証明書を提示、チケットアプリのQRコードを読み取ると整理券発券。米津玄師のライブでは、この整理券発行時に初めて席番号が判明する。
入口横に座席ブロックが表記されている。今発券された整理券と照合。
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最前ブロックだ!!
会場に入り、自分の席を探す。
どんどん…
どんどん前に行き…
ステージ向かって右から10番目、で、最前列の柵前。
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最前列???????
柵前?!?!!!?!!!!
自分の前には客が誰もいない。正面はスクリーンで、ステージから降りる階段がある。ステージこそ正面にはないものの、最前列には間違いない。手がガタガタ震えて、ひとり参加だったため後ろに座った人に「すみません…ひとりでは受け止められません…」と弱音を吐いた。なにこれ今年死ぬのか大丈夫かおれは。
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【レポ】開演、ライブ本編
セットリスト
RED OUT
感電
マルゲリータ(ソロ)
〜MC〜
アイネクライネ
LADY
Azalea
ゆめうつつ
さよーならまたいつか!
〜MC〜
地球儀
POST HUMAN
M八七
Lemon
海の幽霊
〜MC〜
とまれみよ
flamingo
毎日
LOSER
KICK BACK
ピースサイン
ドーナツホール
がらくた
☆アンコール
BOW AND ARROW
〜MC〜
Plazma
LOST CORNER
全24曲
約2時間7分(18:38〜20:45)
1.RED OUT
18:30開演予定のところ8〜9分ほど押しで開始。雷鳴のSEとともに照明が赤く変わり、『RED OUT』が始まる。
衣装はほんのりグレーや水色がかったようなオフホワイトのセットアップ。上着は襟つき、袖が絞ってある。インナーはセットアップより少しだけ濃いグレー?の丸首のロンTか何か。ごつめのスニーカー。
ステージセットは上から大きい長方形のパンパンに膨らんだ布の袋みたいなやつが4つくらいぶらさがってる。説明むず〜!!これが数曲後にステージ上に降りて空気抜けてフニャフニャになったりしていた。ごめんなんもわからんねごめん
2.感電
しょっぱなから飛ばしてくるなー!いつものダンサーチーム登場。
3.マルゲリータ(ソロ)
アイナ・ジ・エンドとのデュエット曲だが、全編ひとりで歌唱。突き抜けてクラっとしちゃいたい!
MC①
ダンサーハケて、出てきたギターを持ってからMC。セキスイハイムスーパーアリーナは「なじみの会場」とのこと。
4.アイネクライネ
ギター持って『アイネクライネ』。背景の映像は次々と咲く花。やや喉の調子が良くない?サビ頭の高音部分がフラットしている。サビ終わりの収めも不安定。
5.LADY
暗転、ギターを置いてセンターに伸びる花道の前に立つと、上から円形のライトが降りてきた。直径が背の丈を越えるような巨大なリングライトを背負い、花道を歩きながら歌う。ダンサーも現れ、追って花道へ。花道の行き止まりは客席中央でT字になっていて、米津玄師を真ん中にT字の横棒部分にダンサーが広がって踊る。
この曲もサビが高めだからか、なかなか声が出ていなかった。大サビもちょっと苦しい。
6.Azalea
そのまま花道の先端で。歌い出しはしゃがんでいた。後半、右手をジャケットのポケットに入れて裾を広げ、くるくると回るように踊っていた。スクリーンには白にピンクがかった花が咲いては落ちる映像。
7.ゆめうつつ
これも花道先端で。花道の中空に大きい長方形の薄い布が現れ、ゆらゆら揺れる。布に、カスミソウのような花の影が映る。
花道を戻りつつ2番。大サビでステージまで戻る。
8.さよーならまたいつか!
ここでこの曲か!メインステージで、ダンサーを後ろに従えて。振り付けは虎に翼バージョンではない。
2番サビで花吹雪が打ち出された。端にいる筆者のもとには全く届かず、閉演後に拾いに行った。
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紅白の米津玄師を見た方は覚えておいでだろうか、「生まれた日から私でいたんだ」で右手で胸元をパタパタ、「知らなかっただろう」で指先を前に、「さよーならまたいつか!」の後に横ピース。あれが再現されていた!!!!筆者は崩れ落ちた。
MC②
「ツアー初日が猛吹雪っていう。忘れられない…忘れてもなくならない一日になれば」
9.地球儀
早くない?出し惜しみないな〜!!
