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(22)鳥爺DJ奮闘記「しばらくは帰れないかも!?」
いつもありがとうございます。鳥爺です。
銀行には利息のみ支払い、元金の返済期間延期をお願いしました。
リース会社にはディスコの営業をしながら返済したい旨をカワダさんに伝えました。
当然、次は自分(カワダさん)への返済だと思っていたはずです。
しかしこの難関を乗り切るためには「これしかない」という一言をぶつけました。その言葉を聞いたカワダさんの顔は、今でも忘れません。
さて、これしかない一言とは?
「カワダさんへの返済は後(あと)でもいいですか?」と。
カワダさんの目つきが鋭くなり、顔も赤くなってくるのがすぐわかりました。
「後ということは、どういうことだ!」
予想通りの答えが返ってきました。
「払わないとは言っていません」と、予め用意した返事を言いました。
「だから、後というにはどういうことだ、と聞いているんだ!」
怖っ!?
想像はしていましたが一気に緊張しました。気持ちを落ち着けるために水をぐっと飲み、
「実はカワダさんより、先に支払いたいところがあります」
と言いました。
「先に? 先って、どこだ?」
支払いが滞っていたところには、酒屋さん、八百屋さんなど個人で営業している小さなお店がありました。
私はまず、そこの支払いを先に済ませたい、と伝えました。そうしないと、そこのお店自体がとても困ってしまうからです。
大きい組織である銀行やリース会社は、それなりの資産や資金があります。
ディスコの支払い期間が多少伸びたりしても、すぐには影響はないでしょう。
しかし、小さい商店にとっては死活問題です。
またディスコの営業を続けるのは、借金を返済しないと今後の協力は得られません。
カワダさんは、腕組みをしながら俯き、しばらく考えた後、こう言いました。
「わかった。いいだろ。しかし、その後はきっちり頼むぞ」
と、認めてくれたのです。
ふ~。これでなんとか急場凌ぎはできました。
その後、カワダさんのディスコ話がまたまた始まり、結局その喫茶店には2時間もいることになりました(苦笑)。
さて、これからはディスコの経営改革です。
ディスコのことが苦手で、何も知らない素人の私に何ができるのでしょうか?
カワダさんには、営業しながら返済する、と啖呵を切った以上、すぐにでも実行に移さなくてはなりません。
私はすぐ東京の会社(ロムテック)に電話をしました。
「しばらくは、帰れないかもしれない」と。
とは言ったものの、まさかこの日から1ヶ月間、東京に帰れない過酷な日々が続くとは思っていませんでした。
(つづく)
今日も素敵な一日になりますように(^o^)/