スクリーンには、新たに作成したと思われるアニメ映像。水彩画のような美しい風景の中を旅していく男性を追うストーリー。10人ほどの人々から見送られ旅立つ青年のシルエット。荒野や草原を歩く。風を切って飛ぶ鳥のシルエット。狼が遊ぶ雪原を抜け、雨に降られ。ラスサビの「扉を今開け放つ」で、たどり着いた木の下で、シルエットはひとつ増えてふたつになっていた。ふたりの手が種を植えるように土をそっと寄せるシーンで終わり。
歌は、大サビの「小さな自分の」でマイクから距離を取り、朗々と歌い上げていた。序盤より声が出てきている!
10.POST HUMAN
ちょっとまったり。米津玄師の真上にカメラがあるようで、スクリーンには頭上からの映像が映し出されていた。
11.M八七
荒廃した街の中を、自動車がいくつも空へ上っていく映像。ラスサビで車壊れる。何言ってるかわかりませんねすみません
このラスサビの歌の迫力がすごかった!鬼気迫る。
12.Lemon
ダンサーたちが、両手のひらに収まるほどのオレンジ色の明かりを各々持って登場。静止し、ゆっくりと動くと明かりがゆらめいているよう。
13.海の幽霊
『海獣の子供』の映像に乗せて。スクリーンいっぱいに映し出される、海。ドラマチックな歌声とあいまって飲み込まれそう。圧巻。
MC③
米津「合戦(かっせん)見ました?合戦」
客「(ざわざわ…)」
米津「みんなにわかるように言うと、紅白歌合戦。収録だったんですけど、31日咳が出て体がだるいから熱を測ったら39℃。前回5〜6年前に出させてもらった後も、31日に39℃熱が出てるんですよね。『紅白に出ると高熱が出る』(笑)」
米津「2サビのところでグッてなってるんですけど、あれは袖が長くて…」
※紅白でマイクを持った手を伸ばして袖から手を出そうとしたところ、サビ歌い出しに間に合わなかった
米津「1回目出たときも、金具がいっぱいついてるような服で、金具と金具ががっちゃんして、こうなっちゃって(右袖とウエストあたりの金具が合体)。『紅白に出ると、袖が変になる』(笑)」
米津「年末、すごく体調に気を使ってて、アップルウォッチつけて健康管理してたのに風邪を引いた。体調管理するのが大人だとかいうけど、無理でしょ?無菌室で過ごさなきゃ無理」
米津「みなさんも知ってると思いますけど、去年からめちゃくちゃいろいろやってて。今年もいろいろやります。そんな、『走り続けて止まらない』っていう曲をやります」
14.とまれみよ
「無事に帰れると思うなよ」、1番は笑いながら、2番はにらみつけながら。ヒェーーー死ぬ。ジャケットの右肩をはだけておりエロい。
サビ「はい さよなら描いてた未来 この先誰も知らない」などのコーラス部分は歌わず「とまれみよ笑えないぞ」部分から歌っていた。
15.flamingo
ピンクの照明。歌途中からセンター花道へ。2番直前の「あーあーあ、ハイ」の部分は、ちょっと咳き込んだような声を出した後に「あっは!」
2番サビ「もっとちゃんと話そうぜ」を歌詞間違いで1番の「嫉妬ばっか残して」をまた歌うミス。
16.毎日
花道の、もう少しでステージという場所で『flamingo』を終えて暗転。タタッと小走りでステージに戻る米津玄師。周囲で「走ったw」「走ったw」と聞こえる。走るだけで話題をさらう男。暗転したままSEで、踏切のカンカンカン…という警笛や雑踏の音が聞こえる。『とまれみよ』はもう終わったが?と思ったら『毎日』だった。
明転すると、黄色いソファに座った米津玄師が歌い出した。えっ!それ、MVのソファだよね?向かって左手にはスタンドの照明。『毎日』MVの再現だー!
ステージ後方に3段くらいの足場が登場し、ダンサーがめいめいいろいろな場所で踊る。
サビ終わりの「トゥ、トゥトゥトゥ」の部分は客にマイクを向けて歌わせていた。「月曜、火曜〜」の部分も。
ところどころ、がなっていた。どこだか忘れてしまった。「クソボケナス」ではない。
最後、またソファに座って歌った。パイ飛んでくるかと思ってヒヤヒヤしたが、「まだ愛せるだろうか」歌って暗転だった。
17.LOSER
「中指立ててもしょうがないの」でがっつり中指立ててくる。「長い前髪で前が見えねえ」でわざと前髪を下ろして見えなくしてくる。かっ…かわいい…
ラスサビはダンサーが乗っていた足場へ。階段前にカメラがあり、ぐっと覗き込むとスクリーンにドアップの米津玄師。そのまま階段を上がっててっぺんでサビを歌いきった。
18.KICK BACK
勢いのまま『KICK BACK』へ。「努力 未来 a beautiful star」でステージ前端の数ヶ所から炎が高く吹き出す。最前列だから火が熱い!!!
演出のイメージはおおむねこのときと同じ。ただし後ろに足場がある。足場がある過去ライブもあった気がするが映像が見当たらない。ツアー「空想」だったかな。
最後は本人がカメラを持ち始めるところも同じ。目をかっ開いてカメラをガン見したかと思えばニコニコ笑い始める。最後は「なんかすごい良い感じ」通常通りの歌詞。
19.ピースサイン
ギターを提げ、イントロで右手のピースを高く掲げる。客もそれにならう。
曲中、がっつり髪をかきあげていてセクシーすぎた。
ラスサビで銀テープ!またもこちらには届かず。銀テと言ったが金色と緑色だったかと思う。
この曲で右袖だけまくっていた。この後の曲くらいまで腕まくり玄師。
20.ドーナツホール
引き続きギターで。背景には2024verのMV!盛り上がったー。いきものショルダーをかけて見ていた筆者歓喜。
21.がらくた
『ドーナツホール』が終わるとすぐ足元にふわっと白いスモークが。ギターを置いて、スクリーンに水滴?白いような水色のような何かが映り「ぽちゃん」と落ちると『がらくた』が始まった。ステージ後方には何ヶ所かたき火のような火が焚かれている。「どこにもなくっても」をがなっていた。
最後、「二人はがらくた」と歌で終わって、そのコードのままかき回し、「どうもありがとうございました、米津玄師でした」退場。本編終了。20:13。
アンコール
拍手が鳴り止まない。スクリーンにはツアータイトルロゴ。20:17に拍手が手拍子に変わった頃、暗転のままバンドメンバーがスタンバイ。
EN1.BOW AND ARROW
20:20イントロが入る。青く染まったスクリーンのセンターが割れてそこから米津玄師登場。楽しそう。キラキラしている。
まだフルコーラス公開されてないよね?フルコーラス歌った!2番以降はAメロBメロから間奏に入って、サビで終わりという構成だったかと思う。「あの頃憧れたような大人になれたかな」という歌詞があったと思う。
MC④
メンバー紹介。
キーボード 宮川純
ドラムス 堀正輝
ベース 須藤優
ギター 中島宏士…「なかちゃん!」
そして、名物の中ちゃんMCコーナーへ……
中島「久しぶりの宮城、夏だからみんな熱いね!」
米津「いや…冬だから…」
中島「あっ!熱いから夏だと思っちゃった!」
宮城公演は9回目なのだそう。
中島「僕のこと知らない人がいたら『ん?』って思うよね。久しぶりの人は久しぶり!初めての人ははじめまして!」
中島「好きな食べ物は、ずんだもち!」
客「イェー!!」
中島「好きな銀行は、七十七銀行!!」
客「イェー!!(笑)」
※七十七銀行は宮城県民ならみんな知ってる地方銀行
米津「かっこいい名前。九十九(つくも)みたい…」
客「愛してるよ!」(※最前列の方でした)
中島「ありがとう!」
米津「…こっち(なかちゃん)で良かった??」
客「米津さん愛してる!」
米津「こっち(自分)だった(笑)」
中ちゃんの定番ネタ、地方観光
中島「もっと宮城を知りたい、と思って。水族館とか萩の月だけじゃなくてね」
米津「萩の月、楽屋にお供え物みたいに積まれてた」
※以前の宮城公演で萩の月を気に入ってたくさん食べたらしく、それ以降宮城に来ると萩の月が大量に用意されているそう。今回もだった模様
中島「遠刈田温泉のこけし館に行って。こけしは奥が深い!いろいろなこけしがある。それで今日はプレゼントしようと思って持ってきました。サンプルだけど」
本物はラッピングしてあるため、わざわざ見本用のものを用意したらしい。ごくふつうのこけし。大きいハンドマイクくらいのサイズ。生温かい笑いで受け取る米津玄師。
中島「あと、自分に似てるこけしを見つけた」
金髪で眉毛が吊り上がり、ムッとしたような顔のこけしを出してくる。スクリーンに並べて映し出される中ちゃんとこけし。
米津「めっちゃ似てるじゃん(笑)」
このへんで中ちゃんタイム終了。
米津「もうひと組紹介したい。辻本ダンサーズ!」
ダンサーたち17名くらい?横一列に並んで手を繋いで一礼。
告知
米津「そして今日は、告知があります。見た方がわかると思うんで、こちらを見てください」
流れたのは上記と同じ映像。テレビアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ガンダム ジークアクス)』の劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の本予告だ。「主題歌 米津玄師『Plazma』」の文字が映し出され、曲に合わせた新しい予告映像が流れた。情報解禁とともにこの映像がYouTubeにアップされたのが1/10 0:00。この日会場にいた人は3時間ほど早く発表された形だ。
「カラー×サンライズ」の文字が出た瞬間、「ほんとだったんだ!!」と驚いた。数日前からTwitterで「映画館で見た予告で、ガンダムの主題歌が米津玄師と書いてあった」という噂があったのだ。
「子どもの頃から好きだった」とガンダム主題歌を喜ぶ米津玄師。そして、このままこの曲を歌うという。まじで?
EN2.Plazma
『BOW AND ARROW』のようなアップテンポの曲。4つ打ちのデジロックみたいな曲調。
構成は1番→2番→間奏(激しいピアノソロが印象的)→Bメロ→サビ。最後は「光っている」の一言で終わる(『さよいつ』や『がらくた』みたいな後奏がないタイプ)
歌詞聞き取れた限り。
(冒頭)
もしあの改札で立ち止まらず歩いていたら
君の顔も知らずにいた
(サビ)
飛び出していけ 宇宙の彼方
この冒頭の「もしあの改札で立ち止まらず歩いていたら」という節は歌後半にも出てきて、そのときの続きは「君の顔も知らずにいた」ではなかった。
EN3.LOST CORNER
メモしてよそ見してたらいきなり下手から車に乗って現れた。黄色い左ハンドルのオープンカー。王冠みたいなエンブレムだったかな?米津玄師は助手席のドアかボンネットかに腰掛けて登場。
運転席の前のボンネットにはリイシューねこちゃんベージュ。ドライバーはグッズのつなぎを着てる。歌ううちにねこちゃんブラックも隣に並べ、ツアータオルを広げ。ドライバー、どなたかわかりませんでしたが販促も担当。
ボンネットに座る、ボンネットに寝っ転がる(頭上のカメラにスイッチング)、ボンネットの上に立ってゆらゆら踊る。すべてを「まあそれはそれで」とくくって笑う軽やかさがそこにはあった。
スタッフロール『おはよう』
退場後『おはよう』が流れ、エンドロールが始まった。一行目の「米津玄師」に沸き、最後の「General Manager 米津玄師」にもまたひときわ沸く。
客電がつき、終了のアナウンスが流れる。20:45閉演。
【レポ】終演後
出口は後方で後方席の人から退場していたため、最前列にいた筆者はなかなか出られず。会場を出たのは終了から15分ほど経ってからだった。
会場内は開演前・閉演後含めすべて撮影禁止だが、出口付近に並ぶポスターとフラワースタンドのみ撮影可。
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フラスタは株式会社ソニー・ミュージックレーベルズと大塚国際美術館の2つのみ展示。
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雪は止んでいたが、地面には少し雪が固まっているところもあった。会場を出てすぐの上の画像の場所は長い坂道になっていて、非常に滑りやすい。
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フォトスポットにはまだ数百人並んでいた。雪まみれのがらくたくん。良い。立体になっている文字や案内板にも雪が積もっている。
グッズ販売も続いていたが、「列が途切れ次第終了」とアナウンスされていた。そういえば、売り切れの商品があると米津玄師STOREアプリに通知が来ると見たのだが一度もそうした通知は来なかった。
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到着時シャトルバスを降車した場所には、長い行列と20台ほどのバス。途方もなく長い列に見えるが、さすがにバスがうなるほどいるので立ち止まらずにどんどん進んでいく。
21:30乗車
22:15仙台駅東口着。所要時間45分。行きは35分ほどだった。それほど道路混雑はなかったが、雪道のため行きより10分ほど余計にかかった。降り場は仙台ガーデンパレスホテル前。乗り場だったTBCハウジングステーションの向かい。仙台駅東西自由通路まで徒歩5分ほど。
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(1.11追記)まとめ まあそれはそれで
まずライブ本編に関しては、「晴れやかさ」「軽やかさ」が心に残った。理由はおそらく、選曲、演出、衣装、MC。
選曲
今回の選曲はシングル・タイアップ・表題曲・リード曲など強めの押し出しがある曲がほとんど。純粋なアルバム曲は『マルゲリータ』『POST HUMAN』『とまれみよ』くらいだ。そもそも今回のアルバム「LOST CORNER」がタイアップ曲だらけのつくりであり、もはや米津玄師のリリースする楽曲はほとんどタイアップ曲と言っても過言ではない。そうすると自然と華のあるセトリになっていくわけだ。
今までの米津玄師のライブではちょっとメロウな曲、天気で言えば曇り空のような曲も多かったように感じる。今回は視界が澄み切ったような曲が多く、全体に明るく感じた。
演出
前半の演出では、布を使った舞台装飾と花の映像が印象的だった。レポに記載していない部分でも、紗の布を使用した演出がいくつかあった。ふわりふわりと揺れるやわらかな幕が、風をまとい常に数センチ地面から浮いているような米津玄師のただずまいとマッチしている。
また、花をテーマとした『Azalea』以外でも映像に幾度も花が使用されていた。ふわっと開き、ひらひらと散っていく花々が軽やかだった。
衣装
これまでのステージ衣装はダークな色味やデザイナー系の凝った服が多かったように思うが、今回は明るい白が基調。生地が薄めで柔らかい雰囲気であった。これはステージ演出の布(主に白色だった)とも関係している?
MC
ほとんどが雑談だった。米津玄師のライブMCというと、ツアータイトルや表題アルバムのタイトル、自身の思想などについて訥々と語る場面が印象に残っていた。今回はそうしたトークはほぼなかったと言っていいのではないだろうか。それが良いか悪いかはともかく、全体の印象としてはライトなファンにも受け入れやすく、キャッチーに感じた。
過去のライブのMCは衣装や演奏曲よりもキャッチアップしづらいので認識違いがあったら申し訳ない。ただ、直近のツアー「空想」でもマインスイーパや萩の月の話題が聞こえてきていたので、最近の傾向として雑談メインになっているのだろう。意識してのものなのか、自然とそうなってきているのかはわからないが、米津玄師というアーティストとしての在り方にも通じる部分があるようにも思う。
「晴れやかさ」と「軽やかさ」、下世話に言い換えてしまえばエンタメ、大衆向けとも言えるかもしれない。それでも、黄色い車のボンネットの上で口角を上げた米津玄師に「まあそれはそれで」と言われたらそれまでだ。煌めく愛も嘘も傷も、夢も希望も不幸も苦悩も、すべて彼にとっては大切でありながらいつでも手放せるものなのだろう。
個人的思い出
まずとんでもない神席を引いたこと。肉眼で表情まで見えた。双眼鏡いらないのでは…と思ったが、覗いてみたら毛先のカールの一つひとつや鼻ピアスが光っている様子、なめらかな首元と喉仏、長い指、外したイヤモニのケーブルと、きれいな青がブローチのように胸元で揺れるところも全部見えた。首筋がキラキラと汗で光っているようにも見えた。
歌も、スクリーンの演出もやはり近くだと迫力が違う。『M八七』や『海の幽霊』は音と映像の波に飲まれそうだった。前方の席は大音量が懸念されるが、メインスピーカーが吊り下げのラインアレイではるか頭上にあったため直接音圧を受けることはなく快適だった。
こんな経験はもう一生ないだろう。米津玄師だよ?いいの?
ただ開場前までは雪もありだいぶ過酷だった。筆者は大型アーティストのライブは初めて(ツアー「音楽隊」に参加しているが8年前の米津玄師は大型アーティストではないと思うので)。これほど並ぶのかと少々嫌になった面もあったが、アプリの導入などでこれでも状況は改善されているのだろう。真冬と真夏はきついなあ。傘壊れたし。
そんな中、休憩所が用意されていたのは本当に助かった(レポ①参照)。何本かセキスイハイムスーパーアリーナのライブレポを読んだが、休憩所に言及しているものは見当たらなかった。毎回用意されているものではないのかもしれない。
8年ぶりという部分でお察しの通り、筆者は毎回ライブに足を運べるような環境にはない。それでも、次はこんなに近くでなくてもいいから、少しだけその輝きに触れにまた来させてください。美しい存在に触れた一日、忘れてしまってもきっとなくならない一日だった。
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